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同窓生インタビュー

<2004年>
武智彩さん NIC第13期生 静岡県立伊東高校出身
ネバダ州立大学リノ校 人間科学部 人間発達・家族研究 2004年5月卒業


片道3時間半のNIC通学。その経験と自信が、アメリカでさらに活きている。

小柄な身体からメラメラと闘志のオーラを発散している。挨拶を交わした瞬間からアツいエネルギーをジュンと感じさせずにはいられない人。彩さんもそんなひとりだ。

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「私は大学で心理学を学びたかったんです、できれば英語もしっかり勉強したいなとも思ってました。感銘を受けた心理学の教授がアメリカの大学にいらしたんです。でも当初は日本の大学に進学するつもりでした。それがある日、ふと、こころの奥から別の声が響いてきたんです。『アヤ、それでいいのか、このまま日本の大学へ進んでも絶対後悔するぞ。やっぱり海外の大学へ行けばよかったなあ、とそう思う時がきっとくるぞ!』そういう声がしたんです。そして、その声にそうだね、絶対そうだよねって相槌を打つ私がいました。海外留学を視野に入れだしたのは高2の終わり頃です」そんな時に、NICからの説明会案内を目にした彩さんは、父親と一緒に会場に足を運んだ。そして即座に実感したという。「あっ、ここだ、私の勉強の夢実現の後押しを助けてくれるのは!」

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NICに入学してからの彩さんの話しに驚く。実家は静岡の伊東。そこから、新宿のNICまで片道3時間半の通学生活を1年間続けたのだと言う。「新幹線じゃなくて、東海道線と小田急線を乗り継いで通学してました。乗り換え待ちもあるので、1日だいたいそうですねえ、通学に往復7時間くらいかなあ。だから睡眠時間は平均3時間くらい。よく続いたなと自分でも思う。でも、その経験があるから、リノでのハードな勉強にもめげずに乗り越えてます。前進してます。本当に勉強したかったらそれをあまりハンデに感じません。というより、感じたら負けかなあって思ってました。往復7時間の通学生活のなかでね、NICでは、わたしチューターもこなしてたんですよ!」頭が下がる。やはりエネルギーのかたまりみたいな人物。

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ちなみに現在の彼女の日々の生活パターンを紹介すると、こんなスケジュールになる。授業 → アルバイト → 自宅で勉強。それが基本パターン。で、アルバイトは何かというと、図書館での各種の応対業務。館内のコンピューターラボで、受付やパソコンの各種のアプリケーションソフトの操作のヘルプと忙しい。コレを週に20時間こなす。ちなみに時給が最初は$6.65だったものがいまは$7.15とのこと。帰宅はだいたい夜の10時前後になることが多いとか。そしてつけ加える。「週末はともだちのハウスパーティに顔を出したり、映画を見たりしてますよ、気分転換は必要ですから!(笑)」

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努力家の彩さんは奨学金も2つ受給している。ひとつは留学生を対象にしたもので毎学期の応募制での審査。もうひとつが学部対象のものでこちらは年に1回の審査。2つの奨学金の審査をクリアーする成績を修める彼女はあわせて年に数千ドルを受給し、授業料の半分以上をまかなう。まっすぐに組んだ両足のジーンズのひざの上でキュッと拳を握りなおし、彼女は言葉を続ける。「努力して結果を出す者には、きちんとそれに値する評価が与えられる。それがいいところかもしれません、この国の」

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さて、専攻の「人間発達」の視点から見て、日米人の気質の相違を訊いてみると、「アメリカ人っていうと、明るくてフレンドリーで、ほがらかで、いきなり誰でもハグして歓迎してくれるようなそんなイメージがありますけど、そうじゃない。そんな人ばかりじゃない。ハローって挨拶しても、恥ずかしそうに下向いちゃったり、視線を合わさないように合わさないようにって人もけっこういたり。でも逆にある意味、安心しちゃったりもする。なんだ、やっぱり国民性だけではくくれない、人間性って。そう思うんです。そんなことを実際に肌で感じるのも海外留学ならではの発見かも知れません」

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「将来は幼児の知育玩具の開発に携わりたいんです。知覚の形成って、人間の発達に欠かせないコアな部分、大切は要素。そう思いませんか」彩さんが見上げるリノの空は限りなく青く果てしなく広い。大学生活もあと残り数ヶ月。その不屈のチャレンジ魂は、まもなく新しい翼を広げる。それは日本、それともアメリカ。いや不屈の翼は国籍を選ばず、天候にも左右されず飛翔する、ただ一心に蒼穹の昴、目標の星を目指して。

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