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同窓生インタビュー

<2004年>
新井宏明さん NIC第12期生 福島県 日本大学東北高校出身
南カリフォルニア大学経営学部会計学科 2004年5月卒業
アーンスト アンド ヤング(L.A.)会計事務所内定

自分がどこまでできるかが大切。
他人に認めてもらうための結果はいらない。


「留学の動機、それは“英語でビジネスの勉強、特に会計学を学びたい”そう思ったからなんです。なぜなら財務諸表には、そのまま企業の将来性が現れているから。どの会社と組んで仕事をして、どの部門にどれだけ投資しているか、それが全部明快に数字で示されているじゃないですか。経営がうまくいっている企業、それは、資金をどういうふうに管理運営し投資しているか、一目瞭然でわかりますよね」

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カリフォルニア、いや全米屈指の名門大学のさらに看板学部で学ぶ新井宏明さんの語り口は実に整然としている。「USCを志望校に選んだのは、まず全米トップランクのレベルの高さ。会計学を学ぶのに最適の環境が約束されているということ。次に東部と比べてカリフォルニアの方が周辺コミュニティの形成・整備に分があり、断然生活しやすいということ。この2点です」

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さらにUSC進学を念頭においたとき、いきなり現地入学を目指すより、いろいろな勉強方をひととおりマスターしてからの方が、結果的に効率がいいはずだ、そう考えた新井さんは、NICの存在を知ると福島の説明会にさっそく両親と訪ね、入学を決意する。

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そうしてNICの寮と学校の往復のみという厳しい日々をくぐりぬけ、南カリフォルニアの陽光の下で念願の会計学ひと筋の道に進む。初志貫徹。夏休みも返上して勉強に励んだ彼は、5月、3年半でキャンパスを巣立つ。しかも会計士として社会人生活の第1歩を踏み出すのは、世界のトップ会計事務所、アーンスト アンド ヤング。勤務地は住み慣れたL.A.

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ところで会計事務所というとどうしても数年前に世界中を震撼させたある事件を思い出す。
「個人的には、あのエンロン事件っていうのは、会計士のあり方、本来の在るべき姿、とるべき姿勢を世間の人々や投資家がもう一度見直すいいきっかけをつくってくれたと思うんです。企業としての信頼をマーケットの中にきっちりフィックスする。そのために会計監査というシステムがある。企業は正確な財務情報をマーケットに公開する責任と義務がある。そこに虚偽は絶対許されない。そうした社会的意義が見直されるいい機会になったと思うんです。だから、その社会的に高いレスポンシビリティを要求される仕事の一翼を自分が担う、そこにある種の厳しさ、そして喜びと誇りを感じますね」

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また“教育問題”に人一倍関心のある新井さんは、日本のゆとり教育にも深い関心を寄せる。
「円周率の問題を例にとれば、勉強する内容を減らしてゆとりをもたそう、っていうのはどうなんでしょう?教科書を薄くして勉強の内容を減らして学生の負担を減らそうっていうのはどうなんでしょう?ゆとり教育の本来のあり方って、個人的に思うのは、大学受験に失敗してもまたすぐチャンスがあるような社会的なシステムのゆとり、そういうことが大切なんじゃないかって思うんです。卒業したら、それでおしまいという短大のあり方も疑問です。さらに深く学びたい人のために、4大へのスムーズな編入のチャンスがもっと欲しいですよね。一度社会に出た後でもまたキャンパスに戻ることができる。そうした、ある程度長いタームで学ぶことができるシステムも。そういう意味で、数多くの選択肢が用意されてるアメリカの大学システムは、ある種本当の意味での教育のゆとりがある、そう思いますよね」

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アツイ持論を説く彼にはもうひとつ別の顔がある。予習を怠ったら即、濁流に呑みこまれおぼれてしまうという、猛烈な勉強の合間を縫って週末は、JSN(JAPAN STUDENT NETWORK)というLA在住の邦人留学生を支援する会の会長を務めているのだ!この会はさまざまな交流イベントを企画してその収益を奨学金として学生に還流するという役目も担っている、ユニークな邦人NPO団体である。

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最後に彼に尋ねた質問。留学後にいちばん向上したスキルは何でしょう。答え。「タイム・マネージメント!」なるほど。

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