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都市計画の専門家として、また地元にこだわる人間として街づくりに取り組む中野さん。
留学を考えたときは円高の頃で、海外旅行者数が急増する時代であったため、ツーリズムを学ぼうと思って渡米した中野さん。でも大学2年のとき教授が口にした「アジアの学生は、自分の街を出て遊ぶという傾向があるよね」という言葉が頭の中に引っかかったという。
当初は「どこの国でも当たり前なんじゃない?」と疑問に思ったものの、その後、オーストラリアに留学して、その言葉の意味がわかったという。街の中で色んなイベントがあったりボーッと出来る場所があったりして、週末にどっかに行くという感じではなかったことに衝撃を受けたのである。それが「私は本当にツーリズムがしたいのか?都市計画を学ぼう」と進路を変えるきっかけとなった。
卒業後、日本の都市計画の法律も学ばねばと一念発起し、建築学の夜間コースに進学。「住んでいる人たちが楽しい街づくり」に取り組み始めた。
そんな中野さんの懸念は、日本では「地元」というアイデンティティーを失いつつあるということ。どれだけの人が「自分の街はどんな街か?」と聞かれて、すぐに答えることが出来るのか・・・。
そんな疑問を出発点に、誰もが自信を持っていえる街づくりに向け、まずは自身の地元である川越から取り組んでいる。観光地として、訪問客をたくさん迎え入れている川越ではあるが、最近、映画館がつぶれたという。外に向けて町の魅力をアピールしているのに、地元の自分たちが遊ぶ場所が消えていく・・・。そんな矛盾した現実を変えるため、様々なことに取り組んでいる。
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