第28期生メッセージ集【大阪校編】

挑戦し続けること/挫折を経験した私からあなたへ...

挑戦し続けること

書店やネット上に足を運ぶと、”成功したい人が読む本”、”成功した人がやっている◯◯の法則”など、”成功”に関するHOW TO本や言葉をよく見かけます。また成功を人生の美徳として位置付け、自分に出来る最良の方法、または自分が望む最良の方法で成功を収めたいと強く望み、それを全うする為に目的に向け努力し生きる。そのような人も少なくないと思います。そこで、私から一つ皆さんに質問があります。成功の対義的概念は何でしょうか。失敗、過ち、負。

多くの人々の脳裏に、様々な答えが浮かびつつあると思います。私の場合、成功の対義的概念というものは”挑戦しないこと”だと考えています。言い換えれば、挑戦という行動が存在しない限り成功という名誉を得ることは必然的に不可であるものだと考えています。

中学三年生の頃、私は挑戦をすることに対して否定的でした。失敗することを危惧し、常に挑戦することを嫌う人たちと一緒にいることで、自分が失敗した場合でも、自分の面目が保てられるような言い訳を作ることができるような環境を作っていました。そのような劣悪な環境の中、ある体育の持久走の授業でとある陸上部の先生にかけられた言葉を私は今でも鮮明に覚えています。「君も、持久走の苦しい状態の時にもう少し自分に挑戦することができたら、体がその苦しさに順応して、持久走の記録も伸びるのに勿体ない。自分に挑戦しない限り、結果は付いてこない。」その時にようやく、私は私自身から、苦しさから、失敗した場合による恥ずかしさから、常々逃げていたことを痛感させられました。

それから私は挑戦することに対して重きを置くことにしました。挑戦し続けない限り自分の望む成功は無いと信じ 、高校に入ると 、中学の頃の自分とは全く縁の無かった生徒会活動に取り組み、学校改革に全力を注ぎました。挑戦し続けることは時に量りしれない困難や大きな決断を迫られる事態に直面することもあります。慣れ親しんだ地から遠く離れ、海を渡り、新しい環境に入ることは底知れぬ勇気を必要とし、多少のリスクも異国の地で出迎えてくれることでしょう。それでもこの言葉の本質を理解し、行動に移すことで、挑戦し続けることの価値や答えを、この先も多く見出していけるだろうと、私は思います。

挑戦し続けるということは、自分を成長させるため、自分が望む成功を手中に収めるためなど、数多ある目標を叶えるための多くの人々の課題でもあり、勿論、私にとっても生涯永久の生きる課題であると言えるでしょう。(写真: 左)

PROFILE

Takumi Sato
大阪府・大阪府 早稲田摂陵高校出身
カリフォルニア州立フットヒルカレッジ進学

挫折を経験した私からあなたへ...

多くの人たちは、”たくさん勉強し、多くを学べ”と言ってくる。そしてNICではそれを実行させてくれる場所であると思う。しかし、私は本当の学びとは勉強して学び、気づく。この”気付き”の部分だと思う。その事に”気付いた”のは私が高校のときだ。

私は高校のときラグビー部に所属し、日々厳しい練習に耐えながら多くの犠牲を払った。なぜなら、監督、コーチ、仲間のため、応援してくれている人たちのために、激戦区の大阪で頂点に立ち日本一のチームになりたかったからだ。しかし、引退をかけた高校最後の大会で、まさかの予選リーグで敗退。この瞬間自分の人生は終わったと思った。”自分が多く犠牲にしてきた3年間はなんであったんだろうか”さらに、これまでの先輩方が築き上げてきてくれたものすべて失った罪悪感でいっぱいになった。友人、家族に会うことも苦だった。

しかし、自分自身ずっと落ち込んでいる場合ではいけないと知っていた。その中、親戚から”仕事を手伝ってくれないか”と言うインターンシップの誘いのメールが来た。そのインターンシップの内容は、日本の伝統工芸品を世界へ発信すると言うことである。あまりにも大きな話であり過ぎ、初めは理解できずにいた。そして、インターンシップを通して今まで自分はとても小さなコミュニティの中で生きてきたんだと”気付いた”。その瞬間、自分の新たな目標が生まれた。それは、世界へ出て多くを学び、日本へ帰ってから社会に貢献することだ。しかし、留学と言っても高校時代、ラグビー以外全くした事のない自分にとって、留学する事はとても厳しかった。そんな中、先輩が留学できる学校に通っていることを知り、NICに出会った。そして、NICに入学するため必死で両親を説得し、入学する事に決めた。

NICに入学してからは、毎日、膨大な課題に追われているが全く苦ではない。なぜなら、まだ小さな目標だが、私には断固とした目標があるからだ。たとえ小さな目標でも、目標を持っていれば、それに向けて努力することができると思う。そして最後に、多くの事に”気付かしてくれた”両親、親戚、そしてラグビー部の仲間、コーチ、監督には本当に感謝、感謝です。これからもよろしくお願いします。(写真: 右)

PROFILE

Yuyo Okinaka
大阪府・大阪府 早稲田摂陵高校出身
イギリス国立コベントリー大学進学