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ライブセッション

2007年度(第19期生)修了式

<祝辞>
廣田和子
NIC International College in Japan 代表
米国TOEFL理事会 理事(2001〜2005)

立ちはだかる壁は、頑張っている皆さんだけへの天からのギフト

19期生の皆様、保護者の皆様、今日は本当にNIC修了おめでとうございます。
また、平日にもかかわらず、たくさんの保護者の皆様に御出席いただき、大変嬉しく思っております。

今年はまた成績がとても良かったです。毎学期10名から20名のオールAをとった学生がDean's Listとして表彰されるのですが、19期生は、毎学期20名以上の学生がいました。本当に皆さん頑張ったと思います。また大塩さんは、アメリカ人でも大変なほとんど満点に近いTOP TOEFL653点を取り、驚きました。


みなさんは死ぬほど勉強をして今ここにいます。

皆さんがこの1年間で大変なことは、たくさんあったと思いますが、共通するひとつはきっと、TONS OF HOMEWORKでしょうか。課題の多さ、確かにNICの勉強量はハンパではなかったと思います。

わたしはよく「死ぬほど勉強しなさい」という話をしますが、皆さんはこの1年間、死ぬほど勉強して今ここにいます。死ぬほど勉強するのは本当に大変なことだったと思います。今日の亜季ちゃんと惇君の代表スピーチにもありましたが、たぶん1年前こんな風に話せなかったと思います。入学当時は、Yesとしか言えなかった、英語がだめだったという二人が、1年後、これだけ話せるようになったということは、本当にミラクル、奇跡だと思いました。他の皆さんも同じだと思います。今日の色々な英語のスピーチを聞いて、結構難しいスピーチだったけど、しっかり理解したというのが、皆さんの1年間の成果の表れではないかと私は思います。


NICで身につけた「知的体力」をもっとのばしてください。

1年間でこれだけ勉強して、皆さんは、アメリカ人やイギリス人と同等に英語で勉強できる力をつけました。これは日本の大学ではありえない事です。皆さんが、一年間勉強した結果、堂々と自分の英語を使って、表現して学んでいくという準備が出来たということです。これは本当にすごいことだと私は思います。

私も留学しましたが、18才の時には皆さんのように英語を話せませんでした。その当時はNICの様な英語の学びの場もなかったので、私たちの留学時代は、フーフー言いながら、分からない英語と戦いながら学んだものですが、皆さんがこの1年の頑張りがこれからさらにいい結果をもたらすと思っています。

そして皆さんはこの1年間で知的体力の基礎を身につけました。「知的体力」とは、知性の面で体力があるということ。スポーツには体力という言葉がありますが、知的に体力があるということです。NICの学生は持っているんです。「知的」というのは、色々なディスカッションをして負けないということです。欧米人は幼い頃から習慣としていますが、日本人にはその習慣がありません。英語を話せることと知的体力があるのとは違うことなのです。皆さんが、NICで学んできたことは、ディスカッションをしても、相手の意見に対して戻す力があることです。

たくさんの勉強量と思考を使い、知的に学んだことが力になっているということです。日本の大学に3年、4年いても身につかないもの、それをこの1年で英語で行ってきたことが宝となります。そして、これからアメリカ、イギリス、オーストラリアなどに行ってネイティブの人と同等に学んでいくのですから、その知的体力はどんどん開発されていきます。

ですから、皆さんが社会に出る時には、即戦力になるでしょうし、社会が本当に求める人材になっていくと思います。


壁を乗り越えることを楽しんでください。

知的体力と同時に、もうひとつ頑張って身につけてほしいのは、オリエンテーションで皆さんにお話しました「壁にぶちあたっても負けない、通り抜ける力」です。

皆さんもこの1年の間に壁にぶち当たって泣いたりしたかと思いますが、それを通り抜けた人は、体験しているので、海外に行っても免疫を作ったので大丈夫です。まだ、体験していない人もぜひ、頑張って壁を通り抜けるということをやってください。壁というのは面白いもので、頑張る人には頑張っただけまた次の壁がきます。壁が来たというのは、頑張っている証拠だと思って欲しいです。

私も、自分の人生、いろいろなことがありました。壁だらけでした。本当に辛いこと、大変なこと、悲しいことがいっぱい起こりました。でも、その時、どうやって壁を乗り越えようかと頑張りました。戦っていたのかとも思いましたが、考えてみると向き合っていたのです。対峙していたのです。

皆さんも、正面切って向き合うことをしてください。
海外にでると壁にぶち当たるのは当たり前なのですから、逃げず、諦めず、そして、通り抜けると、精神的に力強くなってきます。それが、精神的体力です。そうすると、知的体力と精神的体力が合致して、本当に力強くなれると思います。

いつも思うことですが、1年前の入学式の皆さんと、今日の修了式の皆さんとは顔が違っています。それは、壁を通り抜けてきたから、このような清々しい顔をしているんだと思います。

今日、依田君も先輩として話をしてくれましたが、先輩たちも色んな壁にぶち当たって、通り越しているから輝いているし、魅力があるんだと思います。ですから、皆さんも壁にぶち当たり、通り抜けてください。

皆さんのこれからの人生には色々なことが起こると思いますので、私の大事にしている言葉、好きな言葉、「Nothing by Chance.偶然はない。」を贈ります。私はこの言葉を人生の指針にしています。

生きているといろんな事が起こり、『何でこんなことが起こるんだろ?』と悲しい時などに考えると思うのですが、全ては自分の為だとぜひ思ってください。必要だから起こってくる、それを乗り越えることで自分が成長するんだ、偶然はない、常にそれは自分にとって大切なことだから起こっているんだと思って、素直に受け入れて頂きたいと思います。そうすると、海外に出て嫌なことがあっても、それを大事なことなのだと前向きに取り組んで受けとめられると思います。

