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同窓生インタビュー
<2003年秋>
高橋あゆみさん NIC第13期生 福井県立 高志高校出身
カリフォルニア大学バークレー校 アジア研究学部 中国語学科 3年
北京オリンピック、上海万博のスタッフ志望中。
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「『早見優のアメリカンキッズ』、そういうテレビ番組があったんです、私が小学生の頃、朝早い時間帯で。ご存知ですか?」 リベラルな校風で人気の高い、また数多くのノーベル賞学者が輩出することで知られる西海岸屈指のトップスクール、UCバークレーに編入したばかりの高橋あゆみさん。快活で会話のテンポも速い、ディアブロ・バレー・カレッジからの編入生だ。そんな彼女の留学志向の種を蒔いたのは、幼い日に見た早見優の早朝英会話番組だった! 「まだ私が小さい頃、父は自宅でホストファミリーをしていたんです。アメリカ、フランス、中国、世界中からのいろんな人が来ていた記憶が今でもしっかりありますねぇ。父は外交官志望だったらしいんです。だから家には英語の本はたくさんあった。私も英語はずっと好きでした。ただ福井という地方の土地柄で、周囲からはちょっと浮いた家に見られてたみたいですけど(笑)」
■ ■ ■ ■ 「はじめてホームステイしたのは、小学校を卒業した春休み。2週間ほどシアトルに行きました。当時通っていた英会話スクールの主催で、そこの生徒が30人、40人くらいだったかなあ。アメリカの学校っていいなあって思いましたねぇ、そのときは」 次に高校2年の夏休みに彼女は2度目のホームステイを経験する。英語の弁論大会に入賞したご褒美だったという。クアラルンプールとペナン島、ふたつのホストファミリーに計40日間お世話になった。この夏の体験が彼女に、新しい道の存在を照らし出した。チャイニーズ文化への興味と傾倒。 「40日も過ごすと、チャイニーズ、マレーシア関係のネイティブの知り合いが一気に増えて、またその人たちがみんな面白くていい人で。あっ、中国っていいなあってすごく惹かれました!」
■ ■ ■ ■ では、中国に傾倒するあゆみさんがなぜ、バークレー留学を志したのだろう。本人いわく、「将来は、国際関連の機構で働くのが夢だったんです。それで、いろいろ調べて、自分の尊敬する人や、国連で働く人のプロフィールを読むと、圧倒的にバークレー大卒の人が多いじゃないですか。ああ、私もバークレー大に行きたい、よし行くぞ!って。(笑)バークレーで中国語を勉強したい!って」そんなあゆみさんの今の目標は、と尋ねると、「2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博のスタッフとして働くことです!」、と瞳を大きく輝かせる。
■ ■ ■ ■ 「家庭環境が、お話ししたように海外志向だったので、留学自体に両親の反対の心配はありませんでした。心配は、NICに入学するとき、入学してからの私の学力。英語以外は不得意科目もあって…。もっとも頼みの英語力だってNICに入学して、猛烈に勉強しなければならなかったけど」
■ ■ ■ ■ 「アメリカの大学のいいところは、努力して結果を出せばちゃんと上に上がれるところ。日本は一度失敗するとなかなかチャンスが巡ってこないけど、アメリカなら短大から編入もできるし、選択肢がたくさんありますよね、1つがNGでも。だから目標とそれに向かって努力する気持ち、それをやりぬく意志と能力さえ培うことができれば、ちゃんと受け止めてくれる、そう思います」 キャンパスのテラスのカフェテリアで真顔で語る彼女の頬のほてりが、とてもまぶしく美しく見えた。
11時にはじまった取材を終えるとすでに3時。キャンパスの近所のチャイニーズ・レストランで遅めのランチをとることになった。席につくと店内では中国語の映画をビデオ上映中。必死に台詞を聞き取ろうとするあゆみさん。 あいにくランチの料理では、フォーチュン・クッキーが提供されることはなかった。でも、もし彼女がクッキーを手にしたら、中から登場するのはきっとこんなメッセージかもしれない。 "
You have a natural grace and great consideration for others " |
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