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同窓生インタビュー

<2006年>
原口さわこさん NIC第14期生 横浜雙陽高校出身
カリフォルニア大学ロサンゼルス校演劇学部


No Day But Today.

◆世界有数の演劇学部


現在私はUCLAで舞台制作・デザインの勉強をしています。今学期はSet DesignやStage Managementのクラスのほか、年末に行われる舞台公演の舞台助監督もやっていて、忙しい生活を送っています。助監督の仕事は毎日夜7時から11時まであるので、これが終わったら家に帰って一度寝て、そして朝3〜4時に起きて勉強するという日々が続いています。

UCLAには有名な先生がたくさんいて、SetDesignの先生はLighting(照明)の分野でトニー賞もとったことのある人です。私がUCLAに編入したときには、合格者は私を含めてわずか14人でした。学部全体でも留学生は10名もいない状況です。アメリカでは、舞台制作の学生でも1、2年次には演技のクラスをとらなければならず、私もサンタモニカカレッジで演技のクラスをとったときに、言葉の壁に何度もぶつかりました。グループワークでは、一人一人の責任がとても重いので、英語に自信がないからといってしゃべらないと、仲間にも入れてもらえません。しゃべらないことが命取りですから、いやでも「しゃべらなきゃいけない」。だから開き直って、言葉で負ける分、作品でアピールすることで頑張ろうと思い、その結果認められてグループワークでも積極的に参加できるようになりました。

◆NIC時代の仲間と卒業後の予定を計画

中高と演劇部に所属していて、ずっと大学でも演劇の勉強をしたいと考えていました。もともと普通に大学に行って、お金をブランド品や飲み会に使って適当に就職するのは、私の生き方ではないと思っていたんです。そうしたら母親が「アメリカに行ったら」と薦めてくれたんです。

私は小学校から高校までずっと女子校で、しかも一人っ子で、ずっと守られた世界にいたので、NICに入ることで、何か現実の世界に放り出された気がしました。勉強もとても大変だったのですが、そのときの仲間とは今でもとても仲がよく、お互い刺激しあい、励ましあう関係を続けています。

06年3月には卒業ですが、その後はOPTで1年間、「演劇の本場」ニューヨークで働く予定です。その後は日本に帰って日本と海外の演劇界の架け橋になりたいと思っています。一応具体的な計画をNIC時代の仲間と練ってあるんですよ(笑)。

◆「No Day But Today.」

高校の演劇部の友達が「人生は思い込みだ!」と言っていたのを今でも覚えています。私も同感です。世の中には考えてはいるけれど実行しない人はたくさんいます。でも私は考えている暇があったらまずは実行することだと思います。たとえば「映画を勉強したい」としたら、「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」だと思う。「できない」というのは言い訳でしかなく、「やってない」だけ。

「Rent」というブロードウェイミュージカルの脚本家でジョナサン・ラーソンという人がいるのですが、彼は、このミュージカルのプレビューの前日に突然35歳という若さで亡くなったんです。そして彼がその前に残していた言葉「No Day But Today」は、伝説として知られるようになりました。また、最近日本の有名な舞台女優さんも38歳の若さで亡くなりました。私は、明日はいつまでもあるとは限らないと思います。だったら私たちにできることは、今、この瞬間をしっかり生きることではないでしょうか。

留学というのは、私にとって、日本人としての自分と向き合って、世界にチャレンジするチャンスです。この本を読んでいる皆さんの中にも、もし少しでも頑張りたいという気持ちがある人がいれば、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

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