留学には大変なこともありますが、なんとしても楽しいです。本当にワクワクします。未知との遭遇の連続です。色々楽しいことがいっぱいありますので、なんでも前向きに受け止めて、本当に楽しんで、勉学して頑張っていっていただきたいと思います。


たくさんの人が皆さんを想っていることを忘れずに。

最後に、保護者の皆さんから頂いた学生の皆さんとNICあてのメッセージの一部をご紹介させて頂きます。

●まず”焦るな!慌てるな!“と言いたい。最初はホームシックになるんだろうな〜。でもそんなことあたり前だよ。誰もが最初にあたる壁。時間が解決してくれるから、心配ないよ。前向きに、興味を持って、アメリカンライフ、エンジョイして…

●“NICに来られて良かった”子供の声です。東京へ行ってしまうバスをみて、涙がとまらず、淋しくて心配で毎日どうしてるかなと考えていました。でも1年間、一生懸命やリ遂げようとしている貴方が頼もしく思えました。

●息子を預けてよかった。こんなに勉強する姿見たことがありませんでした。高校の時、英語で赤点を取ったにもかかわらず英語を勉強して海外に行きたいと聞いて大丈夫かなと思ったけどNICに入学して今までにない頑張りに驚きました。やればできるじゃん。

●チョット見、鈍くさくて、マイペース。巨大なアメリカにのみこまれないようにするには、その鈍感力も大事だよね。対岸の小さな母国、迷走する日本を外から眺めてみると考えさせられることあるはず。それをこれからの人生に役立てて。オカンより。

●リサーチペーパーに追われている君、いつも睡眠不足だとぼやいていた君、肉体は疲弊(ひへい)していても、心は充実していた1年だったと思う。1年間でやり遂げられたのは若さ、精神力、そして夢でしょうか。NICの経験をこれからの4年間、将来に繋げられたらいいですね。

●入学したときは本当にやっていけるの?と思ったこと、ごめんネ!毎日毎日夜中までバイト帰りに、ファミレスで勉強、家でも勉強、本当に良くやったネ!今までで最も勉強したんじゃないかな。母は文句も言ったけど、その頑張りはちゃんと見てたよ!

●電話をかけると当初は”宿題が多くて!“と怒ってましたが、最近になるとそれが当たり前になって…ずいぶんと変わるものですね。一番勉強した毎日だったと思います。お父さんもお母さんも応援しているので絶対最後まで勉強して卒業してね!!男性には気をつけてね。(爆笑・・気をつけましょう)

●人生いろいろです。悩んだときは立ち止まり、なぜアメリカにいるのか?アメリカに行って何をしたかったのかを自ら思い出すことを願っています。

●一歩でも踏み出してくれれば、ただそれだけでした。こんなに密度の濃い1年が訪れることを誰が予測できたでしょう。きっと本人さえも…重いかばん、山程の宿題、睡眠不足の日々…それでも息子はいつも笑顔で輝いて見えました。人ってこんなに変われる!変えてくれる学校があったんですね。あなたの頑張りと成長が嬉しい。努力は人を裏切りません。幼い頃、転んでも転んでも必ず一人で起き上がってきた人ですから。きっと目標を達成できると信じています。
 P.S.目指せ、ナイスガイ! 母より(爆笑)

●中学高校と6年間全く勉強もせず将来どうするんだろうと心配していた息子が今まで見たことがないくらい課題に取り組んでいる姿をみて感動。自分の意志を貫いて努力したことは感心しました。

●多くの人との出会いを大切に。そして学問は一生の宝です。

●受験の失意の中でNICに出会い希望溢れる姿に生まれ変わった息子。この1年多忙の日々にあっても嬉々として通学する姿にNICの皆様に感謝の念でいっぱいです。希望の光をNICで見つけ、多くの感動を話してくれました。

●幼い頃HAWAIIの小学校を見て”ここに通いたい“といってから10数年たってやっと叶うね。10数年以上続いたママのお弁当づくりも終わり。これからは自分でおにぎりにぎらなくちゃね。留学しても門限は守ること。 ママ(笑)

●君子危うきに近寄らず、ですよ。それ以外は是非積極的に近づいてくださいね。あ〜でも心配だよ〜。父と母

●いろんな人と出会いいろんなことを学び、体験し、感じ、たまに泣いて、いっぱい笑って、あなたの中の未知の可能性をたくさん発見してください。ママ。お互い海のむこうとこっちで中性脂肪が増えないようにがんばろうね。パパ(笑)

●娘が留学を決意して良かった、NICを選んで良かった、今心からそう思っています。

●よくがんばって卒業できたね。特に2学期は毎日のように辞めたいと繰り返し言っていたのに何日も休みことなく通っていたのを見て安心しました。これから辛く苦しい壁にぶつかった時はNICでのことを思い出して、乗り越えてね。卒業して帰ってくるのを待っています。

●保育園の最終で登園拒否を起こした人が、人の何倍もいろいろな経験をしてさらにパワーアップするんですね。自分を見失わず、明るく健康に過ごすことが一番の願い。失敗の多さが成功への近道です。笑顔でファイト!

