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同窓生インタビュー

<2007年秋>
泉友季子さん NIC第17期生 東京都・淑徳高校出身
カリフォルニア州立大学チコ校コミュニケーション学部3年 (副専攻:社会学)
California State University-Chico BA in Communication Studies, Minor in Sociology


◆アメリカに来て受けた手術が人生のターニングポイント


友季子さんはアメリカに来てすぐ、体調不良を訴えた。病院で見てもらったところ、卵巣に腫瘍が見つかった。病院の先生と英語でいろいろなことを話さなければならなかった。途中からはチコ校で働いている日本人スタッフ(NIC第5期生)がサポートしてくれた。

そして手術。
「この手術が私の人生のターニングポイントになりました。」

母親に電話で連絡すると、母親は「すぐにアメリカに行く」といった。でも友季子さんはそれを断った。
「母親に頼りたくなかったんです。ここで頼ってしまうと昔の自分と同じ。精神的に家族に依存していた自分を変えたかったんです。母親は『えっ?』ってびっくりしていましたけど(笑)。」

アメリカでは大きな手術でも次の日には退院して自宅療養となることが多い。友季子さんも手術の翌日には退院して、徹夜で試験勉強、そして夏学期の期末テストもパスした。

高校3年のとき、NICを志望したが、先生にも反対され、親にも反対され、ようやく入学できたNIC。がむしゃらに何かに取り組むということがなかった高校時代とはうって変わって、NICでは1週間寝れないこともあった。泣きながら勉強したこともあった。

そしてやっとできた留学。

「だからこそ家族に頼らずに切り抜けたかった」と友季子さんは言った。

「本当に、これは神様が私にくれたハードルだと思いました。」 このときに支えてくれたクラスメイトや大学のスタッフには本当に感謝しているという。


◆社会に出たときに必要とされる力

NIC修了後はビュートカレッジに進学、観光学でAA(短大卒業資格)を取得した。「初めは、フライトアテンダントになることが夢で、短大を終わったら帰国して就職するつもりだったんですが、卒業が近づくにつれて、もっと勉強したくなったんです。」

アメリカの教育は、とにかく、選択の自由があることだという。
「高校までの教育は、とにかく『暗記、暗記、暗記』でした。私の友達でとても頭はいいのに、何故か本番に弱い人がいて、大学受験で3浪してしまった人もいます。でもアメリカは教育を受けたい人への窓口や、奨学金などのサポートがとても整っている。学部変更などの選択の自由もあって、後は『自分でやりなさい』っていう環境。もちろん私が知っていることは全てではないと思うけれど、それでも、アメリカの教育を私はすごく魅力的に感じます。」

ビュートカレッジにいたとき、Public Speakingのクラスをとった。Prompt Speechといわれる、いわゆる即興で約10分のスピーチをするというものだったが、友季子さんは、NICでもやっていたし、アメリカ生活にもだいぶ慣れてきたし、簡単にできるだろうと思って、みんなの前に出た。しかし、いざ皆の前に出たら、一瞬で目の前が真っ白になった。『なんでできなかったんだろう?』 このことがきっかけとなりコミュニケーションをもっと勉強したいと思ったという。

「アメリカでの学生生活の中でPublic Speakingの教授を始め、コミュニケーション学部の教授はダントツで授業の進め方や、話し方がうまいなと感じました。彼らのようにプロフェッショナルなレベルでのコミュニケーションスキルを磨きたい、と思ったのが4年制大学への編入を決めた直接のきっかけです。今実際いくつかコミュニケーションのクラスをとってみて思ったのが、とても奥が深い学問であること。個人間での付き合いを始め、また企業レベルでどう人と付き合っていくかなど、社会や生活に密着していると感じました。将来の職業のために養える技術はもちろん、人として生きていく上で大変価値のある学問だと思います。」 

コミュニケーション学部はインターンシップも義務付けられている。
「どんな仕事にも応用が利く専攻ですし、将来の職業にも幅が出ると思っています。アメリカの四年制大学を卒業しましたと聞いて社会、企業が自分に求めるもの、流暢に話せる語学力はもちろん、海外生活で養った行動力や度胸、そしてコミュニケーション能力、異文化理解など、卒業後に自信をもって堂々と立ち向かえるようになりたいと思っています。」 


◆Don’t talk about it. Be about it.

ビュートカレッジでは新入生のケアをするオリエンテーションリーダーを2年間続けた。「NICの学生も18期生、19期生と連続でサポートしましたが、NIC生は、特にやる気に満ちているので、いつも初心に帰れますし、何かを頑張ろうと思っている彼らを少しでもサポートできたことで、私自身新たに学ぶことがたくさんありました。」 と語る友季子さんは、これまでのいくつもの出会いに感謝だという。

まずは両親に感謝、そしてNICでもビュートでもいい友達に出会えたことに感謝、そしてビュートカレッジやここチコ校でもいい先生たちに出会えた。
「留学という夢を叶えさえてくれた理解ある両親、ここアメリカで出会えた心から分かり合える親友、本当の意味での勉強の素晴らしさを教えてくれた教授達。彼らのサポートがなければ今の私はありませんでした。未来への希望と彼らの温かいサポートが私の今の原動力になっています。感謝する気持ちをいつまでも忘れずこれからも精進していきたいです。」

「この前、コミュニケーションの授業で、チコ校のOBの人が来て話をしてくれたんですが、話の中で彼が、『Don’t talk about it. Be about it.』って言ったんです。何か夢や成し遂げたいことがあったら、いいないいなと眺めているだけでなく、それに向かって行動しろ、ということだったのですが、その通りだと思いました。単純に聞こえるけれども、でも夢は自分から歩いていかないと近づいてこないと思いますから。」

アメリカの大学を出たからといって自動的に将来が保証されるわけではない、何でも自分の努力次第である。
「とりあえず今自分に課されてる目の前のことを一生懸命やるしかない。私は高校時代、なにもなかった。NICで『ガツン』とやれたことで、そのおかげでアメリカでも壁を乗り越えられた。最初は見えなくても、頑張れば絶対に道は見えてくると私は信じています。」

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