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同窓生インタビュー
NIC Interview 2007 SUMMER in U.S.A. 厳しさの先に、夢がある、海外進学
内堀 雄介さん NIC第15期生 北海道・札幌光星高校出身
カリフォルニア大学ロサンジェルス校心理学部4年(08年6月卒業)
University of California, Los Angels BA in Psycology
「Way of the Turtle (亀の歩み)」 |
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「大変です(汗;)。」
UCLAの名物『Bear』の前で待ち合わせをして、最初の一言がこれだった。「サンタモニカ・カレッジから編入してきて、読む量も書く量も多くなって、時間が足らないです(笑)。」
サマーセッションで取っている『Abnormal Psychology(異常心理学)』のテキストを見せてもらった。―なんだ、全部アンダーラインしているじゃん(驚)。―!
「そうなんです。読んでいるうちに全部重要ポイントに思えてきて。。。 気づいたら教科書全部にアンダーラインをしてました(笑)。」
雄介の大学生活はNIC入学時から、いつもぎりぎりだった。NIC入学時は下から2番目のクラス(LI)から始まった。TOEFLも思うように伸びず1年後もぎりぎり450点で、かろうじてサンタモニカ・カレッジに進学できた。そこでものんびりじっくりやって。。。その結果平均GPAは4段階で3.7、バークレー以外は、すべて合格した。本当に『亀の歩み』である。
「たまたまUCLAも受かっちゃったんで。。。」選んだという雄介。そのキャラクターは侮れない。このように謙虚な性格なので、成績は芳しくなくても、先生には可愛がられる。『もっとオフィスアワーに来なさい。』とは雄介を担当する教授の言葉。先生もだいぶ気にかけてくれているようだ。
「でも、引用されている実験やQuotation(引用先)が、自分の先生だったりするとうれしいです。『さすがUCLA』って思います(笑)。 」
そうは言っても、ちゃんと勉強以外の活動もやっている。多くのNIC生も携わるUCLAの日本人学生会(JSA)にも参加し、この秋からは副会長も務める。「ちゃんと勉強と両立できるか不安ですが。。。」
「よくアメリカに来て、そういう日本人学生会をやっているというと、『アメリカに来てまで日本人と交流したくない』という人もいるんですが、日本人云々ではなく、人とのつながりは大事だと思うんです。別に日本人同士が固まるわけではなく、日本の文化をもっと広めて日本を理解してもらうという活動なので。。。 JSAのメンバーはしっかりした人、熱い人が多いし、他大学の人と交流するチャンスも格段に増えるんです。」多くのNIC生が各大学で日本人学生会やInternational Clubのオフィサーをやっているが、同じ15期生の三隅麻里子さん(L19ページ参照)がSDSUの日本人学生会長だと知らせると、「えっ、麻里子さん、NIC生だったんですか?」
。。。しかも同期だと思わなかったらしく、未だに敬語で話しているようだ。。。 同じくUC,Irvineの阿部剛己さん(L3ページ参照)も日本人学生会を立ち上げたが、剛己さんとは、NIC時代、一緒に事務局アルバイトをやった仲間である。
「事務局アルバイトで、資料請求者にNICの資料を発送するんですが、そのときに、封筒への資料の入れ方にも順番があって、どれだけ見やすく、読みやすく入れるかとかが大事だってことを教えてもらって。。。 そういうことを考える仕事っていいなって今は思っています。」
「今後の夢はまだ見つかっていません。勉強でいっぱいいっぱいなので(笑)。でも日本に帰って働きたいということだけは、決まっています。ちょうど就職活動も始めたところなので、これからいろいろ将来のことをじっくり考えていこうと思っています。」
日本の大学で行きたいところが見つからず、人と違ったことがしたくてNICを選んだ札幌光星高校時代、お世話になった猪瀬先生との個人面談で言われた言葉は、
『学校の成績以外は問題ない。』
「先生、おかげさまで、ちゃんと大学で頑張ってます(笑)」
こういう雄介だからこそ、進路に悩む高校生へのメッセージ、「自分もUCLAに入れないと思っていたのに入れた。だから最初から決めつけないで、何事もとりあえずやってみてほしい。」という言葉は説得力がある。
UCLAやバークレーに行く学生は、皆はじめから優秀だったり、エリートだったり、特別な人たちだけだと思われがちである。もちろん2年制大学での成績がずば抜けていなければこれらの大学には編入できない。しかし雄介のように、『亀の歩み』で頑張っている学生もいることを知ってほしい。アメリカの大学は、やる気のある人には誰にでもチャンスを与えるのである。
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