●英語ぺランチョで強く優しい(笑)本当の英知の人となって、帰っておいで。大丈夫、どうにかなるさ!ケセラセラで行こう。

●電話からここ3日間3時間しか寝てないんだと聞いた時、信じられませんでした。高校時代には決して見られない姿だもんねえ。何度くじけそうになったことか。もうだめなんて辛そうに何度も言ってきたよね。でもそのたび気持を切り替え、努力してきたね。ずいぶん大人になったと誇らしく思います。これからもずっーと応援しています…父母

●自分らしく生きればいいんだよ。助けてほしいときは声にだして、自分の気持を伝えようね。うそと悪口はいわないこと、笑顔と感謝の気持を忘れずに良い人生だったと思えるよう、がんばってください。

●いよいよ出発。お母さんはバトルの相手がいなくなるので、ボケないように気をつけます。

●一度しかない人生本当に輝かさなければ人間生まれてきた甲斐がないじゃないか。今やならきゃ、いつできる。自分でやらなきゃ誰がやる。本気で生きろ…父より。

●イングランドではがんばってロイヤルイングリッシュを勉強してください。又、礼儀も一緒に身に着けてください。父より…追伸 お父さんに会話を教えてね。

●この1年の君のがんばりには頭が下がります。17歳にして、自分の進路を自分で決めて目標に向かって精一杯の努力をする姿は、ただただ感心するばかり。君が好きなことができ集中できるのも、お母さんや周りの人の理解と協力があったから。君がそこまでたどり着いたのはNICの皆がいたから、そして何より君自身ががんばったから。今の気持を忘れずに元気に思いっきり楽しんでください。ずっと応援しています。父より。

●目標に向かって突進してね。笑顔を忘れず、又逢う日まで元気で楽しみにしています。おばあちゃん(84歳)(会場より感嘆のため息)

●あなたから渡米について話があったときは驚きました。一番驚かされたことは新聞奨学生を選択してでもあまり得意でない英語という語学もやるという決断をしたことです。今、新聞奨学生としてきつい、苦しいという気持を我慢してがんばってやり遂げたことは親としてとても嬉しく思うと同時にほめてあげたい。

●入学前あれこれ心配したことウソのように生き生きしている姿を見るのは親として本当に嬉しいことでした。思えば小学校卒業の寄せ書きに「世界に羽ばたく」と記しましたが、8年の時を経て本当に世界に一歩ふみだすことになりましたね。自分の夢をつかみ生き生きと生活することが何よりの親孝行です。がんばってください。

●NICに本当は行きたくて言い出せなかったことが昨日のように思い起こされます。本当に努力家で、この1年夜遅くまで毎日のように勉強に明け暮れていたことを誰よりもパパは知っています。どんな時も負けなかったですね。パパはそんなあなたを見ていて心より誇りに思います。

●この1年、NICでがんばれたんだから何処へいってもがんばれる!この言葉を聞くとNICはそんなに大変だったのかと思い返されます。親の知らない世界に踏み出す子供に不安はありますが見守っていこうと思います。

●学ぶ楽しさをおしえていただきありがとうございました。素晴らしい出会いでした。感謝感謝です。

●大切な息子の一生ものの教育を、ありがとうございました。2016年までに世界が注目する国際的教育機関になること、間違いないと信じています。

●身体に気をつけて!そして、無事に笑顔で帰ってきてください。父母より。

一部抜粋させていただきました。

素晴らしいメッセージがたくさんあって、抜粋することが大変だったのですが、みんなお父さん、お母さんの想い、いろんな想いがこもっています。皆さん、皆さんのことを多くの人が想っていることを忘れないでください。そして、皆さんの力、エネルギーが、これからの社会に貢献できますよう願っています。

NICは今年20周年を迎えます。名前もNIC International Collegeと改称します。アメリカ、イギリス、カナダ、オースラリア、スイスと世界の大学へと進学先を広げました。保護者の方のメッセージにもありましたが、NICのVISIONのひとつ、NICは2016年までに、世界が注目する国際的教育機関になることを目指してます。本当に頑張ります。保護者の皆さんの更なるご支援、よろしくお願い致します。OBOGの皆さんも活躍していますが、皆さんも頑張って活躍して、日本・世界のリーダーとなってカムバックしてきて欲しいと思います。

おめでとうございました。頑張ってください。



大洞久美子
ネバダ州立大学リノ校に進学
岐阜県立斐太高校出身
渡邉真歩
カリフォルニア州立サンタモニカ・カレッジに進学
福岡県・西南学院高校出身
廣田代表のスピーチで紹介された家族からのメッセージでは、今一度支えてくれる人がいるというありがたさを感じました。高校生の頃から寮住まいの私は、家族と連絡を取ることも少なかったのですが、かわらずに気に掛け、心配してくれるのは、いつも家族です。
 修了式に来てくれた母は、先生と英語で話していただけでも喜んでくれましたが、次はぜひアメリカでの卒業式に呼びたいと思います。
NICの卒業式は私がイメージしていたようなしみじみとした雰囲気の卒業式とは全く正反対の、明るくキラキラとした笑顔が溢れるものでした。私を含め、晴れ姿に身を包んだNIC生は無限の可能性を秘めています。廣田先生が祝辞でおっしゃっていたように、越えられる力のある人にだけ立ちはだかる沢山の「壁」にこれから何度も直面する事でしょう。しかし、私はこの一年間の努力と共に切磋琢磨しあった友を決して忘れず、どんな壁でも乗り越えていこうと思いました。



<祝辞>
永井潔
NIC International College in Japan 理事長


たゆまずに、試すこと、試みること、トライすること

皆さん、こんにちは。1年間本当に大変お疲れ様でした。

入学式の時には、ちょっと長めなお話をしますが、修了式では短く一言をお話しています。今日は、成功の秘訣についてお話しようと思います。皆さんは、成功の秘訣は何かと聞かれたら、どう答えるでしょうか?実際にそれに答えられれば、簡単なことで、誰も苦労しないでしょう。


どんな天才でも一言でズバリと最善の答えを出すことはできません。「天才とは1%のひらめきと99%の努力」と言ったエジソンは、電球のフィラメントを発見するのに6000種類もの材料を使って実験を繰り返したそうです。つまり6000回も失敗を繰り返したわけですね。それは無駄だったのか?ということですが、失敗するたびに落胆する周りの人々に「この素材はダメだったことが解っただけ良かったじゃない、はい、次に行こう。」と言ったそうです。

