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同窓生インタビュー

<2002年>
二川原夏美さん NIC第12期生 青森県立弘前中央高校出身
ネバダ州立大学リノ校教育学部4年

留学から学んだことを今度は私が教えたい!

◆ 高校時代は、好きな英語ばかり勉強していました。

好きなことしかやらない高校生でした。数学や理科にはほとんど手をつけず、好きな英語ばっかり勉強していましたね。だから2年生の時、交換留学制度に応募して合格した時はとっても嬉しかったです。英語は中学の頃から好きだったんですが、そのきっかけになったのはアメリカからの留学生をホームスティで受け入れた時のこと。彼はたった一週間しかいなかったけど、非常に仲良くなったんです。それまでの私には「アメリカ=遠い国」だったけど、英語ができるだけでこんなにも親しみが持てるんだと感激。と同時に、ほかの人にも、英語が話せればきっとアメリカやほかの英語圏の国も身近になるってことに気付いてもらいたいと思うようになったんですね。以来、その掛け橋となるESL(母国語が英語ではない人に英語を教える)の先生を目指すようになりました。そのためにもまず、自分の英語力を高めたい。それに自分の経験を基に教えたいと思ったので、留学を決意しました。

◆ NICでは、2時間以上も悩みを聞いてくれたことも。

NICに入って良かったのは、勉強はもちろんですが、友達やスタッフに精神的に助けてもらったことですね。NICに入る前から私は悩んでいたのですが、ESLの先生になりたいと思うものの、アメリカには英語を母国語として、教育を勉強している学生がたくさんいる。それなのに、英語が母国語ではない私が教壇に立つ意味はあるんだろうか・・・・。そんな私の迷いに、カウンセラーのスタッフは真剣にじっくり付き合ってくれました。時には2時間以上も、私の話を聞いてくれたことも。「夏美ちゃんがやりたいなら、それが一番だよ」と何度も力づけられ、ようやく「夢に向かって飛び込んでみよう」と決心がついたんです。この決心がなかったら、大学での勉強はつらいものになっただろうと思います。NICで過ごした1年間、ずっと私は支えられ背中を押されていたように思います。

◆ アメリカの教育学は、学ぶ範囲が非常に広いんです。

今は、教育学を専攻しています。教育学といってもその学ぶ範囲は広く、法律に心理学、ボランティア実践など面白そうなカリキュラムがたくさんあります。授業の一環で参加したボランティアでは、事情があって親と暮らせない子供が通う施設を訪れました。今まで知らなかったアメリカ社会の側面を見たようで、考えさせられるものがありましたね。また学科の勉強とは別に「英語学」の授業をとっているんですが、今ここでアメリカのロマンス文学を勉強中。宗教や歴史とも関連していて、非常に興味深いんです。このクラスの先生は、私が先生になったらこうなりたい、と思う理想の先生そのもの。学生の意見を「君の発送は新しくて面白い」と認め、個性を伸ばす教え方はぜひ見習いたいと思っているんです。

◆ アメリカに行って、日本の良さが見えてきました。

何か問題が起こった時、たとえ挫折しても逃げずに向かい合う強さが身についたと思います。きっと私なら乗り越えられると、自分を信じられるようになりました。また、高校時代に留学か ら帰国した当初は、日本の型にはまった生活が好きになれず、アメリカのおおらかさに惹かれていたんですが、歴史的、政治的背景などを学んで、中からより深くアメリカを見ると、単純に「かっこいい自由の国」とは思えなくなりました。貧富の差、人種差別・・・・、アメリカが抱える問題を直視することによって、日本のいい部分も見えてきました。最近では、日本を良くしていくのは、私たちの世代の仕事じゃないかと思っています。

◆ ESLの先生になって、自分の経験を生徒に伝えたい。

将来は、ESLの先生を目指しています。私が英語の勉強や留学で得たこと学生に伝えたいんです。英語という素晴らしいコミュニケーションが、どれだけ自分の世界を広げるかを、実感を持って語りたい。生徒一人ひとりの個性を認め、伸ばさせる先生になるのが夢ですね。だけどこの頃では、学内カウンセラーのように、精神的なケアをする方面にも興味が出てきました。留学を終えたら一度日本に帰り、日本の教育現場で働きながらお金を貯めて、今度は大学院に行きたいと思っています。

◆ 時々振り返って、自分の原点を見つめてください。

自分が欲しいと思っている知識を得て何をしたいのか、それで何ができるのかをしっかり考えてほしいと思います。がむしゃらに勉強していたり、また反対に周りに合わせた行動などを取っていると、自分がなぜ学ぶのか、なぜここにいるのかを忘れてしまうことって多いと思うんです。
突っ走るのもいいけど、時々振り返って自分の原点を見つめてみる。そうすれば、迷いや悩みの答えは、自ずと見えてくると思います。

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