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同窓生インタビュー

<2008年>
奥田文香さん NIC第16期生 岐阜県聖マリア女学院高校卒
セントラルランカシャー大学教育学部 08年6月卒業

好きなことを勉強すると、吸収力も努力の度合いも違う

◆イギリスではめずらしい、他大学への編入


NICではHIという上から3番目のクラスからスタートし、3学期にはアカデミック(教養課程)を履修した。
「NICでの1年間は青春真っ只中でしたね。イヤーブック(卒業文集)を作る委員をやったり・・・。NIC=イヤーブックっていう思い出です。」

そういう文香さんは、実は、初め、サセックス大学に進学し開発学を学んでいた。しかし、自分のやりたいことが変わり、2年目からセントラルランカシャー(UCLan)に編入した。
「イギリスでは他大学への編入がとても難しく、珍しいことなんです。サセックス大学自体が有名大学なので、周りからも『もったいない』って言われました。でも自分は卒業資格だけを取りに、イギリスに来たわけではない、何かを得ないと、身につけないと、っていう思いが強かったので、思い切って決断したんです。やっぱり、好きなことを勉強すると、吸収力も努力の度合いも違うんだって、改めて実感しています。」

UCLanの印象を尋ねると、 「人もいいし、ケアもいい。教育学部は、学生も先生も皆熱心で、とっても気に入っています。」 UCLanの教育学部は教員養成ではなく、教育をさまざまな観点から見る社会科学系の学科だという。「社会と教育は密接に関係して、教育で社会を変えるんだ、という意識をもってみな勉強してます。」

UCLanには日本語科もあり、日本に興味をもっているイギリス人がたくさんいるそうだ。
「イギリス人の方が日本の良さを知っていて、少し恥ずかしい思いもしました。かえって自分自身でも日本をもっと客観的にみるようにもなりました。」

そういう文香さんは勉強以外では、Japanese Society(日本人学生会)の役員も務めている。
「UCLanは日本人学生が少なくて、大学全体で、正規学生が私を入れて3、4人。交換留学で来ている日本人が10人位なんですが、日本に興味をもっている他国の学生との交流会を企画運営しています。」

◆教育は人間の根底

6月に卒業を控え、今は卒業論文の制作に忙しい。卒論のテーマは『教育による発展途上国への援助について』。
「教育は人間の根底だと思うし、将来は開発教育に携わっていきたいとも考えています。教育はすぐに結果がでるものではなく、10年、20年かかる。『やっても意味がない』と思われることもあるかもしれないけれど、今やっていることが10年後に結果がでるんです。」

イギリスの教育問題を勉強しているうちに、日本の教育問題もたくさん見えてきた。
「帰国してしばらく働いたら、大学院に進学して、日本の教員免許もとろうかと考えています。」

何をやるにしても『情熱』が必要だという文香さん。2年前サセックスで会ったときから大きく成長し、自信に満ち溢れる文香さんがそこにいた。



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