Miyu Inagaki先輩メッセージ

Miyu Inagaki

Miyu Inagaki

大阪府 桃山学院高校出身 / NIC第30期生(大阪校第6期生) / オランダ国立アムステルダム大学進学

大阪校第6期生 修了式代表スピーチ

ネガティブの塊を壊せた1年間。

皆さんこんにちは。私は稲垣実優と申します。このように修了式で人の前に立ってお話をする機会をいただけたことを心から光栄に思い、感謝いたします。

高校を卒業した時の私は良くも悪くもごく普通の日本人の女の子でした。女子の世界の荒波に揉まれながら、どうにか嫌われないように過ごし、今思うとネガティブの塊だったように思います。

今の私はその頃の私とは違います。NICでの生活はネガティブな考えを起こす暇もなかった上に、クラスのみんなが自分の意見を受け入れてくれるとわかったからです。授業中ディスカッションで意見が食い違って激しい論争をしても、休み時間になってしまえば仲良く一緒にご飯を食べます。昔は自分の意見を言うこと、質問をすること、英語を話すこと、何をするにしても他人の目を気にして、躊躇してばかりでした。しかし今となっては、ためらうことなんてなかったんだと思えます。

なぜならそれらは私たちが授業で毎日当たり前のようにしていることだからです。それを最近身にしみて感じたことがあるのでお話しさせてください。

一ヶ月前、天王寺駅でスマホを片手に、道に迷っていそうな観光客の方々を見かけました。迷わずCan I help you?お助けしましょうか?と声をかけました。すると、都ホテルに行きたかったらしく、そこまでの道を案内しました。その後私は自分の行動に驚きました。そしてNICで培った自信、積極性、英語力、全てが今の私を造っているんだと気付きました。

修了式の様子

この一年間で、私たちはたくさんのことを学んできました。歴史、生物、経営、アート、人類学…もちろんこれらは私たちの知識として将来役に立つことでしょう。しかし、私たちがNICの授業を通して学んだことは、もっと他にあります。それは、何に対しても批評的に考えることの大切さだと私は思います。あなたは日常的に流れてくるニュースが信頼できるものだと断言できますか。メディアの情報はいつも正しいと言い切れますか。時にいい加減なメディアは一部の情報を切り取り、誤解をうむような報道をすることもあります。情報は簡単に操作できるからです。一番大切なことは、常に偏見なしに問題と向き合い、知ろうとすることだと私は思っています。

皆さんはイスラム教の方々のことをどう思いますか? これは憶測ですが、少なからず怖いという第一印象を抱く方もいらっしゃるでしょう。しかしイスラム教の方のほとんどは過激思想を持っているわけではなく、彼らはただ自分の信じる道を進み、祈っているだけなのです。彼らも普通の人間なのです。無知というのは怖いことです、それゆえ偏見も生みます。イギリスの哲学者、フランシス ベーコンの残した有名な言葉があります。知は力なり。知ると言うことは恐れをなくしていきます。それが人類の本来の力であることを学びました。

大阪校六期生、私たちの進学先は、アメリカ、イギリス、フランス、スイス、オランダ、チェコ、ブルガリア、エストニアと多岐に渡ります。中には同じ学校に行く人もいるでしょうが、完全に他の人と同じ道を歩む人はいないはずです。各々がそれぞれ違う道を進むということは、未知なる道を自分の力で切り開かなければならないということです。それは先ほど私が言った通り、知らないことと同じなので、怖いことです。しかし怖いことをを克服した先にはきっと、そこにしかない成長があることでしょう。

私がNICでの生活を通して感じたことは、不可能なことはない、ということです。テストが難しくても、睡眠時間が短くなっても、無理だと思っても、やってみればどうにでもなるのだと、身を以て知りました。そしてその心意気は海外で挫折しそうになった時はきっと自分の支えになるだろう、この経験を携えて自分の進路へ突き進むことほど心強いことはないだろう、そう思います。

六期生を代表して、永井理事長、廣田先生、舘さん、目黒さん、優さん、あやこさん、そして先生達に感謝を述べたいと思います、ありがとうございます。そして六期生の保護者の皆様、いつも支えてくださり、そして本日は修了式にお越しいただき、ありがとうございます。

最後に、学校に通うのがこんなに楽しかったのは6期生のおかげです。
きっとこの苦しくも愛しい生活を生涯忘れることはないでしょう。今日ここにいるNIC6期卒業生のみんなが、各々の目標に向かって飛び立った後も、幸せで、共に目標を達成できることを願っています。
ご清聴ありがとうございました。