第27期生メッセージ集【東京校編】

今悩んでいる人たちへ/NICの仲間たちへ

今悩んでいる人たちへ

人が一生で出会う人数はご存知ですか。今の世界の人口数は凡そ72億超と言われ、生涯で会う人数は凡そ3万人と言われています。私は高校2年生の冬に語学研修に参加し、初めて日本を出ました。ここでの出会いがきっかけでわたしはNICへ通っています。

今から3年前、高校に入学し1か月も経たない間に大学検索をさせられ、志望校を決め、ひたすら日本の大学受験に向けて勉強し続けてきました。高校2年生の夏休みには地元の北海道を出てオープンキャンパスにも参加し、当時の私は偏差値の高い大学に入ることだけを考えていました。そして、私の運命を変えた高校2年生の冬。私の滞在先は13歳と9歳の男の子がいる4人家族でした。別れを惜しむ私をみて、ホストファミリーがオーストラリアの大学に進学し、一緒に住むことを提案してくれました。

帰国後もその言葉が離れなく、受験勉強と並行に海外の大学の費用や学科、入学方法など自分で密かに調べ、親に日本の大学ではなく海外の大学に行きたいと自分の思いを告げました。父は私の思いを受け取りいくつか留学機関を勧めてくれました。わたしは高校3年生の夏に1人で上京しNICのサマープログラムを受けました。先輩方との出会い、友達との出会い。仲良かったクラスのメンバーは、今でも連絡を取り続け会う仲です。NICに入学してからもいろいろな出会いがありました。
今はもう渡航してしまった先輩方は海外から心配して連絡をくれます。少しでも悩んでいたらインドやアメリカから電話もくれます。

クラスに限らず、悩んでいたら声をかけ一緒に悩んでくれる友達、いつも気にかけてくれるジャパニーズスタッフや先生。NICに入っていなかったらこんな出会いはありませんでした。今でも気にかけ続けてくれるオーストラリアにいる私の第2の家族。出会うきっかけを作ってくれた親にはとても感謝しています。私は今TESOL(英語教授法)という学科を学び英語の教員になるために宿題、授業、学生会、バイト等々いろいろなことに取り組んでいます。そして、自分を認めてくれるNICのみんなのお陰で個性をありのままに出せる今の自分がいます。いつどこで自分がどう変わるかは誰も分かりません。みなさんも出会いを大切にして下さい。

PROFILE

Yuka Sano
北海道・札幌旭丘高校

NICの仲間たちへ

「友香は日本にいるべきじゃないよ。友香にしかできないことがあるから、もっと自信もって。」そう言われた。自信も根性もたいしてない私にはこの一言が、大きすぎるくらいに胸に飛び込んできた。何かに自信をもって挑んだことなんてなかった。いや、何かを自信を持って挑めるほど努力をしてこなかった。でも、こんな私にも今はそばで支えてくれる仲間がいる。言葉では表せない程大切な人達が隣にいてくれる。たまに怒ってくれて、喝も入れてくれて、でも、私が落ち込んでると黙って隣にいてくれる。失敗ネタはすぐ突っ込まれるし、いつもバカにしてくる、成績も良くないし、クラスも下の方、けどそんな私と、正直にぶつかってきてくれる。これまでもたくさん辛い思いをして、苦労もしてきた。今でもそれは対して変わらないし、言ってしまえば、今が一番大変。でも、私は頑張れるし諦めない。夢はいくらでも語り合えるし、打ち明けて馬鹿にされたことはない。

私には救いたい命があり、守りたい笑顔がある。この夏、私はかけがえのないものに出会った。カンボジアにはたくさんの笑顔があった、私は彼らの夢や将来を支えたい。どんなに大きな夢を持っていても、誰にも負けない特技があったとしても、彼らにはそれを伸ばす環境がない。明日を、保証されていない人たちがいる。子供たちの目はキラキラしていて、可能性に満ちているのに、何故彼らには夢を追うことが許されないのだろうか。“HOME OF HOPE”と書かれた乗用車には泥がたくさんついていて、シートはボロボロ。それにイキイキと乗り込む子供たちの姿は今でも脳裏に浮かぶ。「YUUKA!」と言って走ってきて、ぎゅっと私に抱き着いてくる。何もかもがぐちゃぐちゃになった、すべての感情が複雑に混ざり合ってぶつかり合った。嬉しさと悲しさがこみあげてきて、砕けた。その時、彼らに寄り添うことを決めた。彼らの夢や、将来、笑顔を守るのが今の私の夢。そして、その道を作ってくれたのも、NICの仲間だった。何をするにも、NIC生が堂々と、私よりうんと大きく、隣にいてくれる。だからこれだけは今自信を持って言える。私には今、最高で最強の仲間がいる。いつもいつもありがとう。

PROFILE

Yuuka Okano
神奈川県・日本大学藤沢高校