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同窓生インタビュー

<2005年初頭>
小林茂喜さん NIC第17期生 長野県立上田高校出身
2005年6月 ネバダ州立大学リノ校工学部機械工学科進学


夢はF1のエンジニア  〜「達成感と充実感」を感じる日々

◆レース漫画がきっかけ

「将来はF1レースのスタッフになりたいんです、エンジニアとして…。」
そんなはっきりとした夢を語る小林さんは、自動車のことを深く学ぶためにアメリカで機械工学を専攻するつもりだという。
「色々調べてみたんですけど、日本の大学では自動車工学とかを専門に学べるところが少ないんです。アメリカだと、企業と大学が提携して、共同研究などをしているところがたくさんある。だからアメリカに行くことにしました。」
海外進学には明確な目的が必要といわれる。でも、20歳前後で、将来の明確な目標を持つことは簡単なことではない。小林さんはなぜここまで明確にできているのか?
「きっかけは漫画なんです。むかしから漫画好きで、とくに“レースもの”をよく読んでいたんです。普通は主人公のレーサーに憧れると思うんですけど、僕はその主人公を陰で支えている人、つまり車を作ったりチューニングしたりするエンジニアがカッコイイと思ったんです。」
当然、自分でも走りたいけど、それよりも自分で車を作る方に興味がある…。モノづくりにピッタリの考え方の持ち主だ。

◆忙しいけど充実したNICライフ

小林さんは今、NICで学びながら、ガソリンスタンドでもアルバイトをしている。
「これがまた勉強になるんですよ。色んな車がやってくるし、たまにオイル交換とか、ちょっとした修理とか、先輩の作業を見る機会もあって…。」
週末はフルタイムで働き、平日も早朝から働いた後にNICに通うときもあるという。
「忙しいですけど、毎日充実していますよ。高校までと何が違うかというと、『今日はこれだけ勉強した』とか『今日はこれだけアルバイトした』とか、やりがいが感じられることです。やった分だけ、自分に返ってきている実感があるんです。」
イベントの実行委員も務め、スポーツ大会やハロウィーン・パーティなども企画。周りの学生に喜んでもらえることが嬉しい。
「中学のときにも選挙管理委員長をやったことがあるんですけど、そのときも楽しかった記憶がありますね。」
自分が表に出るのではなく、裏方として活躍する…。レーサーではなくエンジニアを目指すところに通じている。


◆勉強が面白い

もちろん勉強にも熱心。
英語力が伸びていくのを日々実感するという。
「東京に出てきた最初の頃、駅のホームで外国人に聞かれたことがあるんです。『○○に行きたいんだけど、どのホームに行けばいい』って。英語が出てこなくて、『ゼア』と指差すことしか出来なかった…。でも今は臆することなく教えてあげられます。」
毎日11時ぐらいまで勉強しているという小林さん。今はちょうど真ん中のレベルのクラスに在籍している。
「英語は別に好きではなかったんですけど、必要だからやっている感じはありました。でも今は授業が面白いんです。高校までは感じたことがなかったんですけど…。」
ここ最近は、間近に迫ったプレゼンテーションの準備に忙しい。
「3人のグループで日本酒についてのプレゼンをやるんです。どうやって作られるのか、酒造所はどうなっているのか、どんな飲み方があるのか、…。みんなで分担してリサーチ中です。先日は酒造所まで見学に行ってきましたよ。僕が担当するのは、どんな『おつまみ』があるのかというパートなんですけど…。」
二十歳前なのに、どうやって?
「いや、飲んでないですよ(笑)。お酒好きの先生にインタビューしたりしてるんです。」

◆すべてが学びの日々

NICでの授業、そして東京での一人暮らし…。毎日が学びの連続だという。
「叔父さんに言われたことがあります。『アメリカに行くのもいいけど、日本の首都・東京を見ておかないとな』って。人はたくさんいるし、色んな場所・モノがあって飽きないですね。それに一人暮らしも初めてなんですけど、ちゃんと自炊してるんです。両親がお米を送ってくれるんで、カレーとか親子丼とか作ったり…。あとチャーハンを作って弁当にして持ってきたりもしてます。」
遊ぶ時間はあまりないけど、授業の合間に友人と話すのが楽しい。
「自分の意見を持っている人が多いんです。高校の頃は、どんな話をしても『どうでもいいじゃん』みたいな人が多かったけど、ここでは違う。だから、話をしてて面白いんですよ。」
小林さんが目指す自動車整備士の世界では「どうでもいい」が通用しない。F1スタッフとなれば、なおさらだ。
常に意見をぶつけ合える仲間がいる。でもアパートでは自炊して、独立精神も養う。勉強にもアルバイトにも「達成感と充実感」を感じる日々。アメリカに行ったら、もっと厳しい環境が待ち構えているが、そのための準備を着々としている小林さんには、そんな近い未来が待ち遠しくてしょうがないといった感じだった。

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