第29期生メッセージ集【大阪校編】

私にとってのNIC

私にとってのNIC

19歳の春、芸大受験に落ち続けた私は、自分を変えたいという気持ちでNICに入学しました。浪人に失敗したとき、そのまま滑り止めに入学するという道もありましたが、その選択にどうしても自分で納得がいかなかったのです。ただ、周りの大人たちには、第二志望の音大に入学することを強く勧められました。というのも、それまで音楽学部を目指して音楽漬けの生活を送っていた私は「勉強」というものに本気で向き合った経験がなく、英語も全く得意ではありませんでした。そんな私が、英語でNIC の授業を受け、大量の課題をこなし、勉強漬けの毎日についていけるなんて、とても考えられなかったのだと思います。

もちろん、自分でも自信があったわけではありません。今まで勉強をしてこなかった自分にコンプレックスがあったのも事実で、頑張ってきた音楽さえ、嫌いな勉強から逃げるための道具にしてきたのではないかと、自分で自分を信頼できないこともありました。だからこそ、この場所で本気で勉強して海外へ出ると覚悟をしてNIC への進学を希望したのです。

NIC に入学して半年経ちましたが、入学前には想像できなかった自分に変わりつつあると感じています。今まで、何に対しても反発心ばかり抱えていた私でしたが、初めて本気で勉強して、自分だけの力では何も成し遂げられないことを、身をもって実感しました。自分が何者でもないということに気付いたとき、NIC の環境はいつもダメな私を引っ張ってくださいました。

成績が悪かった私に何度も的確なアドバイスをくださったこと、授業以外にも毎日勉強をみていただき、下手くそな英語の質問にも懲りずに答えてくださっこと、成績が上がったとき、自分のことのように喜んでくださったこと…全てが本当に私にとっては本当に貴重な体験で、NIC の存在がなければ、今の自分はいないと言い切れます。これからは、自分のためだけでなく、大好きな、尊敬する人たちに成長した自分を見てもらうためにも頑張っていきます。

PROFILE

Nanami Harada
兵庫県・兵庫県立西宮高校出身
ニューヨーク州立ロックランドカレッジ進学