そんな意味で、皆さんが手にしているYear Book(皆さんの今年一年の歴史をしたためた本)の中の私からのメッセージのところで、NIC-OBの芸術家・須田君の言葉を紹介しています。「簡素こそ芸術」と言っています。つまり無駄を控えること、無駄をそいで、研ぎ澄まされたものを作るわけです。しかしいろいろ無駄をやってみないと、何が無駄かわからない。」・・・とも言っています。一端書いた絵のうえに書き足したり削除したり、いろいろ試しながら作品が出来て来るわけです。ところで、新しいMy Missionの表紙は須田君の絵です。後でぜひ見てみてください。

たゆまずに、試すこと、試みること、トライすることは、天才を作ります。一回でひらめく人より、たゆみなくトライ&エラーを繰り返す人は天からお褒めを頂くことができる、これは世間によく見られる傾向です。皆さんには、今チャレンジが目の前にあります。私は、皆さんがその大きなチャレンジに、トライ&エラーを繰り返し、柔軟にそして意欲的に向かい合ってゆけることを信じています。頑張ってください。この1年間の皆さん努力に敬意を払い、門出をお祝いしたいと思います。



<祝辞>
スティーブ・バーゴフ
EAPディレクター


人生の新しいステージの始まりを迎えた皆さんへ

皆さん、こんにちは、そしておめでとうございます。昨年の入学式から早1年が過ぎ去ろうとしています。そして今日は、修了式の日です。私達、教員達は皆さんをとても誇りに感じています。修了する皆さんの前には未来が待っています。大学を卒業した後もさまざまなキャリアを積まれることと思いますが、NICへの入学は正しい選択と言えるでしょう。その選択の結果、これからの夢を成し遂げる準備が整いました。ご両親や先生、日本人スタッフやご友人達のサポートにより、今日という人生の新しいステージの始まりを迎えることができました。


皆さんは、NICに入学した理由を理解していると思います。海外の大学で学ぼうと希望したからです。そして先生達はその準備を手伝ってくれました。皆さんがNICで学んだことは、暗記することや成績を取るためだけにノートを取ることではなく、友人と共に学ぶことや一生懸命に勉強に取り組むことそして、周りの人々に貢献することの大切さだと思います。そして皆さんが海外での新しい生活にそれらを生かしてくれることと思います。

ほとんどの皆さんにとっての新しい経験である、これからの旅は、ご両親や先生、日本人スタッフによって計画されたものではなく、皆さん自身が立てたものです。これからも、その夢を追い続けてください。皆さんは自立しています。そして皆さん自身が、その運命を作り上げていくのです。準備は整い、新しい経験に出会うことになるでしょう。本日、私の前に座っているみなさんひとりひとりが、最大の賛辞をうけるに値する努力をされました。
ぜひ自分自身を誇りに思ってください。

さあ、困難とはなんでしょうか?皆さんはこれからいくつかの困難な時期に出会うことでしょう。しかし、皆さんは、新しい友人を作り、英語力を高め、そして、皆さんの文化を新しい友やクラスメート、ルームメートや教授と分かち合うことでしょう。私は皆さんが自分の人生の次章を楽しむことを期待しています。そして、皆さんが次のドアを開くことができると確信しています。

そして最後に、私達はNICで皆さんを教えることができたこと、また1年間の皆さんの成長を見届けることができたことに喜びを感じています。皆さんの成長はきっと、これから出会う教授たちを驚かすことでしょう。 



<卒業生からの祝辞>
依田浩一
南カリフォルニア大学(USC)映画学部卒業
UNO/AJC株式会社 映像ディレクター
東京都・堀越学園高校出身

「本当の出会い」に必要なコミュニケーション


NIC第3期生、依田浩一です。南カリフォルニア大学映画学部を卒業して、今、映像ディレクターをしています。


仕事はものすごくキツイです。「辞めようかな」って思うこともあるのですが、そんなことを愚痴ると決まって、祖母から「あなたは好きなことして食べていけているんだから、幸せじゃないの」という有り難い戒めの言葉を頂くんです。幸せだなって思うんですが、そのことについて考えてみました。この幸せっていうのは、ぼくが一人で実力で勝ち取ったものか?否、違うんですよね。そのおばあちゃんやおじいちゃんや僕を育ててくれた両親、それから今まで出会った、そして良くしてくれた人々がいてくれるお陰で僕が今ここにいるんだと思いました。出会いなんですよね。
 いま、NHKの「英語でしゃべらナイト」という番組を担当しているんですが、最近よくコミュニケーションって何だろう、出会いって何だろうって考えます。「英語でしゃべらナイト」という番組を見たことある人、いますか?ありがとうございます。「英語でしゃべらナイト」のテーマって何だかご存知の方いらっしゃいますか?そう、異文化コミュニケーションがテーマなんです。出会いは、普通に沢山起こりますが、如何に出会いをものにするか、それが大事です。Aさんと出会ってその人と親友になるとか、出会って一度限りでさよならになるかの鍵は、コミュニケーションなんです。


世界一周ロケで体感したコミュニケーションの面白さ

僕は以前、NHKの特番で世界一周ロケに行って来ました。面白かったです。オーストラリア、アメリカ大陸、ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸、そしてアジアなど回ってきました。そこで面白かった所は、英語の通じない英語圏以外の場所です。

