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同窓生インタビュー

<2004年>
相沢有紀子さん NIC第12期生 東京都立神代高等学校出身
ワシントン州立大学 心理学部卒業
NIC学生課カウンセラー

留学を目指す悩み。答えは、ひとりひとりみんな違う。
人生がそうであるように。


NICの職員には、実はOB・OGのスタッフも多い。NICから海外の大学へジャンプ。卒業して帰国したあと、今度は海外進学を目指す後輩の指導、カウンセリングにあたっている。相沢さんもそんなOGスタッフのひとり。ワシントン州立大学で心理学を学んだ後、昨年から先輩のひとりとしてNICの後輩たちの悩み、相談に応えている。

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「本当につまらない高校生活を送りました」といきなり強烈な先制口撃が繰り出された。部活はもとより勉強以外に何もしていなかった彼女は、学校と家。それが自分が属する世界のすべてという、その単調な生活にたまらなく嫌悪感をいだいていたという。外へ出たいなあ、そう思うけど、留学の知識も経験もない。だから、飛び出る勇気も自信も持ち合わせない。そのことにまた自己嫌悪を感じてしまう。学校で常に4.8の成績をとったところで達成感がない。いったいどうしたら、充足感って得られるものなの。日々煩悶する高校生の自分の前に現れたのがNICの案内書でした、とことばを留める。

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海外へ直接留学しようとしたら、その前に必要な知識は何か、どの程度の語学力と学力を要求されるものなのか。不安なこと、不明なこと、さまざまな質問を相沢さんはNICのスタッフに問いかけてみた。そしてその返答の的確さに信頼を覚えた彼女は、念願の、外の世界へ飛び出すための第1歩を、NICに預けようと決意する。「ここなら入学してからもきちんと親身になったケアが得られるはず」正解。確かにそのとき受けたハートウォームなケアは、立場を変えた彼女からいま、後輩のもとに再び届けられている。

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「もともと心理学に強い興味があったんです。それで進学先を、以前から考えていた心理学で著名な教授がいるワシントン州立大学に決めました。実は、わたしの中学時代のことですけど、とても仲のよかった親友が、ある日突然、不登校。登校拒否をするようになったんです。引きこもりです。原因はわかりません。目の前でぼろぼろにすさんで崩れていく彼女をみるのがつらくてつらくて。何とかしてあげたい。でも何もできない。せめて引きこもりの心理のメカニズムが少しでもわかれば、何か彼女の回復に役立てるかもしれない。そういう思いに駆られて心理学を専攻しました」大きな瞳が少し潤んだ。

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さて、大学時代の彼女のエピソードからひとつ。「キャンパスでは寮生活だったんです。最初のルームメイトが18歳のモンタナ出身の子。おたがいに育った環境、背景がまったく違うじゃないですか、日米それぞれに。もう最初はケンカのしまくり状態。でもヘンかもしれないけど、ケンカをすることで英語力が上がったみたいです(笑)それに衝突することでお互い相手がもっとよく見えるようになるんですね。ぶつからなかったらたぶん見えないまま。ケンカと和解の効能。いまは仲良し、親友のひとりです。感謝祭の1週間の休日にはモンタナの彼女の実家を訪れて本場の手作りターキー料理をいただいたりもしたんです。おーい、ローズ、元気ですか!(笑)」

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「留学生活で得たもの。それはいろんな面でもっと大きく視点を広げたい、その願いがかなったということですね。以前は受身でしかモノを考えたり行動できなかった。けれど今は自分で考えて行動できるようになった。とっても大事なことだと思います。これからの自分の生き方を考えたときに」

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NICのカウンセラーを務めてみていかがですか、と尋ねてみる。「1年間の人の成長って目を見張るものがありますよ。NICでも、大学でも。ものすごい進化があります。大学に入学したての頃なんて、コーヒー一杯買うのにもすごいエネルギー使いましたからね。半年後には全然平気。自信を持つと人間変わります。その成長のためにしっかり元気をチャージしてあげたいです」

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『映画監督になりたい』、『看護士になりたい』『英国でアートの勉強をしたい』・・・。相談の種類は似ていてもその答えはひとりひとりちがうはずだ。親身にそして真摯に学生と共に答えを洞察し、励ましをチャージする相沢さん。いつも絶やさぬその笑顔をチャージしてくれるのは、目標の学校へ無事巣立ちの日を迎えることができた学生たちの喜びと達成感。きっとそうですね。

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