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同窓生インタビュー

<2008年初頭>
深澤佑介さん NIC第18期生 静岡県立富士高校卒
リバプール・ジョン・ムーアズ大学 サッカー科学専攻

サッカーを通して日本を世界へと発信し日本のイメージを変えたい。

◆イングランドプロサッカーチームのアシスタントコーチに就任


学部でただ一人の日本人、そしてただ一人のアジア人学生として、佑介さんはリバプールでサッカー科学を学んでいる。このLiverpool John Moores University(LJMU)はFootball Scienceでは、ヨーロッパを代表する大学であり、同大学の教授は、日本サッカー協会主催のカンファレンスにも招待され、レクチャーを行なっている。
「スポーツサイエンス全体でも、留学生は10人くらいしかいません。勉強はハードですが、とても充実しています。」

教授陣もそうそうたるメンバーで、プレミアリーグの第一線で活躍中のコーチ、マッチアナリストやスポーツサイエンティスト、フィジオセラピスト(理学療法士)などが教鞭をとっている。
「今学期は、バイオメカニクス、スポーツ心理学、運動生理学などのほかスポーツマネージメント、タレントの発掘論やコーチング、選手育成方法など、幅広く学んでいます。」
平日は7時に家を出て、夜10時、11時に帰宅し、土日は、自分が所属するサッカーチームの試合と、アシスタントコーチをつとめるプロチームの練習・試合に同行、という生活。

というのも佑介さんは、昨年FA(英国サッカー協会)認定のコーチ資格レベル1を取得、現在はイングランド3部リーグTranmere Roversのユースチームのアシスタントコーチを務めているのだ。
「できれば在学中に、UEFA認定のBライセンスまでとるのが、今の目標です。」
今年の夏はアメリカでのサマーキャンプにもコーチとして参加する予定だという。

◆サッカーひとすじの青春

また、現在リバプール大学のMBAでサッカー業界専門のマネージメントについて学んでいる日本人ジャーナリストと出会い、縁あって、リバプールFCアカデミー(リバプールFCの下部組織)の統括部長を紹介してもらった。
「リバプールFCのアカデミーは、ご存知の通り、オーウェンやジェラードなど、多くのイングランド代表が在籍していた育成機関なのですが、今はそこで特別に研修を受けさせてもらっています。その方のつてで、普及部であるリバプールFCサッカースクールのコーチも務めさせて頂くことになりました。」

そう語る佑介さんは、高校時代は、サッカー王国静岡県の富士高校サッカー部でキャプテンを務めていた。
「県総体で清水東高校と対戦して、1−0で勝ったんです。ベスト16まで行ったんですが、その試合で全精力を使い果たして、次の清水商業高戦では、ボロ負けしました(笑)。」
その当時の清水東高校のメンバーには一学年下に現日本代表の内田選手(鹿島)がいた。

「高校のサッカー部では、キャプテンとして自分でトレーニングメニューをつくったりもしていました。毎日必死に頭も体も使ってましたね。今思えば、そのときから、指導に興味があったのかもしれませんね。」

NIC入学当初は、なんとなく人と違ったことがしたいと思い、アメリカの大学に行って、NATAの資格を取ることを夢見ていたが、
「本当に何が好きなのかを真剣に考えたら、自分にはサッカーしかない、と思って、最終的にイギリスを選びました。」

◆出会いで人生は変わる

読者へのメッセージを求めると、次のように話してくれた。
「自分だけの生き方を見つけると、楽しいと思います。僕はNICで本当にいい仲間と出会えました。彼らから刺激をたくさん受けて、自分の人生を真剣に考えるようになったんです。好きなことをやれば楽しいし、続けられる。それを追求していけば喜んでくれる誰かが絶対にいるし、社会にも貢献できる。好きなことをどれだけ好きになれるか。自分はただそれをやっているだけです。」

イギリスに来て大変だったことや挫折は数え切れないほどある。紙面にはかけないようなつらいこともあった。
「生活面の些細なことからはじまって、毎日挫折だらけ(笑)。でもマイナスに考えたことは一度もない。」

サッカー界は人脈がものをいう。ただ単純に『知っている』というのではなく、信頼関係で結ばれた人脈。佑介さんは一つ一つの出会いを大切にし、そしてその出会いをしっかりものにしていた。
「どれだけたくさんのいい出会いができるか。それは自分から動いていかないと得られないし、何も動かないんです。」

将来的な目標は監督として日本サッカーを世界へ発信し、あっと驚かせること。「サッカーは世界共通のもので、その国の文化を表現するものです。サッカーを通して日本を世界へと発信し日本のイメージを変えたい。世界に誇れるような日本になることに貢献したいです。」



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