韓国は面白かったです。青鶴洞(チョンハクドン)という山奥の村に滞在しました。
泊まっていた旅館のお兄さんに誘われて、お兄さんの部屋でお酒をご馳走になりました。ぼくは韓国語を話せないし、彼は日本語も英語も出来ない…という、言葉が通じない状況で飲み始めました。何か向こうが話しかけてきたのですが、5分くらい経ってようやく「韓国は初めてですか」と尋ねられていることが分かる位だったので、仕方なく寸劇交じりで「韓国は初めて来ました」と5分くらいかけて返事をしました。コミュニケーションのキャッチボールの一往復に10分かかるのです。酔っている暇がないんです。
そうしたら、彼はおもむろに携帯電話で、英語が話せる友達を呼んだんです。10分足らずでその友達はやってきて、Hello、My name is Kim. I speak English.と言われたもので、We have been waiting for you. My name is Koichi, you know, as you could probably see, but we are facing difficulties here. Because unfortunately I don’t speak Korean and he doesn’t speak English, so…. It’s great. と応えると彼は、Hello, my name is Kim. I speak English.と言うんですよ。ぼくが何を聞いても Hello, my name is Kim. I speak English.『お前、それ丸覚えだろ、しゃべれないだろう。(笑)』と思ったのですが、その友達が丸覚えした英語のフレーズで話している姿をみて、彼はぺらぺらだと思っている。お前はだまされているんだと結局伝えることは出来ませんでした。(笑)
コミュニケーションは面白いですよね。通じないときが一番面白いのです。相手のことを分かりたいと思って頑張る時、お互い分かり合ったときの感動、いいですよね。

エジプトで、サハラ砂漠の遊牧民、ベドウィンの取材をした時のことです。エジプトは政情不安定な国なので、懐にはサブマシンガン、足首に拳銃、そんな風に武装したの私服刑事や政府のエージェントがロケ隊についてきて、護衛しているのと同時に見張っているんです。あれは軍事施設だから撮るな、これを撮るなって指示され、こんな状況でロケするなんて大丈夫かなって、初日から思い悩みました。

サハラ砂漠の中の一本道でサービスエリアみたいな寂れた小屋に着いた時、飲み物を買いましょうということで、コカコーラを買いました。出てきたコカコーラの王冠がアラビア語で書かれていて『これは珍しい』と思い、持って帰ろうとポケットに入れた瞬間、そのエージェントが「何やっているんだ。それを持って帰るのか。何で持って帰るのか」と聞いてきました。「珍しいので、持って帰ろうと思うんだ」と応え、なぜか咄嗟に「これは珍しいから日本で売れるんだ」と言ってしまいました。「いくらで売れるんだ」と真剣な目で聞いてきたので、「これは1000円くらいかな」と応えると、その人は店の奥に行って、店員と何か話しているのです。そうすると両手にいっぱい王冠を持ってきて「これを持っていけ」と俺に差し出すんです。「中にはファンタもあるけどファンタも売れるのか」と聞かれ、俺も引っ込みがつかなくなったので、「ファンタはレアだから2000円だな」って答えると、これはすごいぞ、金持ちだって、言われました。それを見ていた刑事は、アラビア語でゴニョゴニョゴニョとその人に何か言って、エージェントの人が顔を赤らめながら、笑い出しました。どうやらお前は日本人にからかわれたんだぞと言われたようです。オチも何も考えずに咄嗟にからかってしまったので、やばい怒られるのかなっと思ったら、全く正反対で、本当に大笑いで、その途端、今までお互いの間に立ちはだかっていた壁が一切取れてすごく仲良くなれ、それ以降のロケバスの中で熱く語り合っちゃったりしてました。エジプトは親日の国で日本に憧れを持っていて、「エジプトはイギリスに占領されて最近独立を勝ち取ったんだ」とか、「日本は歴史的に見てもずっと独立国で、アメリカに負けた時もものすごい速さで戦後復興した、どうやったら出来るんだ?」と…実は熱いエジプト人でした(笑)。

コミュニケーションの面白さ、出会いからその関係へいくコミュニケーションには色々あります。ぼくはぎりぎりセーフかアウトのような、相手を怒らすかもしれない球を投げてしまいました。だけど、その当たって砕けろみたいなところが、コミュニケーションの極意なんじゃないかなって、最近思います。

だから、韓国の話もそうですが、コミュニケーションとの時に生じるズレみたいなものをひっくるめて、楽しむ姿勢が大事なんだなって思います。
これから皆さんはアメリカやイギリスなど色々な国に行かれますが、肩の力を抜いて、伝えたいとか、分かり合いたいという気持ちが肝心なんだと思います。


好きなことを極めてください

今日話したいことのもう一つは、これからの大学生活の中で、自分の好きなことを見つけて、極めて欲しいということです。自分の好きなことなら、ものすごく夢中になれます。落ち込んでも、打ちのめされてもすぐに復活できます。努力を努力とも思わず、努力できる。

これは本当です。僕の目を見てください。というか、遠いからあんまり見えないと思いますが、これは本当にそうです。好きなことや趣味はころころ変わっても良いんです。全然OKです。僕なんか、小学校一年の時になりたかったものは探険家、次はパイロット。中学校の時はなぜか、プロのプラモ職人、次はマンガ家っていうふうにアキバ系のほうにどんどんどんどん向かっていくんですが、そんな感じを経て、今、ディレクターをしているんです。ちなみにいうと、仮に神様にディレクターを辞めろって言われても、ディレクター辞めても他にやりたいこといっぱいあるので、全然OKです。

変わってもいいので、好きなことを見つけて、そこから目をそらさないでください。僕は、皆さんに、就職に有利だとか、給料が高い会社に勤められるとか、そういう理由で4年間勉強して欲しくないんです。時間がかかっても好きなことを見つけて欲しいです。

