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同窓生インタビュー

2006年5月
尾谷 那由さん NIC第15期生 北海道立北見柏葉高校出身
ワシントン州立スカジットバレー・カレッジ 05年8月よりワシントン州立大学建築学部インテリアデザイン学科3年次編入


一つ一つの体験がじわじわと身に染みて、
少しずつ成長する自分を実感できる。

アメリカでインテリアデザイナーとして働く事を夢に、今年8月からWashington State Universityのインテリアデザイン学科へ編入することに決定しました。今は残り少ないSVC(Skagit Valley College)での生活を楽しんでいます。SVCがあるMount Vernonは私の故郷の北海道にとても似ていて、今までホームシックのようなものは無かったくらいここに馴染んでしまいました。アメリカに来てからは学校の寮に住んでいたのですが、渡米後知り合った人が私の事をJapanese Daughterと言ってくれて、アメリカのイベント(インデペンデンスディ、サンクスギビング、クリスマスなど)は必ず一緒に過ごしています。なので、寮に住みながらにして、アメリカの家族ができたという感じです。

去年の6月からは、キャンパス内のブックストアでアルバイトをしています。アルバイトを始めた理由は二つあります。一つ目は生活費のため。そして二つ目は将来のためにアメリカでの仕事を体験してみること。ブックストアでは教科書や文具の入荷作業だけではなく、接客の仕事も多く、大変ですが、とても楽しいです。最初は、お客様に英語で話し掛けられても緊張することが多くて、お客様の質問に対応することもままならなかったのですが、今では、他のスタッフと仕事の話をしながらでもお客さんの対応ができるくらいになりました。実際に、英会話力だけでなく、度胸がついた気がします。ブックストアのアルバイト経験でもうひとつうれしい事が、店のディスプレイを任されることです。もともとアートやインテリアデザインが好きなので、ディスプレイは得意分野ですが、商品のディスプレイは店の雰囲気や商品の売れ行きにも関わってくるので、結構重要な仕事です。私のボスがディスプレイコーナーのテーマを決め、店にある商品の中からテーマに合う物を選んで総合ディスプレイするんですよ。前に今回のテーマは「女性を磨け。ビューティー&ヘルス」って言われた時は、さすがに「このブックストアの商品でビューティーとか言われても・・・」と困った時もありましたが。ブックストアのアルバイトはいい経験になっています。

勉強面では、それと言った苦労もなくstep by stepでこなしていると思います。実際、NIC時代の方が毎日の宿題に追われて、勉強のみの日々と言った感じでしたね。ここSVCでは、同じ10代、20代の学生よりも、30代後半の学生の方が多いくらいです。自分の親と同じ年代の人と同じクラスで勉強するなんてちょっと不思議な感じがしますが、アメリカでは珍しくありません。特にSVCにはより良い仕事を得る為の学位取得目的で40歳過ぎて学校に戻ってくる人が多いみたいです。心理学の授業で子供の行動発達を習っていた時なども、実際に子供を持つ学生達が自分の体験を話してくれるので、教科書の上だけで学ぶよりも何倍も得るものがあります。自分の父母世代の人たちの話って、そんなに聞く機会はないですよね。そういった意味でもとても良い体験がたくさんできます。

また、クラスメイトではないのですが、去年3ヶ月間だけ、56歳のルームメイトがいました。
SVCには、全米でも貴重なNational Park Ranger Course(国立公園警備隊養成科)と言う3ヶ月のコースがあるんです。9.11のテロ事件で職場と同僚をなくしたニューヨーカーの彼女は、精神的にも身体的にももっと強くなりたいという事でその過酷だといわれているプログラムに入学したとのことでした。よく私は逮捕術の特訓の相手をさせられました。でも、あの年にして、生き生きとがんばっている姿を見て、すごいなぁ、私も見習わなきゃいけないなぁ。と考えさせられました。

よく、アメリカで苦労したことや挫折したことは何?と聞かれるのですが、私の場合は、NICに入学したときから「挑戦」が始まりました。最初の学期はHIという中級のクラスに入ったのですが、入学当初から、どうみてもクラスで私が一番下だったと思います。自分がわからないことでも周りは普通にわかっているようでしたし、たまたまクラス分けテストでいい点数がとれただけだったような気がします。初めのWritingクラスで書いたエッセイもDとC。でも、NICの厳しくもいい先生たちに特訓されたおかげで、今の私があると思います。NICからの努力の甲斐があり、去年、Golden Key Honor Societyの一員にも選ばれ、今年にはNational Dean's List (全米成績上位1%がノミネートされる)にも選出されました。でも成績には表れないことが、ここではたくさんあります。そういう一つ一つの体験や苦労が、じわじわと身に染みて、少しずつ成長できている自分がいるのかなと思います。


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