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同窓生インタビュー

<2004年>
石川聡さん NIC第12期生 
米国ベルモント大学MBA音楽ビジネス専攻(2002年12月卒業)
東芝EMI勤務

留学に年齢なんて関係ない。

ある人との出会い、一冊の本との出合い、たった一行の言葉との出会い、・・・。人の人生はそんな小さな出会いによって切り開かれることがあります。
日本のいわゆる有名大学を卒業して大企業に就職したものの、悶々とした日々を送っていた石川さんの人生を変えたのも本屋でふと目にとまった一つのインタビュー記事でした。その記事に触発され、留学し、現在では東芝EMIで海外有名アーティストのプロモーションを手掛ける石川さんに、その出会いから留学、現在に至るまでを聞きました。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

きっかけは本屋で何気なく手に取った雑誌の記事でした

青山学院大学を出た後、ある化学メーカーに就職したんです。でも、つまらないというか、何と言うか・・・。何をやりたいんだかわからなくなって、転職か留学かの二つを何となく考えるようになりました。そんなとき本屋で何気なく手にした留学関連雑誌のインタビュー記事が目に留まったんです。それは日本の大学を出た後に音楽ビジネス学で有名な米国ベルモント大学に留学し、帰国後はある有名な音楽レーベルで働いている人のインタビューでした。「こんな道もアリなんだ!」その瞬間、留学を決意していました。自分で自発的に何かやろうと決意したのはこれが生まれて初めてでした。
 

親の期待に応えようとしていた日々

それまで自分で何かを決めて行動するということはなかったですね。中学時代から両親に言われて塾通いを始め、高校受験も両親に言われるがままでしたし。自分では何も考えていなかったですね。何も・・・。
もともと青山学院大学に入ったのも附属の高校からのエスカレーターだったんです。
高校・大学時代はコンプレックスの塊でした。周りのみんなは勉強も出来るし遊びも上手い。育ちが違うというか・・・。あんまり溶け込めませんでした(笑)。そういえば当時、両親からは「留学でもしたら」とよく薦められました。でも全く興味がなかったですね。英語もさっぱりでしたし。
その頃は漠然とミュージシャンになろうと考えていたんです。高校2年から始めたドラムは大学に入ってからもサークルで続けました。「ドラマーで食っていけたらいいな」と甘いことも考えたりしましたが、就職活動の時期にはそんなことは忘れて、銀行への就職を目指しました。なぜ銀行だったかというと・・・、別に何の意味もなかったです。ただ何となく・・・。そういうところなら両親を安心させられるんじゃないかというか、期待に応えられるんじゃないかというか。
両親共、仕事では昔から苦労してきているのを見てましたから、自分は“安定”した会社に入るというようなことしか考えていなかったですね。今思うと全然“安定”などしてなかったんですが・・・。結局、銀行はどこも駄目で、化学メーカーに入ることになったのですが、これもただ単に大企業だからという理由でしたね。
 

NICのことは前から知っていました

会社を辞めるとき、両親は反対しましたよ。でも留学には賛成してくれました。留学を決意してからは何の迷いもなくNICに行ってからベルモント大学に行こうと決めました。知り合いがNICで先生をやっていて、学校の評判をよく聞いていたんです。英語はさっぱりでしたから、直接留学しても結果は見えていたし、どうせならみっちり日本で鍛えてから行こうと。TOEFLで高スコアを取るテクニックではなく、海外の大学の授業についていけるアカデミック・スキルをつけるという目的を明確にしているのはNICだけですから。
NICに入ってからは戸惑いはありましたよ。何しろ自分より若い学生がみんな英語が上手い!クラス・メートの中で自分だけ上のクラスにいけなかったという苦い経験もしました。でもそれは昔みたいにコンプレックスとは感じなかったですね。ちゃんと目標があったし、みんなもそれぞれ目標を持っている・・・。それまでで初めての体験でした。
 

音楽ビジネスを学ぶには最高だったベルモント大学

ベルモント大学は音楽ビジネスで有名な大学です。確かその分野では全米で4つの有名な大学があるんですが、そのうちの一つですね。この専攻分野を持つ日本の大学はないです。専門学校はありますけど。テネシー州のナッシュビルという田舎町にあるんですが、遊ぶところがないもない・・・。それまでずっと東京で生まれ育ってきた私には最初はちょっと戸惑いがありました。でも勉強がすごく忙しかったのであまり気にはならなくなりました。日本の大学時代の数倍は勉強しましたね。
もともと学士号を取るつもりで編入したんですが、結局大学院まで行きました。学部に編入するときは日本の大学で取得した単位とNICで取ったアカデミック・コースの単位を認めてもらいました。ちょうど2年分ぐらいでしたね。
ナッシュビルは音楽の街なので、音楽ビジネスを学ぶには最高でした。同州にはプレスリーで有名なメンフィスもあるし、ジャズの本場・ニューオリンズにも車で行けましたね。
 

留学に年齢なんて関係ない

留学のきっかけとなった記事は今でも持っていますよ。実はNICにいるときに、その人に会いに行ったことがあるんです。記事に会社名と部署名が載っていましたから、思い切って電話してみたら、会って色々話を聞かせてくれました。励みになりましたね。その人とは今でもちょくちょくコンタクトを取ってます。別に有名な人でもなんでもなくて、普通のサラリーマンなんですけどね・・・。
留学してよかったですよ。色んな世界を見られたし、自分にはこんなこともあんなことも出来るんだということがわかりましたから。それまでは何でもやる前からあきらめていたような人間でしたからね。NICで学んでから行ったことも良かったと思います。そうしていなければ挫折していたような気がします。
私のこの記事を読んで留学を考える人がいたら嬉しいですね。別に留学に年齢なんて関係ない。どんどんコンタクトしてきて欲しいと思います。昔の私がしたように・・・。
 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

高校を卒業して大学に行って就職する・・・。そんな道筋はある意味、当然のように考えられていますが、人生に決まった道なんて実はありません。高校を出て一度働いてから大学に行く人、大学を出て働いていたけど人生の目標が変わって学びたいことが新たに出来たために再び大学に戻って勉強しなおす人、世の中には色んな人がいます。そして人生を楽しんでいる人というのは大体、世間の常識に捉われず、自分の思ったように素直に生きている人だったりします。人生は一度きり。そしてそれは他人のものではなく自分のもの。その人生を楽しく豊かなものにするためには、石川さんのように日頃から自分のアンテナを磨き、直感的に心に響く情報を掴み、決断し、行動に移す力が必要です。みなさんも「これだ!」と思った人にコンタクトとってみてはいかがでしょう?人生変わるかもしれませんよ!
 

東芝EMI
ノラ・ジョーンズ
 

※【ベルモント大学(Belmont University)について】

「ミュージック・シティUSA」として世界的に知られているナッシュビルは、音楽や文化を教育と結び付けている独特な都市です。学校はナッシュビルのダウンタウンから数分の美しい住宅街にあります。大学ではミュージック、ビジネス、ミュージック芸術、舞台演劇、放送/ビデオ製作など57分野の学士号やMBAが取得できます。


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