最後になりますが、皆さんのご活躍を心よりお祈り申し上げます。




木村和博
カリフォルニア州立ディアブロバレー・カレッジに進学
鳥取県立米子東高校出身
藤永あゆみ
ネバダ州立サザンネバダ・カレッジに進学
静岡県立焼津中央高校出身
川島彩子
カリフォルニア州立グロスモントカレッジに進学
神奈川県立希望ヶ丘高校出身
修了式で思ったことは、自分がどれだけ個性的で、なおかつ自分を色々な面で後押ししてくれる友達に出会えたということ。さすが今から留学する人たちだなぁって思った。(笑)
周りがそんなだったから、助け合うことも出来たし、切磋琢磨して互いをさらなる高みへ導くことが出来たと思う。自分のこの1年間やってきたことが本当に誇りに思えたし、これからアメリカでやっていく自信もついた。
これから僕達は世界中に活躍の場を広げることもあって、もう会わない人も出てくるだろうが、この修了式の一瞬一瞬を共有できたことに大きな意味があると思う。
NICの修了式は、独特だと思います。これで終わり、ではないからです。有終の美に感動するとか別れに悲しむというより、むしろこれからの新しいスタートに向けて、新たに決意を固める、そんな式でした。「一年間頑張ったね」というより、「これから頑張らなきゃいけないよ」、と。NICという学校の特質もありますが、なによりも私たちの一年間の生活(勉強して勉強して勉強して・・・)が、このような修了式を創ったのだと思います。みんな自分の未来が待ち遠しくてたまらないんです。本当はどんな卒業式も、こういう風にあるべきなんですよね。完全な終わり、なんて存在しないからです。 これから世界中で活躍するであろう19期生全員が集まるのは、後にも先にもきっとこれが最後。名残惜しさもあるけれど、ちょっと立ち止まりこの一年をふり返り、自分は何と恵まれているのだろうと改めて実感しました。NICで出会った人たちは、みんな「何かをしでかす杭」。世界のどこかで、自分のフィールドで戦い続ける戦友たちの活躍に期待しつつ、同じように輝ける人でありたいです。 



<19期生代表スピーチ>
アカデミック生代表
見立惇
2007年6月 ネバダ州立大学リノ校に進学
岡山県・吉備高原学園高等学校出身

学べる幸せを大切に


「僕のママは病気なんだ。この薬がきっと治してくれるはずさ。」
カンボジアに住むある男の子が、ボトルに入った猛毒を拾いました。彼の母親に、この後何が起きたかは皆さんお察しのとおりでしょう。なぜ、このような悲劇が起きてしまったのでしょうか?「無知」それが原因だったのです。文字を読むことができなかった。悲しいことに、それがこの悲劇の原因でした。ですが、彼のように日々の生活にも困っている人々にとって、教育を受けることとは、どんな意味を持つのでしょうか?


私はここ日本で生まれました。そして、何度も何度も、「自分は何を学ぶべきなのか」と自分自身に問い掛けました。しかしながら、その「自分は何を学ぶべきなのか」という質問こそ、とても贅沢なことだとは思いませんか?もしあなたが、何を学びたいのか決まっていなくても、「学ぶ」という選択肢を持てること自体が素晴らしいことなのです。


共に乗り越えたハードル

「学び」とは、知識の修得です。そして、NICはお城の土台を作るときのように、学ぶことの基礎をつくる、大きな助けになってくれました。しかし、その道のりは簡単なものではありませんでした。私がNICを初めて訪れたとき、外国人の先生が親切に話し掛けてきてくださったのに、私はただ何を言われても、「Yes」としか答えられませんでした。
「学び」とは、乗り越えなければならないハードルの連続です。NICでの生活は、私の前に立ちはだかる、とてつもなく高いハードルのようなものでした。そのハードルとは、どんな人間でも関係なく、超えなければいけないものなのです。第16代アメリカ合衆国大統領アブラハム・リンカーンは彼の政治的功績で知られています。しかし、彼は彼が立候補した最初の選挙で当選したのでしょうか?もちろん、その答えは「No」です。彼は何度も何度も、選挙に落ち、その中で多くの国民と触れ合い。その後、世界の国々の先端であるアメリカの大統領となったのです。

彼と私達に、大きな違いなどはありません。私達は「学ぶ」と言う試練を、何かをしたいと言う思いを分かち合っています。私にとって、その学びは、ライバルや友達あってのものでした。NICは、今まで私が持った友達とはまるで違う、本当にやる気のある友達と出会うことができた場所でした。私は自信を持って言えます。もし友達の助けがなかったとしたら、私はこの場に立っていられなかったでしょう。NICでの生活の中で、何度あなたは「やめたい。」、「無理だ。」と思ったことがありますか?私がそう思ったとき、そして耐え切れず泣いてしまった時、そこにはスタッフ達の、先生方の、そして友達の笑顔がありました。まるで「大丈夫だよ。君ならできるさ。」と語りかけているような笑顔でした。あなたの笑顔が、励ましが、何度私を助けてくれたでしょう?本当に私をもう一度、立ち上がらせてくれて、ありがとう。私は今ここに、しっかりと立っています。


共に目指すべきもの

NICでの忙しい日々のおかげで、今、私は英語で自分の気持ちを伝えることができます。これは、私にとってはただの基礎、お城の土台でしかないのです。だから、私はこれからNICでの経験で作った私の城を、大きくしていこうと思っています。
カンボジアの子供達とは違い、私達は「学ぶ」ということを選べます。だからこそ、わたしは、あなたの選んだものが、あなたにとって一番意味のあるもの、あなたが本当に求めるものであってほしいのです。
もちろん、リンカーンはじめとする過去の偉人達が成し遂げたことは「成功」と呼ばれる素晴らしいものです。しかし、私は最初から皆さんに「成功」だけを目指してほしくないのです。
最後に、終わりの言葉として、フランスの偉大な医者であり思想家であるアルバート・シュバイツァーの言葉を皆さんに紹介したいと思います。彼はこう言いました。「成功は、幸せのカギではない。幸せこそが、成功のカギなのだ。自分のしていることを心から好きになったなら、あなたは成功者となれるだろう。



見立 惇さん 英語によるスピーチ(全文)
"My mum is sick; I think this medicine will cure my mum." A boy in Cambodia found a bottle of poison but looked very happy. On the label of the bottle, there is the warning, "CAUTION---DO NOT EAT." We can guess what happened to his mother after that. Why did this foolish tragedy happen? The answer is very simple, ignorance. He did not know how to read. And, sad to say, that was the reason he lost his mother. For the people who are struggling like him, what does it mean to learn something?

