第27期生メッセージ集【大阪校編】

努力の仕方をまだ知らない人へ

NICへ来ると、”継続は力なり”だとか”努力は裏切らない”、”本気の本気”など「努力」に関係した言葉をよく耳にするようになります。それは生きてゆく上でとても重要なことであり、時として、現実として自らに重くのしかかってきます。

僕にはそれが欠けていました。厳密には正しい方向への努力を継続するということです。

僕はオーストラリアの高校を卒業し、日本の大学を受験し、すべて落ちました。高校生活で何もしていなかったわけではありません。生徒会に参加し、ボランティア活動で州知事賞、サッカーでは最優秀選手賞を受賞したこともありました。しかし、それらは只の紙切れであり、努力のパフォーマンスでしかありませんでした。

NICの入学試験の面接で大阪校校長に言われた言葉を覚えています。「成績をみるかぎり、君は本気で努力をしたことがないと判断されます。」僕はNICへ来て、努力をしてみるようになりました。言葉は時に、量りようのない重みを持ち、光を永遠に、形や色を変えながらも放ち続けます。努力を行うことは苦ではありません。本気で没頭すれば、不思議と楽しくなります。NICでは自らの人生で初めて努力することに没頭しました。
しかし、自分の努力に満足をしたことは一度もありません。
僕はNICへ来て努力の方法を学びました。

将来、僕は人の役に立つことをしたいと思います。先進国に生まれ、育ち、そして世界の先進諸国、発展途上諸国を訪れ様々な文化や人、意見に出会い、僕は環境を問わず、全ての人が助けを必要としていると感じました。僕一人が人々の希望全てに答えることは難しいと思います。
しかし、人々が互いを必要とし、助け合うことが出来るのであれば、全ての希望に答えを見出すことは不可能ではないと、僕は信じています。

明確な解決方法はまだわかりませんが、私たちの野生的な部分がこの富と権力を幸福であると位置付け、互いを搾取する社会システムを産み出し、現に私たちの生活や幸福を蝕んでしまっていると気づき始めている人は少なくないと思います。

故にこの既成のシステム、人々のイデオロギーの本質的改善を僕は将来の目標として掲げています。今の信念、志を途絶えさせることなく、努力を継続させることが今に生きる自身に課せられた課題であると信じているので、日々邁進して行きたいと思っています。

PROFILE

Tsubasa Miyake
Davidson High School (Australia) 岡山県出身