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同窓生インタビュー

<2004年冬>
宮原絵梨奈さん NIC第16期生 鹿児島県・鹿児島第一高校出身
ネバダ州立大学リノ校犯罪法学部


自分次第

◆寮長として寮生をサポート。


将来の夢は弁護士になることです。もともとはジャーナリズムを専攻する予定でしたが、今年の春学期にとった犯罪法学の先生がとてもよくて、授業がとても面白かったんです。犯罪法学というのは、将来司法関係の仕事につきたい人が、基礎として学ぶ分野ですが、法律だけなく、哲学や心理学、社会学など、いろいろな分野が関わっている学問です。

先学期からはRA(Resident Assistant:寮長)の仕事を始めました。これは寮の1フロアを担当して、学生が快適に寮生活を送れるようにサポートすることと、何か問題が起こったときに解決することなど、寮長として学生の管理をするというものです。寮長をやる特典としては、寮費が全額免除になるということ、一人部屋がもらえるということ。そして学食がすべて無料で食べ放題になるということなどです(笑)。もちろん寮の仕事は簡単ではありません。特に私のフ□アは、新入生が多いフロアなので、子どもカ'ら大人になりきれていない学生もたくさんいて、時にはお姉さん、お母さんのように学生をしかることもあります(笑)。

RAの役割は、どちらか'というとカウンセラーとしての役割を重視しています。なので、寮生とのコミュニケーションを大切にしています。すれ違うときに『最近学校はどう?』などと尋ねるなど、学生のケアに力を入れています。部屋のドアもほとんど開けっ放しにしてあリますね。お陰で学生も気軽に声をかけてくれます。お出かけ前に『靴が決まらないの!』と相談にくる女の子や、恋愛相談を持ちかけてくる男の子もいます。こんな可愛い訪問客だけでなく、ルームメイトとのトラブルなど、深刻な問題も時にはあります。どんなケースでも、寮生の話をじっくり聞くことが大切だと毎回実感します。話し終えて部屋を去る学生の晴れやカかな顔をみるとやり甲斐を感じます。

◆根拠のある自身がほしかった。

NlCを志望したきっかけは、「根拠のある自信」をつけたかったということです。『根拠のある自信』ってことを考え始めたのは、アナウンサーになりたいと思っていた頃でした。

当時は自分の将来像がアナウンサーしか'思い浮カかばないほどで、アナウンサーの体験談や『なるには本』を読み漁ってました。多くのアナウンサーは有名大卒。有名大に進むのがいいのか、それとも別の道か'。だいぶ悩みましたし、高校の先生方とも面談を重ねました。当時は成績や評価に自分の価値墓準を見出していた私は、もし有名大に行けばその感覚を捨てきれないかもしれないと思ったのです。高校時代は、成績はよかったですが、特に困難にぶつかることもなく、自信はまわリからの評価だけ。それは決して自分の中から出るものではなかったんです。

競争率の高い職業で面接官の目にとまるくらいの資質、それを身につけるにはどんな進路を選ぶべきか、考えて出したのが、留学という進路でした。今の将来像はアナウンサーではありませんが、この進路がもたらしてくれた視野の広がり、人との出会い、そして困難を乗リ越えるうえで自分と向き合い、得られた自信やタフさは、今の将来像である弁護士という職業にも役立つものだと思います。

◆先生も学生も共に悩む?!

今、哲学や歴史の科目を選択していて、いろいろな偉人の本を読んでいるのですが、高校時代に倫理や政治経済の時間に名前だけ憶えていた人たちの本を、英語で読めている自分がいるというのは、とてもうれしいです。Historyの授業でPlato(プラトン)のRepublic(国家)をやっているんですが、「先生も学生と一緒に悩む」、という感じの授業で、とても楽しいです(笑)。

◆「自分次第」

アメリカに来て、高校時代に思い描いていたものが、実現している今があリます。英語で普通に授業を受けているし、RAの仕事を通じて、アメリカ人とも深い付き合いができるようにもなりました。来年の12月に、渡米後2年半で、もう卒業の時期を迎えますが、将来の道、やリたいことも少しずつ見えてきました。

もちろん予想していないことや、いいこと、悪いこともたくさんあります。でも、大きな声で言えることは、何でも「自分次第」だということ。自分の過去をどうとらえるかで未来も変わってくるし、いやなことがあっても、自分の捉え方次第でなんとでもなります。

アメリカに来て、高校までで知リ合った人の何倍の人に出会うことができました。その人たちとの出会いのおかげで、自分の可能性が大きく広がりました。自分には限界がないということ。周りからは限界と言われるか'も知れないけれど、自分の人生は自分で主体的にデザインするしカ'ない。結局は「自分次第」だから。


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