I was born in Japan. I was burdened with the question of what to learn again and again, but such a burden with the question of what to learn is a very luxurious thing, isnユt it? However, even if you do not decide what to learn, learning itself is one of the greatest things that a person strives to do.

The reason of learning is acquisition of knowledge, and NIC has helped me to build the foundation of my castle of knowledge. However, it was not always that way. When I came to NIC for the first time, and some teachers spoke to me, the only word, which came out of my mouth, was "yes", and I could not even introduce myself well.

Learning is the sequence of heavy crosses to bear. We have to spend a lot of time to see the result. NIC has given me tremendously high hurdles that stand in the very front of me. All people, great and small, have to pass the hurdles. Abraham Lincoln, past American president, is known for his political accomplishments. However, was he selected as the president at the first time he ran for election? No, that is not. He failed to be elected over and over as he interacted with so many people. At last, he became the president of a great nation.

We are not unlike him. We share the quest to learn and desire to do something. For me, such learning must be with rivals and friends. NIC has given me the most motivated rivals and friends I could ask for. I can confidently say that I could not reach this graduation day of NIC without my friends. When you could not sleep enough, when your homework was too difficult, how many times did you ask yourself "can I do it?" and "do I want to quit studying?" When I thought such things, and sometimes I cried from that, there were smiles of staffs, teachers, and friends telling me "everything is going to be alright." Your smile and encouragement have helped me again and again. Thank you for making me stand again. Now I m standing here steadily.

Thanks to the terribly busy life at NIC, I can now express my feelings in English. This is just the foundation of my castle, so I will continue building my own castle through my experience at NIC.

Unlike children in Cambodia, we can choose to learn anything. And if you choose to learn something, I hope you choose the one thing that means the most to you; the one that you desire.

Of course, the things that Lincoln and other past heroes accomplished are great, and we call these successes. However, I hope you will not aim solely for "success" from the beginning.

Let me end with a great quote by Albert Schweitzer, who was one of the greatest philosophers and doctors. He said, "Success is not the key to happiness. Happiness is the key to success. If you love what you are doing, you will be successful."




<19期生代表スピーチ>
EAP生代表
青島亜季
英国スタッフォードハウスカレッジへ進学
静岡県立藤枝東高等学校出身

NICは夢への滑走路を与えてくれました


NICと出会い、私の人生は変わりました。NIC生になる前、私の目標は曖昧で、自分が何をしたいのかさえわからず、それは迷路の中で迷っているような感覚でした。しかし、全てがここNICで変わりました。NICは何か魔法のような力があると思います。私のNICライフは先生とスタッフの方々、両親、そして最高の友人達のおかげで彩りと輝きに満ちたものとなりました。


先生方、スタッフの方々へ

はじめに、先生方、スタッフの方々への感謝は表しきれません。私にとってひとつのターニングポイントとなったヘッドスタートプラグラムで、先生はクラスで間違うことを認めてくださいました。今となってはそれは当然のことですが、私のような典型的な日本人学生にとってそれは恥ずかしく、恐ろしいことのように思えました。それは新しいことへ挑戦することへの妨げになっていました。しかし、NICの先生方は間違った答えを言うこと、たくさん質問することを受け入れ、間違いを正すチャンスをくださいました。それは私にとって革命的なことでした。私はだんだんと前向きに、そして挑戦を恐れない人間へと変わっていったのです。先生方に加えて、スタッフの方々もまた、カウンセリング等を通してたくさんのサポートをしてくださいました。NICへ来て一番最初のカウンセリングを忘れません。スタッフの方のおかげで、私は自分の弱さに気づき、そしてそれを乗り越えていくことができました。私はNICで事務局バイトを通してスタッフの方々を近くで見てきました。ですからどれだけ私たちのことを考え、どれだけ懸命に働いていらっしゃるかを知っています。今ここに深く感謝の気持ちを示したいと思います。


両親へ

次に、NICは両親のありがたさに気づいた場所でもありました。私は両親の私に対する深い愛情を知りませんでした。実を言うと、今でこそ両親とコミュニケーションをとることができますが、以前は反抗的に振舞ったこともありました。私はどこか両親の敷いたレールの上を歩かされているように感じていましたが、それは違うのだと今になって、この東京という新しい場所に一人で住んでみてやっと気がつきました。私を愛しているからこそ私の将来を心配していたのだと。両親は物理的にも精神的にも様々な面でサポートしてくれました。どうしてこんなにも私を助けてくれるのだろう?今、私はその答えを知っています。ただ愛しているからです。私たちは両親とサポートがあるからこそ学ぶことができるのだということを忘れてはいけないと思います。


