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同窓生インタビュー

<2004年秋>
小林友幸さん NIC第13期生 福岡県福岡市立福岡西陵高校出身
カリフォルニア大学サンディエゴ校経済学部

限界を知ること
 〜壁にぶつかり、自分と向き合う。

◆衝撃だった落合信彦氏の「命の使い方」

もともと読書は好きだったという小林さん。
幼い頃から週末になると父親に近所の図書館に連れて行ってもらっていたという。
「高校の頃は理系で理学部を目指していたんです。でも、なかなか偏差値が上がらなくて悩んでましたね。そんなとき読んだのが落合信彦氏の『命の使い方』という本でした。書かれていたのは自分の日常とはかけ離れた世界…。圧倒されましたね。」
著書の中で落合氏は常にこう書いている。
「日本という『ぬるま湯』に浸かっていてはだめだ。若いうちから世界に出て行け! 目的を持って、野望を持って、世界の連中と競争していけ!」
自分もアメリカに行きたい、世界を見たいと思った小林さんは海外進学を決意。
「高3の冬でしたね。もともとその前から大学院はアメリカに行こうと考えてたんですけど、どうせ行くなら早いほうがいいかと…。」
NICに入学。
そして1年後、ディアブロバレーカレッジ(DVC)に進学する。

◆空回りしていた高校時代

「最初は政治学を学ぼうと思ったんです。」
でも2学期目に初めて経済学のクラスを取り、のめり込む。
「もともと理系だったこともあって、とっつきやすかった面もあるんですけど、何よりも社会の仕組みがわかるのが面白かったんですね。それまであまり気にしていなかったことが、経済と強く結びついていることがわかると、何を見るにしても面白くなりますから。」
以来、専攻を経済学にし、その分野で有名なサンディエゴ校に編入してきた。
「アメリカに来ていいのは、やったことが返ってくる実感があることです。高校の頃は、なんと言うか空回りばかりしていましたね。勉強の仕方も身についていなかったですし…。」
いま小林さんは勉強以外でも、日本人会でも活躍している。
「メインの仕事は会計なんですけど、去年、就職イベントを自分で企画して提案したことがあるんです。そのときは上手くいかなくて流れてしまったんですけど、今年は話が降ってきて『お前の出番だ』みたいな感じで、開催の責任者になりました。」
リクルート社を招いての就職セミナーを翌日に控えて、準備は万端だった。

◆誰でも限界はある

そんな順調な学生生活を送っているようにみえる小林さんだが、DVCにいたときに一度壁にぶつかっている。
「3学期目だったんですけど、成績ががくんと落ちたんです。ずっと目の前の勉強に必死になっていて、疲れていたのもあるんですけど、息切れしたというか…。その頃は『頑張れば何でも出来る』と思っていたんです。それで能力以上のクラスを取ってしまって。実感しましたね。人間には限界があるんだと。無理をすればいいってもんじゃないということも。」
短大で成績が落ちると、四大への編入に大きく響く。
小林さんはそのときの経験をもとに、頭を切り替えた。
「それ以来、タイム・マネジメントを常に考えるようになりました。あと、いかにモチベーションを一定に保つかということにも注意を払うようになりましたね。成績が落ちたときもモチベーションは下がったわけではなくて、ただ単に無茶なクラス・スケジュールだったんですけど。」

◆将来は経済通のSEに

12月に卒業を控え、いまは就職活動に力を入れている。
「やっぱりこっちにいると、どうしても情報が少ない。インターネットで得られる情報なんて、たかが知れていますから…。だから今は、ここの同窓生ネットワークを何とかして活用できないものかと考えているところです。生の情報が手に入ると思うので。」
落合氏も口を酸っぱくして言っている。
「誰にでも手に入る情報はInformation。重要なのは生の人間から得る情報で、これはInformationではなくIntelligenceだ。」
小林さんはそれでもすでに「やりたいこと」は決めている。
「SEを目指そうと思っているんです。経済学を学んで、社会の仕組みや成り立ちを知れば知るほどに、これからはシステム開発が重要だと思っているので…。SEといっても単なる技術屋ではなく、経済の仕組みを理解した上でプロジェクトをマネジメントできるSEになりたいですね。」
どんなに優れたシステムでも、負荷をかけすぎるとフリーズしてしまい機能しなくなる。
小林さんは短大の3学期目に、それを自らが身をもって経験しているから、強い。
社会が求めているのはマニュアルを見てシステムを開発するSEではなく、実社会に適合したシステムを開発できるSEだ。

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