TOP
第19期生
第18期生
第17期生
第16期生
第15期生
第14期生
第13期生
第12期生
第11期生
第10期生
第9期生
第8期生
第7期生
第6期生
第5期生
第4期生
第3期生
第2期生
第1期生
同窓生インタビュー

<2002年>
白砂由佳さん NIC第11期生 東京・江戸川女子高等学校出身
南カリフォルニア大学映画学部4年

あきらめない気持ちが夢をつかむ。
◆ 「英語で脳死について喋れ」って言われても・・・・。

 「ルーズソックス禁止、髪は結ばないといけない」という校則のある厳しい高校の、英語学科に通っていました。英語の授業が多いのはもちろんなのですが、クラスメイトの3人に1人が帰国子女という環境だったので、「背伸びをして入学した」私には大変で。だって「英語で脳死について喋れ」って言われるんですよ。そこまで英語力のない私は、当然喋れない。だけど、ちゃんと喋れる人もいるんです。すごいなぁ、と感心するばかりでした(笑)。英語は好きだったし、喋りたい気持ちは強かったけど、こういうことが日常茶飯事だったから英語を話せる人の前で喋るのがイヤでしたね。留学を決めたのは、昔から海外に憧れていたこともあるんですが、2年生の頃に「映画が勉強したい」という目的と出会ったから。理由はありきたりですが、映画を見ているうちにどうやって作るんだろう?って興味を持ったんです。それで「L.A.に行けば英語も映画も勉強できる。一石二鳥じゃない!」と決心。学校の先生には大反対されたけど、自分の気持ちは変わりませんでした。

◆ NICでの勉強は本当に楽しかった。 

 高校時代に散々やらされていたので、勉強量自体は変わらなかったですね。だけどNICでの勉強は本当に楽しかった。高校の時はいわゆる受験英語で、やっていて楽しいと思えなかったんですが、NICでは書くだけでなく、喋ることや聞くことも一緒にスキルアップできているようで嬉しかったのを覚えています。中でも印象深いのはエッセイの授業。担当の先生に「平凡なことだけ書いていても面白くないんだよ。得に由佳は映画をやりたいんだから、誰でも書くようなもの書いてたんじゃダメだ」と、書く時の視点や物事の捉え方まで具体的にアドバイスをもらえました。

◆ 映画学科では、監督から編集までやって映画作品を制作。

 「全米でも1、2を競うレベルの高さ」と言われている南カリフォルニア大学の映画学部で絶対に勉強したいと願っていた私は、編入するつもりでまず短大に入学。1年前に1年前に編入試験を受けたんですが、そのときは学部試験が不合格。それで学部ナシという形で入学し、二度目の試験で無事合格しました。今は,映画製作に関するすべての基礎を、例えばカメラの使い方、編集、照明、脚本の書き方、それから演出について学んだり、演技についても勉強しています。前学期のプロダクションのクラスでは、実際に1本が5〜10分の作品を5本撮ったんですけど、監督から編集まで全部一人でやったんですよ。どうせ撮るなら全部テイストを変えようと思って、コメディーやサスペンスなどにも挑戦しました。あと、うちの学科のユニークなところは、ゲストスピーカーが非常に多彩なことだと思います。先日はサウンドのクラスに、ジュラシックパークの音響効果担当者が来て、裏話なんかしてくれました。今は、すべての時間を映画に費やしている感じです。

◆発音よりも、自分の意見を述べることの方が大事。

人の目を気にしなくなったと思います。映画学科で勉強していると、常に自分の意見を言わなければならないから、いちいち気にしていられなくなった(笑)。作品についての感想を言わなきゃならないし、撮影現場でも焦っていたら放っておかれる。発音や間違いを気にするよりも、自分の意見を述べることのほうが大事なんだってことに気づいて、一生懸命に話をしているうちに「ありのままの自分」が出せるようになりました。

◆将来はやっぱり映画監督になりたいです。

将来はもちろん監督志望!自分で脚本も書ける監督になれたらいいな、と思っています。見れば見るほど味わいが出るような、ヒューマンドラマ的な作品を作れるようになりたいですね。もし監督がダメでも、映画を作ることに携わっていきたい。いつも作品を撮り終わると、協力してくれた人を集めてミニ上映会をやるんですが、あの瞬間は毎回ドキドキもの。緊張するし、照れくさいし・・・。だけど、作品を見て喜んでもらえると「頑張ったかいがあったな」って嬉しくなる。仕事でもそんな喜びを味わえたら最高ですよね。

◆助けてもらうこと=甘えではないんです。

自分は何をしたいのかを問いつづけてください。それが見つかったら大事にして、追いつづけて欲しい。とはいっても途中で挫折したり、くじけそうになることもあると思います。そんな時、一人でがむしゃらに頑張るのもいいけど、やっぱり限界があるから周囲に助けてもらいながら一つずつ着実に進んでいくのがいいんじゃないかと思うんですね。昔は私も「弱みなんて見せたくない」って一人で問題を抱え込んでいました。だけど「助けてもらうこと=甘えではない」と気が付いた。精一杯やったうえで人に助けを求めることは、「得することあっても損することなし」ですよ。

>第11期生トップに戻る

Copyrights c 2003- NIC International College in Japan All Rights Reserved.