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同窓生インタビュー

<2001年>
野上葵さん NIC第12期生 東京都・私立國學院大学久我山高校出身
カリフォルニア州立サンタモニカカレッジ幼児教育学科2年

努力するのはかっこ悪くない!

A.どんな高校生でしたか。そしてなぜ留学を選んだのですか。

いわゆる進学校で、「勉強させる」という意味でかなり厳しい学校でした。私自身は優等生ではなかったけれど、いい成績はとっておかなければという思いがあったから、コツコツと勉強していましたね。私、英語がとても好きだったんですよ。だから大学は英文科じゃなくて、英語科が希望だった。文を読む勉強ではなくてオーラル、つまり喋れるようになりたかったんですね。そう思って勉強したんだけど、ふと「将来、社会に出るなら英語が話せるだけじゃダメだ。何かプラスアルファがなければ」と気が付いた。何か、自分の専門分野が欲しいな、と。でもその頃は何が学びたいのか分かりませんでした。どうしようかな、と考えているときにNICの存在を知り、英語プラス何かを学ぶという留学に惹かれたのです。

Q.NICの1年間はどうでしたか。

A.ひたすら楽しく、ひたすら大変な日々でした。最初は英語の授業について行くのが大変で、一日が終わると力が抜けるような日々。耳が慣れてきてからは、授業が楽しいと思えるようになったけど。後半はサイエンスの授業をとっていたんですが、教科書を毎日6ページ読まないと間に合わないし、授業の合間も図書館で勉強したりして「あー疲れた!」ってよく言ってた。でも、アメリカに来た今では「なーに、甘い甘い。たかが6ページ」って感じ(笑)。エッセイの書き方一つをとっても、基礎をしっかり学んでいたから助かった、と思うことは多いですね。

Q.アメリカでの大学生活について聞かせて下さい。

A.今は教養課程をほぼ終えたので、残りを履修しながら幼児教育をメジャー(専攻)として取り始めたところです。私、日本では自分の専門分野を見つけたいと思いながらも見つからなかったんです。アメリカに来て英語が身に付いた途端、「英語、英語」の呪縛が解けて、やっと他のことに目がむけられるようになったんです。興味を持った幼児教育のクラスに出てみたら面白かったので、そのままメジャーにしました。今、私のクラスメートは90%が現役の幼稚園や小学校の先生。最初は「働いているのにどうして?」と不思議だったんですけど、彼女たちの話を聞いているうちに理由がよく分かった。皆、学ぶことに貧欲だし、プロ意識が強いからさらに上を目指すんですね。先日、授業の一環で幼稚園の見学に行くことがあって、実は子どもと遊べる!ってワクワクしてたんです。だけど、教授に「子どもに話しかけてはいけない。彼らの行動のすべてをメモしなさい」と言われました。子どもの行動がどのセオリーに当てはまるか分析するためです。「幼児教育はサイエンティフィックである」と教えられ「えーっ!?」なんて驚いたりしたんですが、とにかく、こんな風に授業に行くたびに新しい発見があるという感じです。もちろん宿題の多さには「参ったナ」なんだけど、充実の毎日です。

Q.あなたは変わったと思いますか。

A.いろいろな国の人と関わるようになって、「他人を認める」ことが出きるようになったと思います。以前は考え方が固くて、自分が納得できないことは「それってオカシイ」で片付けていたけど、今は納得できなくてもそう考える人もいるのだ、と理解できるようになりました。

Q.将来について聞かせて下さい。

A.卒業後はしばらくアメリカに残り、幼児教育に携わる仕事がしたい。だけど最終的には日本でデイケアセンターを設立するのが夢です。日本の大学でも幼児教育を学んで、外国人の子、日本人の子の両方を受け入れられる、そんなシステムをしっかり作りたいな、と考えています。

Q.高校生のみなさんに、メッセージをお願いします。

A.今、夢を見つけられなくても不安に思わないでほしい。私のようにアメリカに来て見つかる場合もあるし、ひょんなコトから見つかることもある。どんな道を選ぼうとも、努力する思いがあるなら絶対にうまく行きます。努力するのって格好悪いことじゃない。本当は、とってもステキなことなんだと思いますよ。

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