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同窓生インタビュー

<2000年>
仲里希望子さん NIC第11期生 沖縄県・沖縄尚学高等学校出身
南カリフォルニア大学ジャーナリズム学部4年

心の冒険に出かけませんか?
Q.どんな高校生でしたか。そしてなぜ留学を選んだのですか。
A.高校は進学校で、受験勉強が中心の生活でした。いい大学に入って、いい会社に就職して欲しいという親の期待や世間の目もあって、まじめに勉強したし、成績も割とよかった。でも、何か自分で納得することができなかったこともあって、大学受験に失敗。そこで自分を見つめ直すことできたんです。自分が本当にやりたいことは何だろうって。そのころ私は、放送ジャーナリズムに興味があって、将来は報道関係の仕事がやりたかった。そこで、日本の大学を受け直すよりも、思い切ってその分野の先端をいくアメリカの大学へ行こうと決めたんです。当然、両親は大反対。だけど自分の将来の目標がはっきり見えたこと、そのためにアメリカの大学で学びたいということを時間をかけて話し合っていくうちに、だんだんと応援してくれるようになりました。

Q.NICの1年間はどうでしたか。
A.最初は、アメリカと同じディスカッション形式の授業にとまどいました。私はあまり、ものごとをはっきり言うタイプじゃなかったし、どちらかというと“ひかえめ”な方だったんですが、それは関係ない。自分の意見をはっきりと言えなければ置いていかれる。しかも何か発表しても、先生は“なぜ”“なぜ”と聞いてくる。もっと考えなきゃいけない、もっと広く、深く考えなきゃ行けない。それを繰り返すうちに、少しずつ積極的に自分の意見が言えるようになったと思います。

Q.アメリカでの大学生活について聞かせてください。
A.この大学に入って間もないころ、天文学の授業で、クラスメートの1人とパートナーを組んで課題を発表するということがありました。相手は、私もアメリカの大学にいるんだから、当然英語ができるだろうと思って、すごい早口で話しかけてくる。私がそれをうまく理解できないでいると、彼女は、私の無視してさっさとひとりで作業を始めてしまったんです。あの時の寂しさ、そして悔しさは絶対に忘れません。いつか見返してやる!と思いましたが、くよくよしていても仕方がない。あの時、すこし強くなれたような気がします。あれから1年がたちますが、とにかく勉強、勉強です。授業が終わってから毎日4〜5時間は、予習、復習に費やしている。そうしないと、ついていけないんです。この間、日本の大学に通っている高校時代の友達が遊びに来ました。私は、授業があるのであまりかまっていられない。部屋を使っていいから、勝手にあそんでいてっていうと、「どうしてそんなに勉強するの?」って、不思議がっていた。でも、こっちじゃこれが普通。私の住んでいるアパートは、USC、南カリフォルニア大学の学生ばっかりなんですが、平日は驚くほど静か。それが週末になると、すごくうるさい。あっちこっちでパーティが開かれる。勉強と遊びのけじめが、はっきりついているんです。

Q.あなたは、変わったと思いますか。
A.日本にいた時は、友達にたよってばかりいた。だれかと一緒にいないと不安でした。でみ、ここにきた時はほんとにひとりぼっち。頑張るしかなかった。この間、久しぶりにNIC時代の親友にあった時、「あんた雰囲気が変わったね。もう私がいなくても大丈夫」っていってくれたんです。自分じゃ気がつかなかったけど、すごく嬉しかった。そう、ここでは自分に自信をもたなきゃやっていけないから。それと、さっき天文学の授業での悔しい思いを話したけど、みんながそんな人ばかりじゃない。「あなたはまだ英語がうまくないから、私が発表してあげる」といってくれた人もいたし、私のルームメイトは、USCの大学院に通う台湾からの留学生なんですけど、留学の苦労を知っているから何かとヘルプしてくれる。一生懸命やっていれば助けてくれる人は絶対いるんだと前向きに考えられるようになりました。

Q.将来について、聞かせてください。
A.ブロードキャスティング・ジャーナリズムの中でも、フォト・ジャーナリズムに興味があります。こちらでは1〜2年は特定の学科に属さなくてもいいので、今は、写真の勉強をしています。でも、将来はわからない。これから3年間、ここでいろんな経験をするうちに、もっとやりたいことがでてくるかもわからない。そんな変わっていく自分が楽しみでもあります。

Q.高校生のみなさんに、メッセージをお願いします。
A.自分が本当にやりたいことを探してください。もし、留学したいなら親の反対を押しのけても、実現して欲しい。でも、それには相当な覚悟が必要。あまい考えじゃ、だめ。親が許可してくれないということは、「子供を信じてない」ことだと思う。あなたを信じさせるために、小さなことでもいい。何かしっかりした目標やいろんな情報を集めて親を説得させることが必要だと思います。人の目なんか気にすることはない。やればなんとかなるし、やらなきゃ何も始まらないんです。

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