仲間たちへ

最後に、NIC生活の全ての時間を私はユニークで最高の仲間たちと過ごしてきました。徹夜でともに勉強するのも当たり前で、常に「眠い、疲れた、宿題終わらない」なんて言っていたような気がします。みなさんも心当たり有りますよね?何度も諦めようと思いました。しかしそんな時はいつでも友達が勇気付けてくれたのです。そんな忙しい日々にも関わらず私たちは決して自分の夢を忘れはしませんでした。語り合ったそのときは思い出深く大切なときでした。私は日本の将来に不安を感じています。テレビで暗いニュースを聞くのも少なくなく、私がそうだったように、若者は希望を失いがちです。ですから私は日本を情熱と喜び溢れる国にしたいです。これが私の目標です。こうして自分の目標が定まったとき、私は学ぶことの楽しさを感じました。学ぶことは辛いけれど楽しい、というのは本当でした。今このときから、私たちの夢への新たなる一歩が始まります。NICは夢への滑走路を与えてくれました。今度は私たちがそこから飛び立っていく時です。ここにいる皆さんが世界中で夢をかなえチェンジメーカーとなることを私は確信しています。そして決して目標を、熱意を、感謝の気持ちを忘れずにいくことを約束します。どんなときでも、友達が常に隣にいました。私たちは世界中へ離れ離れになります。しかし私たちはすでに知っています、私たちの友情は心と心でつながっているということを。私のNICを選んだ選択肢は正しかったと、今ここにはっきりと言うことができます。今、私はすぐそこに見える輝かしい未来に心臓が高鳴るのを感じます。卒業おめでとうございます。そして皆さんの未来も輝かしいことであることを祈っています。



青島 亜季さん 英語によるスピーチ(全文)
When I met NIC, my life was changed. Before becoming an NIC student, my goal was vague, and I didnユt know what I wanted to do. I felt like I was lost in a maze, however; that changed at NIC. I think NIC has special power like magic. My NIC life is full of color and brightness thanks to teachers and staff, my parents and special friends.

First of all, I cannot tell you how much I appreciate NIC teachers and Japanese staff. In head start program, which was a turning point for me, my teachers allowed me to make mistakes in the class. It is natural, but typical Japanese students like me were always afraid to make mistakes. It prevented me to challenge new things. However, they accepted me to say incorrect answers, ask a lot, and gave me chances to correct my errors. This was a great revolution for me. I gradually became a more positive and adventurous person. In addition, through counseling, Japanese staff gave me a lot of support. I will never forget my first counseling. The staff helped me to recognize my weakness, so I could start to try to overcome it. I also worked at the NIC office as an assistant, so I know how much they consider about students, how hard they work for us. I would like to express to them my deepest gratitude for their great support.

Secondly, NIC was the place where I noticed my parentsユ love. I did not know such a great amount of their affection for me. To tell the truth, even though I can communicate well with my parents now, I was rebellious in the past. I often lost myself, and I could not find out any hope in my future. I felt like I was on the path that was made by my parents, but it was not true. I could not notice until I lived alone in new place, Tokyo, that they loved me, so they worried about my future. Both of my parents supported me physically and mentally. Why did they help me so much? Now, I know the answer; they just love me. We should not forget that we can learn thanks to our parentsユ support.

Finally, I always spent precious time with my unique and special NIC friends. It was normal to stay awake all night and study together. We always said メIユm tired, Iユm sleepy, and I havenユt finished my homework!モ Do you remember? I thought I would give up many times, but whenever I felt so, my friends always encouraged me. Despite busy days we never forgot our dreams. It was memorable when we talked about our future. I really worry about the future of Japan. On TV, we often see situations where young people tend to lose their hope like I did. Therefore, I want to make Japan full of passion and happiness. This is my goal. While finding my goal, I could feel the enjoyment of learning. It is really true learning is hard but enjoyable. From now, we will start the next step to our dream. NIC gave us a runway to reach our dreams, so this is the time to get off the ground. I am sure all of us will be change-makers wherever we go. I promise I will never lose my goal, my passion, and my appreciation for my supporters. We will go to different parts of the world, but our hearts will be close. I really want to say that my choice to come to NIC was right. Now, my heart is beating with my brilliant future. Congratulations on your graduation, and I hope your future is bright, too. Thank you for your listening.



木村麻里美
英国CATSカンタベリーに進学
北見柏陽高等学校
飯田萌子
カリフォルニア州立大学チコ校に進学
埼玉県立越谷北高校出身
伊藤槙英
ネバダ州立トラッキーメドウズ・カレッジに進学
神奈川県・関東学院高校出身
表彰で自分の名前が呼ばれた瞬間今年一年間の思い出が甦り、涙が溢れ出そうになりました。今年一年本当にいろんなことがありました。勉強面でも生活面でも多くの困難にぶちあたりました。しかし、そんな時はいつでも友人や先生、ジャパスタのみなさんが話しを聞いて励ましてくれました。そして何よりも遠く離れて暮らす家族や大切な人の支えが私のこの一年を大きくバックアップしてくれました。この度このような素晴らしい賞をいただけたことを糧に、イギリスでも更なる進歩を遂げてきたいと思います。一年間本当にありがとうございました。 修了式はとてもアットホームな雰囲気の中、和やかに進行しました。
しかし私は、この日を境にもうNIC「卒業生」になるのか。。。という寂しさと、一年間やり切ったっ!!生き残ったっ!!という充実感がない交ぜになり、複雑な気持ちでした。表情も笑ったり泣いたり忙しい日でした。
周りの方々に支えられ、こうして無事修了できたことに感謝しています。そしてそれを忘れずに、自分の夢に向かって邁進していこうと思います。
始まった式典にあった魅力は、1年前の入学式とは全く違うものでした。"笑い"があり、"喜び"があり、"幸せ"があり、"充実感"も"達成感"も活き活きして見えました。
 正直言います。修了式は"感動"や"感泣"の姿はありませんでした。確かに僕も予想外でした。でも、理由はすぐに分かりました。友達とは「またね!」で別れられる関係にいたからです。もし、会えるかどうか分からない人間関係だったのなら、きっと、あの時間を大切に過ごして、最後には別れの涙を流していたでしょう。けど、また「よ!おはよう!」で再会するのが目に見えていた僕達には、そんな涙の別れは無かった。これは1年間が証明してくれるでしょう。
 最後に、最後の最後に会場で姿を現した、全ての"1年間"。大切に胸の奥にしまっておこうと思います。この日僕は学びました。この先困った時の解決方法は、修了式の写真を見ることです。

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