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同窓生インタビュー
<2007年秋>
西村友穂さん NIC第16期生 熊本県立熊本北高校出身
カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)グローバルスタディーズ学科4年 08年6月卒業
University of California-Los Angeles BA in Global Studies
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◆UCLAの中でも新しいコース
UCLAのグローバールスタディは、UCLAの中でも比較的新しいコースで、一つの学部ではなく、Interdepartmental Programsといって、さまざまな学部が相互に関係した学際プログラムである。Cultural & Society(文化と社会)、Government & Conflict(政治と紛争)、Markets(経済と開発)という3つの分野があり、西村さんは、Government & Conflictを専攻している。
幼少時代からNHKの難しいドキュメンタリーなどを見ていたという西村さん、「『映像の世紀』っていう番組が大好きでした。昔から政治について興味がありましたが高2の終わりから国際政治を大学で勉強したいと思うようになって、高3の夏にNICの説明会に参加しました。」
NICではINという下から3番目のクラスからスタートした。そしてNIC修了後はサンタモニカカレッジに進学。4段階で3.8の成績をとり、06年の9月からUCLAに3年次編入した。
政府機関で働く父親の仕事で、小さいときから日本全国を転々としていた友穂さんは、アメリカに来てからも生活に馴染む上で抵抗はそれほどなかったという。
「小さいときから引越しが多く、どうやって新しい環境になれるか、みんなの輪の中に入っていくか、ということにはいつも考えていたので、海外に行くことに抵抗はありませんでした。しかしやはり乗り越えられない文化の壁を感じる時もあるし、なかなかコミュニケーションがうまく出来ないときもある。そういう場合は無理に自分を相手側に合わせなくていいと思うのです。等身大の自分でも分かってくれる人はいるわけだから。」
◆発言できないと『意見がない』人に思われてしまう。
UCLAでの勉強はやっぱり大変だという。
「提出しなければならないレポートの数が半端じゃないし、ディスカッションでもきちんと発言しなければならない。発言しないと『意見がない』人に思われてしまう。」
大学卒業後は、メディアや広告の仕事に携わって、日本を世界に発信したいという西村さんだが、遠い将来はやはり政治に直接携わり、自立した強い日本をアピールしていくのが目標だそうだ。
「例えばイランでは、日本の企業が合同で油田を開発していたのに、イランとアメリカとの間の問題で、日本はイランから引揚げざるを得ない状況になって、利権まで失ってしまったんです。早くアメリカ頼りの外交から自立しないと、日本はいつまでたっても世界から尊敬されないし、こうやって利益まで奪われてしまう。」
多くの日本人は、ちゃんと勉強もせずに、外の世界ばかり憧れすぎだと西村さんは言う。
「ちゃんとした歴史観や日本文化の知識もないのに批判ばかりしているのが今の日本人。日本人として大事なものをしっかり持っていないと、外の世界に出ても意味がない。留学生は国と国の橋渡し的な役割。私たちも留学することによって海外の人を知ることが出来るが、また同時に彼らも私たちを通じて日本人というものを知る。中身のない人間は恥ずかしい。」
グローバルスタディ学科では海外研修も充実しており、世界各国で学ぶチャンスがある。またクラスにはアメリカ人やアジア人以外の生徒もおり、アメリカやアジア以外の文化や価値観を得ることが出来る。留学は熱い断固たる意思を持っている人にはたくさんのチャンスと出会いを与えてくれる。友穂さんが、日本のAmbassadorとして世界に羽ばたく日はそう遠くない。
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