先輩からのメッセージ

自分に正直に、なる

PROFILE

川崎愛子さん

NIC 第23期生 神奈川県立外語短期大学付属高校(現校名:横浜国際高校)出身
セント・アンドリュース大学 地学部サステナブル開発学専攻

川崎さんは、高校3年間やっていたラクロスを、今も大学で続けている。ちゃんとトライアウトも受けて入部したのだ。
部員が86人もいて、その半数がアメリカ人。多くの学生が10年以上の経験があるので、最初は練習についていくのも大変でした。

試合中も、ミーティングももちろん英語。ラクロス用語も、試合中は聞き取るのも難しかった。
「最初はメモ帳と鉛筆をもって、キャプテンのところにつきっきり(笑)。それでもキャプテンは嫌がらずに熱心にいろいろ教えてくれました。

その甲斐もあってか、1年生ながら公式試合にも何度か出場し、得点を決めた時には、みな自分のことのように喜んでくれたという。そして、1年目の終わりには、ラクロス部のキャプテン3人が選ぶMOST IMPROVED PLAYER(MIP)にも選ばれた。

週4回の練習と勉強の両立は確かに大変だが、毎週水曜日の夜は、ラクロス部内でパーティがある。

「みんないい人で、練習もスゴク楽しいです。私は木曜日に提出しなければならない課題が多いので、水曜日のパーティーはあまりいけないのですが、この前のクリスマスは、レストランを貸切でクリスマスパーティをやったんですよ。ちゃんとドレスコードありの(笑)。

愛子さんはもともとドイツ語に興味があり、ドイツ語を学べる高校を選んだ。1年生、2年生の時には、ドイツでの2週間のホームステイに参加、そして3年生の時には、ドイツ政府のプログラムで、全額無償の奨学金で1ヶ月間、ドイツで学んだ。

「アメリカやイギリスの大学には興味があったのですが、英語はクラスでも落ちこぼれの方だったので、最初から諦めてたんです。」

NICの学校説明会にも高2のときからなんども足を運んでいたが、決断できずにいた。そして高3の夏ドイツでの研修から帰国後母親に言われたのが、

「自分に正直になったら?」

母親は、愛子さんがNICに行きたがっていたことに気づいていた。
「英語力がなかったから一歩踏み出せないだけだったんです。

NIC入学後は、
「スゴイ充実していました。寝れない日もありましたが、毎日必死でやっていて、本当に楽しかった。

NICを修了した時の母親の言葉は今でも覚えているという。
「倒れるかと思って心配していたけど、一度も弱音を吐かなかったね。」

現在、学生寮に、イングランド人、スコットランド人、スロバキア人、オーストリア人、フランス人と6人で共同生活をしている。

「毎週日曜日は、International Dayで、かわりばんこに自国の料理をみんなに振舞うんです。2月は日本では節分なので、みんなにも節分を教えてあげようと思ってます(笑)。」

ウィリアム王子、そしてケイト王子妃の母校でもあるセント・アンドリュース大学。もちろんその教育レベルは半端ではない。
「ドイツ語も本格的に勉強したくて、先学期はドイツ語も取りました。イギリスでの学習経験がないので、自動的に初級コースに入れられたのですが、クラスメイトはみんなペラペラ(驚)。全然初級じゃない(笑)」

ドイツ語もマスターし、ドイツの大学にも留学したい。まだまだ夢は始まったばかりだが、どんな壁でも乗り越えるつもり。日本で支えてくれる家族がいる限り。