第27期生メッセージ集【大阪校編】

あなたの眠れる好奇心へ

鹿児島生まれ鹿児島育ちの私が、NICというか大阪に来て一番初めに驚いたのがその交通網。御堂筋線をよく使うのですが、三分に一本くらいのペースで十両編成の電車が来ます。十分に一本くらいの市電(路面電車)しか縁がなかった人間には衝撃的でした。大阪ってなんて都会なんだろう、と。そんな大都会の真ん中で、ユニークなクラスメイトたち(+大量の宿題)に囲まれての生活だから、私の好奇心のアンテナは毎日感度良好、大活躍中です。

NICに行くことを決めたのも好奇心からです。もともといつかは留学をするつもりでした。ただ進路として日本の大学経由を薦められていたし、通っていた高校も進学校だったので、ずっと日本の大学を第一志望にしていました。時々送られてくるNICのパンフレットにはしっかり目を通しつつ……そうこうしているうちに前期後期入学試験があり、全部失敗に終わったので、何をしたいのか一から考え直してみました。私が求めているのは驚きと発見に溢れた毎日です。やっぱり留学して一度きりの人生を楽しみたい。好奇心を満たすことは後悔しないことに繋がる、と思いました。こうして慌しく決定したNIC入学。このときも含め、いつも応援してくれる家族には感謝してもしきれません。

NICでの毎日は冒頭に述べたように非常に充実しています。けれどここに来てから何か変わったかと問われると、私はそんなに変わっていないと思います。怠け癖やら頑固さやら、面白そうか否かで決める楽天的な性格やら、自分の短所も長所もずっと同じです。それでも色々な意味で強くなりました。徹夜してでも宿題をしてやる、なんて根性が身に付きました。そして何よりも自分の夢がどんどん強くなっています。

私の夢は海洋学者になることです。昨日より今日、今日より明日と海への憧れは大きくなっています。不安がないとは言いません。全海域制覇なんて豪語して大丈夫か、欲を言えば博士号まで辿り着けるのか、そもそも海外で暮らしていけるのか……でも、私にはあるのはそれを上回る好奇心(もしかしたら母曰くの「父譲り・根拠のない自信」)。地球の七割は海で覆われています。わくわくしないはずがない!私は鹿児島を一歩出て大阪に来ました。もう少ししたら日本を出てアメリカに渡るつもりです。その次は、陸からさらに広い舞台、海に進みます。ここまで読んで下さったあなたも、知らない世界に何が待っているのか、胸を高鳴らせに行きませんか。

PROFILE

Kahoruko Kajiya
鹿児島県立甲南高校