TOP
第19期生
第18期生
第17期生
第16期生
第15期生
第14期生
第13期生
第12期生
第11期生
第10期生
第9期生
第8期生
第7期生
第6期生
第5期生
第4期生
第3期生
第2期生
第1期生
同窓生インタビュー

<2004年>
岡澤美穂さん NIC第14期生 神奈川県立氷取沢高校出身
マンチェスター・メトロポリタン大学インターナショナル・ファッション・マーケティング専攻

「最後に笑える日を信じて・・・。」
岡澤美穂
「続けることが大事。あとで必ず報われるから・・・。」小雨がぱらつき肌寒いマンチェスターの待ち合わせ場所にテクテクと歩いて現れた岡澤さん。大学のすぐそばのカフェで、ゆっくりと口に出す言葉をひとつひとつ噛み締めるように、今の自分について語ってもらいました。


いつも最初は・・・


私はいつも最初は悩むんです。ファウンデーション・コースでアートを取ったときもそうでした。校長先生から「将来ファッション・マーケティングを専攻するならアートを取っておいた方がいい」と言われ、ファッション業界で働くにはビジネス側だけでなくデザインや作る側を知る必要があることは理解しつつも、何と言うか・・・。“悩む”というより“Struggle”するという感じかなあ・・・。だって、それをやらないと先に進めない・・・。とくに絵を描くクラスは最初はあんまり気乗りしなかったんです。でも、ファッション・ビジネスをするにしてもアートのセンス、絵を描いて表現するということが一番の基本だということがわかってきて・・・。そして気乗りしないことでも、やれば全部自分のプラスになることも・・・。
ここマンチェスターにも一人で来たんですけど、最初は楽しくなかったです・・・。私の学部には200人ぐらいの学生がるんですけど、留学生は4人。日本人は私だけ。クラスは女の子がほとんどで、みんなもうグループを作ってる。私はもともと人見知りするし、一人が好きな性格もあって、なかなか溶け込めなかったんですね。
でも最近はだんだん楽しくなってきたんです。取っているコースは好きだし、やりたいことをやっているわけだから。
いまはもっと友人を作りたい。そうすればもっと楽しくなって行くはずだから。そう思って最近、通常の授業以外でフランス語の講座を取り始めました。この講座には色んな国籍の人がいて、楽しめそう。アメリカ人、イタリア人、モロッコ人、シンガポール人、インドネシア人、中国人、日本人(は私だけ)という感じで・・・。あとバイトも始めて、もっと幅を広げようと思います。授業がまだそんなにハードではないと思うくらい、余裕があるんですよ。NIC時代の方がハードだったくらいですから・・・。来年からはハードになりそうなので、色々やるならいまのうちですね。そういえばこの前、マンチェスター・ユナイテッドの試合の警備のバイトをやったんですよ。いい場所から試合が見れてラッキーでしたね。


もともと国際関係に興味があった

大学ではインターナショナル・ファッション・マーケティングを専攻しています。もともとは日本の大学で国際関係学を学ぼうと考えていたんですよ。高校の世界史の先生がすごくよくて、暗記させるのではなく、歴史のバックグラウンドを色々話してくれたんです。これが面白くて・・・。だから国際関係学に興味を持って、交換留学でもしようと考えていました。でも高3の夏にたまたま進路指導室でNICの資料を見つけて、母と一緒に説明会に参加したんですね。それで私が「ここに行きたい」と行ったらすぐにOKしてくれました。母は私がずっと留学したいことを知っていたし、それまでちゃんと勉強してきたことも知っていたので・・・。高校の先生も「まあ、頑張れよ」みたいな感じで、周りに反対する人はいませんでしたね。高校時代は遊びも勉強も両立させたし、成績は学内トップも取ったことがあるくらい。バイトもたくさんしましたよ。ホテル、カード会社、ファーストフード店、・・・。あらゆることに一生懸命取り組んできたから、みんな応援してくれるのかな。
もともとはアメリカに行くつもりだったんですけど、調べたらイギリスにもたくさんファッション関連のコースがあったので・・・。
イギリスに来て感じたことは、人が皆フレンドリーだってこと。イギリス人はいつもみんなニコニコしてるので、いいですね。


バイヤーで経験を積んでブティックを開きたい

将来ですか?まずはバイヤーとして世界を飛び回りたいですね。洋服が好きなんです。母に教えてもらって自分でも作ったりできるんですよ。バイヤーになるには、トレンドの先を見る目を養うことが大事。だから時間を見つけて色んなお店を回ってリサーチをしてます。マンチェスターにもお店は多いけど、ここからファッションの盛んなロンドンやパリ、ミラノまで比較的短時間で行けるんですね。だからもっとどんどん遠出もして、色んな世界、文化、人々、そしてファッションを見に行きたいです。こっちにいると視点がグローバルになりますよね。
バイヤーとして経験を積んだら自分のお店を持ちたいです。そのためにビジネスとか経営の勉強もしてるんです。大学院までは考えていないですけど・・・。


つらくても自分を信じること

イギリスに来てよかったです。
つらいとき日本に帰ろうかなあと思ったこともあります。インターネットで日本のファンション専門学校を調べたりして・・・。でも帰らない。自分の将来を考えて帰らない。自分のお店を持ちたいから帰らない。別にプレッシャーはないし、帰ったからといってこれまでの努力が無駄になるとも思わないけど、自分が決めたことだから。

やっぱり続けることが大事ですよね。ファウンデーション・コースの最後にファッション・ショーをやったんです。そのとき本当に感動して・・・。最初は悩んでいたけど、続けてよかったと思ったんです。つらいことがあっても自分を信じることが大事。やって駄目ならそれはしょうがない。やらないよりはまし。最初はつらいかもしれない。悩むこともあるかもしれない。でも続けていれば笑える日がいつか必ず来るから・・・。


最近、「感動することがない」と言う人が多い。でもそれは、自分がやりたいことをやっていないだけの話。そんなので感動に出会えるはずなんてあるわけない。本当はみんな誰でもやりたいことを持っているのに、やらない理由ばかりを見つけて諦める、「だって・・・」「どうせ・・・」「そうは言っても・・・」。意欲はあるのに自分の殻から抜け出せない、そんな若者が多い中から、岡澤さんは一歩抜け出しています。
浮ついたところがなく、しっかりと地に足を着け、自分の将来を考えて行動している岡澤さん。
人の何倍も苦労をする人は、人の何倍も人生を楽しめるということが伝わってきたインタビューでした。


マンチェスター・メトロポリタン大学 http://www.mmu.ac.uk/


>第14期生トップに戻る

Copyrights c 2003- NIC International College in Japan All Rights Reserved.