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同窓生インタビュー

<2004年秋>
吉冨志保さん NIC第15期生 山口県立山口高校出身
カリフォルニア州立オレンジコーストカレッジ ホテル経営学科
05年5月卒業 6月よりパークハイアット東京勤務

渡米後1年で希望の就職先に内定
 〜努力した人ほど運が良かったと言い、努力が足りなかった人ほど運が悪かったと言う。

◆「駄目もと」応募で決まったパークハイアット


燦燦と輝く南カリフォルニアの太陽の下、幸せな女の子がいた。
渡米1年後の夏休みに一時帰国して「話だけでも聞いてみよう」と参加したNIC新宿校舎で行われた合同企業説明会。その1ヵ月後、夢見たパークハイアット・ホテルから内定が…。
「説明会のときは怖くてブースには行けなかったんです。実家に帰ってからも、応募するかしないかで悩みました。駄目だったら落ち込むと思ったので…。でも母が『出すだけ出してみなさいよ。せっかくのチャンスなんだから』と言ってくれたので駄目もとで出してみたら、とんとん拍子に話が進んで…。」
内定書はアメリカのホームステイ先に届いたという。
2005年5月、オレンジコーストカレッジホテル経営学科を無事に卒業することを目指す吉富志保さんは、それでも少し不安を口にする。
「逆に怖いですよね。あまりにとんとん拍子に話が進むと、この先何が待ち受けているのか…。それにもし卒業できなかったらと考えると逆にプレッシャーです。」

◆怖かった「自分を支えてきた夢」の変更

吉冨さんはもともとはスチュワーデスを目指していたという。
「理由は忘れましたけど、小学生の頃からの憧れでした。あるとき粘土で将来の夢を作るというのがあって、私はスチュワーデス像を作ったぐらい(笑)。この夢は私をずっと支えてきてくれましたね。スチュワーデスになるためには大学に行かなきゃいけないから、勉強にも励めたし。」
ではなぜ今、ホテルなのか?
「ただ単純に憧れていた頃はイメージだけで、実際に飛行機に乗る機会はなかったんです。でもNIC時代、実家のある山口と東京の間で乗る機会が増えて、『これって本当に私のやりたいこと?』という疑問が湧いてきたんです。ちょうどその頃、マックでバイトをしていて接客は向いていると思っていたので、ホテルでの仕事にも興味が湧き始めました。」
とは言うものの、それまでの十数年間にわたって自分を支えてきた『スチュワーデスになる』という夢はそう簡単には変えられなかった。
「忘れもしない11月30日、NICで最終の進路を決める日です。結局、怖くて決断できなかった私はホテル経営学部とエアライン学部の両方があるこの短大を選びました。両方あるのはここだけだったんです。」

◆夢を持たない人間にはなりたくない

でも、きっかけはやって来た。
渡米するときに乗った国際線。またそこでスチュワーデスの仕事を間近に見た吉冨さんは思った。『やっぱり違う…』。
そして専攻をホテル経営学に決めた。
一度決めたら曲げない。そんな意思の強さを感じさせる吉冨さんだが、渡米半年後ぐらいの時期、ホテルは諦めようと思ったこともあるという。
「何だか不安になったんです。就職活動するにしても卒業時期はずれているし、競争率も高い。考え方がポジティブじゃないですけど、将来のことって小さい頃は漠然としか考えないけれど、成長してくると現実が具体化してきて『私はもしかして身の程知らず?』とか思ったり…。でもそんなとき日本の親友がポストカードを送ってきてくれたんですね。そこにはこんなメッセージが書いてありました。『現実を見て夢を諦める大人にはなるな』〈注1〉。ハッとしましたね。」

◆何事もやってみないとわからない

それでも、その半年後の企業説明会では怖くてブースにいけなかった。
「まだ『駄目もと』という言葉がなかったんだと思います。ホストファーザーからはいつも言われてたんですけどね。『やってみなきゃわからないだろう』って。嫌いな食べ物も『食べてみなきゃ、わからないだろう』って。」
でも今はつくづく思う。「もし応募しなかったら後悔していただろうな。」
だから高校生にも伝えたいメッセージがある。
「私は資金的に短大しか行けないけれど、それでも希望の仕事を得ることが出来た。みんな『夢を持って』と言っても簡単には無理だとは思うけれど、理屈じゃなく『これになりたい』というものを見つけて欲しい。私は昔から常に夢と志を持っていたから、どんなことも乗り越えられた。だから、少しでも何かに興味が湧いたらチャレンジして欲しい。やってみないと何もわからないから。」
吉冨さんは今、とある高級ホテルでインターンシップを行い、ハウスキーピングの仕事を担当している。
「知ってますか? 部屋にチップを置いていく人って少ないんですよ。しかも枕の下にチップを置いたりするのは日本人だけなんです。ほかのハウスキーパーに聞かれたんです。『なんで日本人はこうなんだ』って。しっかり説明しておきました。そうしろとガイドブックに書いてあるからって(笑)。」
なるほど。それはアメリカでハウスキーパーの仕事をしてみないとわからない…。

〈注1〉
現実を見て
夢を諦めたり
挑戦しなかったり
どんどん妥協して行くのが
大人になることじゃない
夢を叶えるためには
現実を見ることが大切だ
そのために大人になるんだ
子供の頃の夢を今の夢を
この世界で真実にするんだ

どんなに歳をとっても
振り返った時
失敗したなぁ、とは想っても
後悔しない人間になりたい
常に夢をめざして生きたい
今を精一杯生きて
ちょくちょく笑っていたい
それが僕のしあわせだから
人生は冒険だから

       by きむ

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