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同窓生インタビュー

NIC Interview 2007 SUMMER in U.S.A. 厳しさの先に、夢がある、海外進学
阿部 剛己さん NIC第15期生 宮城県・仙台育英学園高校出身
カリフォルニア大学アーバイン校社会科学部国際学科4年( 08年3月卒業)
University of California, Irvine BA in International Studies


「失敗を恐れないで。」

カリフォルニアでもっと治安が良く、住みやすい町No.1に選ばれているアーバインの郊外に、広大なキャンパスをもつUC,Irvine。Universityof California Systemの1校として、全米のトップスクールとして知られている。剛己さんはそこで、InternationalStudiesという比較的新しいDepartmentで学んでいる。「新しくできた学問でグローバルな時代にあったUCの中でも大変人気の学科で、政治・経済・ビジネス・Culture・社会学など幅広い分野を国際的な視点から柔軟に学べます。」

剛己さんは、アーバイン校で、それまで存在しなかった、日本人学生会を新規に立ち上げた。「もともと日本人学生が少なかったということもありますが、もっと学生が交流できる場所を作りたかったし、このOrange County(O.C.)という地域自体が最近日本でも海外ドラマの影響で知られ始め、有名になっています。そんなOCの留学生のReal Lifeを日本に発信する目的で作りました。」UC,Irvineだけでなく、Orange County内の2年制大学で学ぶ学生にも声を掛け、メンバーも日本人学生、アメリカ人学生を合わせて50名を超えた。

剛己さんは同時に、南カリフォルニア地域で学ぶ日本人学生をサポートする学生NPO団体『JSN(Japanese Student Network)』の運営にも携わっていた。UCLAやUSC、UC,San Diego、SDSUなど、多くの大学の日本人学生会ではNIC生がOfficerとして活躍しているが、JSNはその日本人学生会の中核となっている団体である。そのJSNの最大のチャリティーイベント『TOKYO NIGHT』はアジア系では南カリフォルニア地域最大のチャリティーイベントとして知られている。剛己さんはこの『TOKYO NIGHT』の運営にも携わり、今年はロングビーチにある『QueenMary号』を貸切って、過去最高の3000人の参加者を集めた。

「すべて企業からの寄付で運営されているので、財務もきれいにしなければならないし、途中でいろいろなトラブルも起きる。プロジェクトマネージメント、タイムマネージメント、タスクマネージメント、リスクマネージメントなど、本当にいろんなことを学べました。」

エネルギッシュに動いている剛己さんだが、NICの受験では2度面接を受けている。「高校の成績も低いし、英語の試験もメタメタで、案の定、あとから呼出しをくらいました(笑)。」仙台育英といえば、スポーツの名門校として知られるが、剛己さんは『帰宅部』だった。「仙台育英で帰宅部だったというとみんなびっくりするんですが、実はスポーツ推薦で入学した人以外は部活にほとんどはいっていないとか、生徒の8割は帰宅部なんです。」

NICに入学したときは、TOEFLも一番下だった。それでも 「NICは生徒のやる気を大切にするところだと確信したので、これはやりなおすチャンスだと思ったんです。」NICでは勉強以外にも事務局でアルバイトをやったり、学生会の委員をやったり、積極的に活動した。

将来の夢は『政治家になる』こと。しかも地方行政に携わることだ。「地元が宮城県の石巻市なんですが、年々寂れてきているんです。もちろん駅前はシャッター通り。人口も減り、伝統の夏祭りの規模も毎年小さくなっている。そんな地元を立て直したい。」アメリカでは、市長は無給のボランティアで奉仕する自治体もあり市民が運営する本当の意味での民主主義が根付いている。だからこそ本当の意味での地域行政に取り組んでみたい。「日本でもそういったシステムを取り入れられないかとか、授業をとりながら日々考えています。」

誰にメッセージを送りたいか、と聞いた。そして剛己さんは、

進路に悩む高校生へ
「とにかく失敗をおそれずチャレンジしてほしい。そしてたくさん失敗して、失敗しても終わりじゃないことを知ってほしい。僕自身も高校時代は『グダグダ』でした。でもNICでチャンスあったし、それを掴みました。自分の経験からも、失敗こそが人間に一番必要なものだと、言い切れます。」

仙台育英の青木先生へ
「留学プログラムが充実している、という理由で仙台育英に入学したんですが、実際1年の時の、英語の成績はクラスでビリだったんです。それでも担任の青木先生が『阿部をメンバーに入れろ』っていろいろ後押ししてくれて(笑)、3ヶ月間のカナダ交換留学に参加できました。希望者が多かったので、表向き抽選だったんですが、青木先生の力で行くことができて、そのおかげで今の自分があります。」

NICへ
「NICがんばってください(笑)。やっぱりNICはいいです。NICは独特で、学生一人ひとりの個性を本当に大事にしているし、成績だけで人を判断しないし。。。 いつまでも新宿に在ってほしいし、学生が帰ってくる場所であってほしいと思います。」

そして最後に 両親へ
「やりたいことをやらせてやりたい、というのが両親の言葉でした。本当に『やらせてくれてありがとう』。自分も子どもができたら、同じように子どもにやりたいことをやらせてあげたいと思います。」

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