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同窓生インタビュー
<2005年>
工藤義孝さん NIC第15期生 埼玉県立越谷南高校出身
キール大学教育学&国際政治学科
親への感謝 〜親に感謝しよう!
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「うまいっす!もう一杯、頼んでいいですか?」 ロンドンの居酒屋で「イクラしゃけ丼」に感動して、調子よくそう叫ぶ。 はるばるキール大学からバスで片道5時間かけてロンドンまで来てくれたから「遠慮せず、どんどん食え!一杯も二杯も同じだからな!」と言い返す。 しかもこの後、夜1時のバスでまた5時間かけて大学まで帰り、明朝10時から3つのクラスがあるというから腹ごしらえはしておいてもらわないと困る。 「おーっ、キムチも、う・ま・い!」
そんな工藤さんだが、イギリスでの学びは真剣。 学際教育で有名なキール大学では、教育学と国際政治学を専攻している。 「学際教育というのは、専門科目の垣根を越えて、複数の科目を混合して自らのカリキュラムを作り上げながら学んでいくんです。こんな学び方は他ではなかなかできないと思いますよ。」 そう熱く力説する工藤さんの将来の目標は、外務省か教育委員会で働くことだ。 「とにかく日本の教育を変えたいんです。今って全部、受身じゃないですか?あれじゃ考える力はつかない。このままだと日本の将来は危ういんですよ。」
「人に流されやすい」と自覚している工藤さん。 イギリスに来てからも、人の意見に振り回されそうになったこともあるという。 でも「自分の頭で考える」教育を目指しているからには、そのままではいられない。 いま、熱い情熱を持って教育に対する独自の考えを徐々に創り上げつつある。
そして酔った勢いかどうかは別として、教育のもっとも大切な部分に触れた。 「親はバスの運転手。ずっと絶大なサポートをしてくれている。自分が親の立場だったら、ここまで出来るかというぐらいのサポート。感謝の毎日です。」 イギリスの冬は寒く暗い。カリフォルニアの真っ青な空と燦燦と、輝く明るい太陽の下とは大違い。でもだからこそ、より深く見えてくるものがある。
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