|
|
同窓生インタビュー
<2004年秋>
石原政樹さん NIC第13期生 東京都私立城西大学付属城西高校出身
ネバダ州立大学リノ校経営学部
05年10月よりアビームコンサルティング株式会社勤務
勉強と仕事を両立
〜やりがいと達成感のある毎日。
|
|
◆大学付属語学学校でアルバイト
05年5月に卒業を控え、就職活動にも精力的な石原さん。 専門の会計学を生かせる仕事を得ることには、すでにかなりの手ごたえを感じている。 その一方で、次第に難しくなっていく授業と、大学付属の語学学校(Intensive
English Language
Center)でのアルバイトで忙しい毎日を送っている。その語学学校には自分のオフィス・スペースまである。 「1年半程前から働いています。主な仕事は専攻と関わりのある経理業務です。経理業務に加えて、学生向けのオリエンテーション、毎週の行事の企画・運営の責任者も任されています。IELCの一般業務は学生スタッフに依存していて、現在はその5人のスタッフで主な一般業務を行っています。そのスタッフの監督・トレーニングも私の職務のうちの一つです。」 将来、留学生に関わる仕事をしたいという石原さんにとって、IELCはその分野の知識と経験を積む事が出来る最高の環境だという。
◆夢を叶えるために
今は会計を学んでいる石原さんだが、もともとはホテル経営学を学ぼうと考えていた。 「実家が浦安なので、ディズニーランドが近くにあったんです。だから小さい頃からエンターテインメント業界に興味があって、ホテル経営学で有名なラスベガス校に行こうと考えていたんです。でも次第にホテル経営学を学ぶ事が、エンターテインメント業界での仕事に就くことにつながるのかと疑問に思い始めたんです。それで父やアドバイザーに相談したりしているうちに、会計学に行き着きました。ちょうど国際会計基準の議論が盛んなときで、将来性があり様々な業界での仕事に応用ができる学問だと思ったので、リノで会計学を勉強することになりました。」 卒業後は、会計士として活躍した後、人に「楽しみ」を提供する仕事をしていこうと考えている。 「会計士という一つの仕事にとらわれず、クリエイティブで、人を楽しませる、そして自分自身も楽しめる仕事をしたいのです。」 その思いは語学学校での仕事にも表れている。 「この語学学校に来る学生の半数は大学進学を目指している学生。でも、1年経っても英語力が十分に伸びずに進学できない学生もいて、相談に乗ることもあります。多いのは英語力がなかなか伸びずに悩んでたり、友人と揉めたりして、授業に出てこなくなってしまう学生です。IELCでは様々なアクティビティーを通して、クラスルームで会うことのない学生やネイティブの学生と出会う機会を提供しています。その様なアクティビティーを通して、悩みを持っている学生にもっとIELCのプログラムを楽しんでもらえる方法を常に考えています。」 ちなみに石原さんには、そんな悩みはなかったという。 「高校までは本当に無口だったんです。でもNICで同じ夢を持ってる友人がたくさん出来て、喋るようになりました。こっちに来てからもお互いに励ましあったりして…。よく『アメリカに来てまで日本人と付き合うなんて』という人がいますけど、それは変ですよね。日本人とだけ付き合うのは問題かもしれないですけど…。」
◆投げ出したくなるときもある
アメリカに来てからも人間関係にはとても恵まれている。 「アルゼンチン人とニカラグア人の夫婦の家でホームステイしてるんですけれど、彼らは私のことを家族の一員のように扱ってくれる。本当に『第二の家族』みたいです。」 語学学校の仕事もこのホームステイ先も、自分で積極的に動きつつ友人の助けを得ながら見つけたという石原さん。 よく学生にアドバイスするという「アメリカでは自ら積極的に動かないと誰も助けてくれない」ということを実践している。 それでも、すべてを投げ出したくなるときもあるという。 「授業は面白いですよ。実際に学内のカフェを運営しているある会社のシステム監査をしたりします。あと去年、ある会社2社を比較分析したことがあるんですが、学期を通しての分析の結果一つの会社は会計学の観点からも、経営体制にも問題を抱えているという結論に到達しました。今はその分析どおり、その一方の会社の株価はその当時の三分の一以下にまで下落しました。そういう時は会計学は本当に面白いなって思うけれど、プロジェクトの数字がいくらやり直しても合わないときは、本当に将来会計士としてやっていけるのかと悩んだことも何度かありました。」
◆今は何か一つのことをやり遂げたい
語学学校では、任されている仕事も多くて、やりがいも達成感もあるという。 「でもまだ物足りない。卒業までに何か残せるものを企画して、やり遂げたい。今考えているのは、日本の高校生が夏休み中に語学研修に来れるプログラムです。高校生くらいの年齢から是非、一度一人で海外に出て留学を経験してもらいたい。高校生が大切な決断をする上で手助けが出来るようなプログラムを立ち上げたい。」 まずは米国公認会計士の資格を取得し、その後はMBAも取り、ビジネス界で活躍したいという石原さん。将来は日本でもアメリカでもなく、また別のところで働くことも考えている。 「今一番成長している中国で、その中でもマーケットの中心である香港で働いてみたいと思ってます。」
|
|
>第13期生トップに戻る |
|