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同窓生インタビュー

NIC Interview 2007 SUMMER in U.S.A. 厳しさの先に、夢がある、海外進学
渡橋 剛さん NIC第16期生 福岡県立八幡高校出身
カリフォルニア州立大学サンディエゴ校芸術学部グラフィックデザイン学科4年(08年5月卒業)
San Diego State University BA in Graphic Design


「やらないで後悔するより、やってから後悔せよ」

広告やポスターを手がける、プロのグラフィックデザイナーを目指す剛さんが、自分のポートフォリオを片手に、サンディエゴ校のライブラリー前に現われた。「写真をとるときに、友達にも協力してもらおうと思って!」といって連れてきたのが、NIC第14期生の齊藤浩史さん(マーケティング専攻・愛知県立春日井高校出身)、そしてグラフィックデザイン科のアメリカ人クラスメイト・GingerとEvanだった。

NICを修了後、サンタモニカ・カレッジへ進学そして3年次からサンディエゴ校に編入した。「いろんな大学を見て廻ったんですが、サンディエゴ校が、一番設備が充実していたんです。ロスにあるOtis College of Art & Designという私立の美大が元々進学先候補の一つでしたが、サンディエゴ校設備がそこにも引けをとらないくらい充実していて、学生は真剣で、なおかつ学費が半分で済む、という理由で。あと、何といっても、サンディエゴの気候は最高なので(笑)、最終的にサンディエゴ校を選びました。」

ポートフォリオや写真をみせてもらった。素人目にも、このままプロでも通用するのではないかと思うような高いレベルだったので、本人に聞いてみたら、「今、大学内のイベントやブックストアのポスター、広告をデザインするアルバイトをしています。描いたり切ったり張ったり、いい練習になりますね(笑)」ちなみに時給は8.8ドル(約1,000円)、今は夏授業をとりながら週20時間、学期中は週に10時間程度働いているという。卒業後はサンディエゴやLA、ニューヨークでなどで働きたいという。確かにグラフィックデザイナーのような『職人』系の仕事はグリーンカードも得やすいと聞く。

「高校は普通科の進学校だったし、放課後は運動部に専念していて、芸術系のトレーニングとかは何にもやっていなかったので、日本の美大に行くことは現実的ではなかったですし、そもそも何がやりたいのかわからなかった。その当時は、高校や大学で人生の半分は決まるんだ、くらいの思いもあり、なおさら落ち込んでました。でも実際は自分にはやってみたい事がいろいろあって、可能性や選択肢があることに気づいて、逆に一つに決められなくて、実際にアメリカに来て、様々なクラスをとりながら、最終的にグラフィックデザインでいこうと決めたんです。」

剛さんは「人生の6割以上は仕事だと聞きます。だからその仕事がつまらないと人生がつまらない。」と考え、「自分の好き且つがんばれる事で、食べていけて、社会的に影響を与えることができるデザイナーの仕事は、自分にぴったりだと思っています。」

自分でいろいろな事業を起こし、仕事をみつけてくる『自由人』の父親と、図書館司書をやりながら家事を完璧にこなすという母親の間に育った剛さんは、アメリカに来て、両親が常々口にしていたことを時々思い返しては自分の道しるべにしている。

「親の口癖は、『皿洗いはすぐにやる』、『自分のことは後回しにして、頼まれたことを先にやる』、そして『やらないで後悔するよりやって後悔せよ』とかでした。そういって父はアメリカ行きを強烈にプッシュしてくれました(笑)」

とにかく熱く語る剛さんの信条は常に『Aim High』。クラスメイトのGinger曰く、「私だったらこれくらいでいいんじゃないの、と思っても、剛は絶対に妥協しない。常に上を目指している感じ。」だそうだ。

「自分に才能があるかどうかはわからないけれど、まずはトライしないとわからないですよね。周りと同じことをやっていても同じレベルにしかならない。とにかく人よりたくさんやること、自分が納得するまでやることが僕の信条です。明日は今日の延長線上にあるものなので。」
「課題で忙殺されることが多いけれど、今は日々の生活そのものが楽しい。」という剛さんはNIC、そしてアメリカに来てよかった点を次のように言ってくれた。
「結構みんな大人になるにつれ、考え方が固まってくると思うんです。だから、今は頭が固まりきる前に、今は価値観をふるいにかける時期。違う国で多様な人や価値観との出会いを通じ、何が大切で何がそうでもないのかを見分ける力とか、自分を環境に適応させる力を養う期間だと思うんです。」

「アメリカに来て、最近は自分をコントロールしやすくなったてきていると思います。目的意識を高く、集中力をコンスタントに維持して行くのは大変ですし、好きなことでも疲れすぎでマンネリ化するとだるくなることもありますが、そういうときには、NICの『My Mission』なんかを読んだり、ホームページを見たりして、同窓生や昔の自分を思い出し、リフレッシュして頑張ってます(笑)。」

物質的には何もかも満たされている日本の社会では、自分の未来をイメージできずに悩む高校生がたくさんいる。彼らへのメッセージをお願いすると、「自分も不確かだったけど、とにかくチャレンジしてほしい。人生は一度きりだから。別にアメリカじゃなくても、フランスでもタイでもイギリスでも、どこでも良いので日本の外に出て、価値観が固まる前にいろいろ経験して欲しいです。留学といっても十人十色だけれど、いろいろな経験をすれば極端な考え方にはならないんじゃなかな。」

NIC時代の友達、そして今の友達との出会いが今の剛さんの支えになっているという。そして、「両親にも、とにかく感謝感謝です。あやふやだった自分を信じ、支えてくれてありがとう、という思いです。必ず出世して恩返しします(笑)。」


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