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同窓生インタビュー

<2001年>
西浦千春さん NIC第11期生 北海道立旭川北高等学校出身
カリフォルニア州立大学ノースリッジ校コミュニケーション学部4年

夢見るだけじゃつまらない!

Q.どんな高校生でしたか。そしてなぜ留学を選んだのですか。

A.活発でおしゃべりが好きな、本当にごくフツーの高校生。ただ、英語科にいたけど英語が嫌いという点では、異色だったかもしれないですけど。そんな環境だったから、クラスでは進路先は英文科が当然、みたいな空気がありました。最初は私もそんなものだと思っていたけど、いつしか英語科だから英文科に進むというお決まりのコースが嫌だなと思い始めて。でも、じゃあ私は何を勉強したいの?と自問した時、やりたいことが何もなかった。愕然としましたね。「どうしよう、専攻が決まらないと受験も出来ない!」って焦っちゃっいました・・・・・・。そんな2年生の頃、LAでホームスティを経験。帰国後、ホストファミリーにもう一度会いたいということと、日本の大学の専攻にはないブロードキャスティングを勉強するという目標ができて、「よし、だったら短期留学ではなく正規留学をしよう!」と決意しました。

Q.NICの1年間はどうでしたか。

A.「高校時代に勉強しなかったのに、やっていけるわけがない」と反対する父を押し切っての入学だったから、必死で勉強しました。今振り返っても、日本にいた中で一番よく勉強をした時期だったと胸を張って言えるぐらい(笑)。高校時代は喋れなかった英語が話せるようになったのはNICに来てからだし、総合的に英語力が伸びたのも、まさにこの1年のお陰です。キツかったけど楽しかったなぁ。夢に向けてひた走るっていうのかな。そんな1年間でした。NICで一緒に頑張った仲間が今は全米に散っているんだけど、彼らと連絡を取り合う度に「私だけじゃない、皆も大変なんだ」「辛いことも乗り越えて行くぞ」という前向きな気持ちになれるんですよね。

Q.アメリカでの大学生活について聞かせて下さい。

A.サンタモニカ・カレッジから編入してきたばかりで、今3年生です。短大と4年制では勉強量が全然違って、本当に大変。専攻は、当初希望していたブロードキャスティングではなく、コミュニケーション学をとっています。変更の理由ですか?私、カレッジの時に留学生オフィスで働いていて、人と接することが多かったんですね。当時は「人と話しをする仕事なんて絶対にイヤ!」なんて思ってたのに、やってみたらこれが意外に面白い。コミュニケーションは人とつき合う上での基本だし、どうせ働くなら本格的に勉強してみようって。コミュニケーションを勉強し始めて一つ納得したことがあるんです。今までアメリカ人の女性は「なんでこんなに強いわけ!?」と思っていたけど、実は感情を表すレベルが違うだけで基本的には皆同じなんですって。そうこうことなどが分かってきて、今では人間観察が趣味になりつつあります。

Q.あなたは変わったと思いますか。

A.基本的な部分は変わっていないと思うけど、物事をいろいろな角度から考えたり、見られるようになったかな。日本だと皆が同じ感覚でいることが多いけど、ここアメリカでは文化も宗教も違う人たちが大勢いて、私が「白」だと信じていることさえ、「いや、それは黒だ」と主張する人がいる。そんな人たちに囲まれて生活していると、自分の信じているものが絶対的なものではないだなぁ、と身をもって感じますね。十人十色ではないけど、人の数だけ価値観も違うという、すごく当たり前なことを知った気がします。

Q.将来について聞かせて下さい。

A.最近、学外で手話を習っているですが、来学期から手話をダブルメジャー(複数専攻)にしようかと考え中です。この学校には、デフスタディという障害学というコースがあるんですが、実は全米でも数少ない稀なコースなんですよ。ここでアメリカの手話であるASL(アメリカン・サイン・ランゲージ)を学び、いつかの日本の手話も修得してバイリンガルの通訳士として働くのが目下の夢。コミュニケーションを勉強しているうちに、日本では障害を持つ人に対する偏見というか、心の垣根がまだまだあるように思えてきて。それを取り除く手助けができれば・・・・・・と思ってるんです。

Q.高校生のみなさんに、メッセージをお願いします。

A.やりたいことは、「やれない言い訳」をしないでトライして、と言いたい。それがもし、何かの結果を残さなくても実を結ばなくても後のフォロー次第で、決して無駄にはならないと思うから。昔は私もそうだったけど、興味があっても尻込みしてやらないで終わってしまうことって、多いでしょう?それってすごくもったいない。チャンスを自ら掴んで、やりたいことは「GO FOR IT!」ですよ。


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