アメリカ留学の体験談 2014年

お父さん、お母さんへ/ネバダ州立大学リノ校

PROFILE

井上 香澄さん Kasumi Inoue

University of Nevada-Reno ネバダ州立大学リノ校
政治学部国際関係学科4年(2015年5月卒業)
BA in International Relations

香川県立丸亀高校出身 NIC第25期生

写真に興味を持ったきっかけ

今私には夢中になれるものがあります。何度それで悔しい思いをしても、それでも好きだと思える大切なものがあります。そしてそれを、お父さんお母さんのお陰で今、思い切り学べています。

写真に興味を持ったきっかけは、お母さんが小さい頃から撮りためてくれていた写真アルバムでした。そこには愛情と笑顔が詰まっていて、実は、学校で疲れた自分の心を一瞬であったかくしてくれる、私の宝物でした。入学祝いで買ってもらった一眼レフのカメラで写真を撮り始めたのは高校一年生の時。人付き合いが大の苦手だった私だけど、カメラを持っている時だけは積極的になれる自分がいました。

勉強したい、自分の可能性を信じてみたい

写真の楽しさを本当の意味で学んだのは、高校卒業後に参加したピースボートでのこと。やっぱり人付き合いに恐怖心を抱いたままで、進学校だった高校へも最後の最後で行けなくなった私。親に心配かけまいと、優秀で憧れる兄姉のようになりたいと、そうして生きてきたけど、すっかり両親の最大の悩みの種となってしまった自分に、もう価値なんて感じられませんでした。そんな時にお母さんが与えてくれたピースボートというチャンス。色んなバックグラウンドを持った人たちと世界中を旅した三ヶ月間は、大袈裟でなく、私の人生を変えてくれました。

自分の好きなことをキラキラとした目で話してくれたピースボートの仲間は、私を刺激してくれたと同時に、自分の心に従って生きる勇気をくれました。訪れた世界の国々は、世界の広さと自分の無知さを教えてくれました。そして船上で出逢った写真家さんは、写真の奥深さと伝えることの楽しさを感じさせてくれました。私も勉強したい、自分の可能性を信じてみたい、そんなポジティブなエネルギーを自分の中に感じたことを覚えています。そんな時に出会ったのがNIC。どうしてもそこで学んでみたくて両親に必死に訴えた私。こんなに自分の意思を親に主張したのははじめてでした。

ありがとう

今私は毎日のようにカメラを持ち歩き、写真の世界に没頭しています。私の写真へのモチベーションは、私の写真を見た人、特に家族が笑顔になってくれること。心配ばかりかけてきた私だから、いつかは自分が社会を、人を、元気にできる仕事がしたい、そんなことを考えています。

自分と向き合い学ぶ時間をこんなにもくれてありがとう。尊敬する教授や友達と出逢えるきっかけをくれてありがとう。 私の意思を尊重してずっと応援してくれて、本当にありがとう。

井上さんの作品

ネバダ州立大学リノ校 ネバダ州立大学リノ校 University of Nevada, Reno

1864年に合衆国政府助成により設立された総合大学。全米大学ランキング194位(National Universityのカテゴリー)。人口約30万人の中都市に広大なキャンパスをもつ。近年急速に発展しており、全米トップランクの図書館や学生寮、全米最大級のナレッジセンターなどの建設ラッシュが続いている。 NIC International Collegeの前身であるネバダ州立大学日本校の本校。経営学部、ジャーナリズム学部、工学部、教育学部、リベラルアーツ学部から医学部まで、ほとんどの分野を網羅している。また全米最大の地震研究所があることでも知られている。

大学ウェブサイト: www.unr.edu

所在地: 100 University Terrace, Carlin, NV 898223