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同窓生インタビュー

<2008年初頭>
楯石絢子さん NIC第18期生 宮城県石巻市立女子高校卒
ロンドン大学SOAS校 政治学&開発学専攻

自分の人生のプロデューサーは自分自身で、自分が主導権を握っている。

◆ロンドン大学のメインキャンパス

絢子さんは、ロンドンの中心に位置するロンドン大学SOAS校で政治学と開発学を学んでいる。
「SOASはロンドン大学のメインキャンパスなので、周りにあるUCL(University College London)やLSE(London School of Economics)などの図書館も自由に使うことができるんです。」
クラスメイトには、イギリス人の他、ヨーロッパ人や英国生まれの中東系学生が多い。「一番仲が良いのは、ノルウェー人、トルコ人、スコットランド人の学生。特にスコットランドのAildhは、一度大学を辞めて南アフリカに行って、そして1年後に戻ってきてSOASに入った学生で、話をしていても、深みがあるというか、器が大きい(笑)。」

SOASに来て半年、今は勉強に集中しているという。朝9時に始まる授業の合間には図書館で勉強し、夜7時に帰宅。その後も10時くらいまで勉強し、12時には就寝という極めて健康的な生活。「思ってた以上にやれている自分がいます。人はやりたいことをやるとこんなにも夢中になれるんだと、改めて実感しています。」

そう語る絢子さんは、高校2年で生徒会長も務めたという。「でもその道のりは苦労の連続でした。高校の生徒会は当時、イベントをやる以外はほとんど機能していなくて、会長選挙もそれまではいつも一人だけ立候補して無選挙当選。私の時にはそれを変えようと。私の時には二人立候補したんですが、毎朝肩にたすきをかけて選挙運動(笑)。朝の挨拶運動もやっていました。」

会長に当選した後も大変だったという。「生徒会のメンバーはギャルっぽい人たちが多くて、考え方が合わなかったり(笑)。アンチ楯石組、みたいなのもできちゃって。。。生徒会委員一人ひとりと個人面談して、そのうちやっと打ち解けてついて来てくれるようになった(笑)。」 委員会を生徒主導で運営したり、機能していない部活動を整理したり、また、当時宮城県全体で行なわれていた「高校全共学化運動」に対しても「女子高を残そう!」運動を展開したりしたという。「その年の文化祭は相当盛り上がりました。生徒みんなでひとつひとつ作り上げたので、みんな頑張っている実感があったんでしょうね。」

◆中学からの夢だった留学

留学は中学校からの夢だったという。「なかなか決心がつかなくて、「本当にできんのか、私に?」って。それで高校生になってNICのパンフレットを読んでやっと決心しました。始めは教頭先生に反対されたんですけど。。。でも最終的には担任の先生や進路の先生が応援してくれました(笑)。」

晴れてNICに入学できた絢子さん。クラスは上から2番目のLAから始まった。「でも入学前のヘッドスタートでは一番上のクラスにいたのに、4月の新学期が始まったら、他の友達はHAに入って、私だけLA。悔しくて、その分めちゃくちゃ頑張りました(笑)。」 その甲斐あって、2学期からは無事アカデミック(教養課程)に進級。同時に学生会副会長も務めた。学生会で一緒だった仲間とは今でも仲良しです。NICで仲の良かった何人かはイギリスに一緒に来たんですが、休みの時には時々会ったりもしています。」

NIC修了後、カンタベリーでファンデーションを履修、オールAをとった。「ヨーク大学にも受かったんですが、ロンドンに行きたいっていう思いが勝って(笑)。想像していた通りロンドンはいい街です。」 
SOASは、他国の文化に興味をもっている学生が多く、他文化を受け入れようという雰囲気があるという。「政治学の授業でも、いかにすべての学問が西洋で生まれて、誰が政治の善悪を決めてきたか教えられます。第三国と呼ばれる国の政治的、経済的発展が、今までの西洋主義的思想に疑問を投げかけているんだと。。。SOAS流です(笑)。イギリス人学生でも、日本の歴史をものすごく知っていて、フラットメイトの男の子は、北海道が「蝦夷」だった時代のことを知っていて、いろいろ質問されたんですが、私よりも日本史に詳しかった(笑)。」

ボランティアで週1回、日本語専攻のイタリア人に、日本語も教えている。「日本に語学留学を希望している学生達に日本語を教えています。彼は日本語のレベルが高くて、古典も勉強してるんですよ。源氏物語とか(笑)。」

◆資格想像を絶する孤独感と挫折感

国籍や人種、言葉の違いなどの壁に何度もぶつかってきた。:「でも、ぶっちゃけ、人間はみんな一緒(笑)。考えることも一緒だし、髪の色や肌の色の違い、カルチャーの違いも楽しいし、その違いを認める寛大さを養えるのも留学のいいところなんだと思います。」

また、想像を絶する孤独さや挫折を何度も味わってきた。それは本で読んだだけではわからないし、自分の体で体験しないとわからない。「でも倒れたらまた立ち上がればいい。挫折しそうになったら思いっきり泣きます。泣きながら勉強していてめがねが曇ったこともあります(笑)。」

大学卒業後は2つの夢があるという。1つは外交官試験を受けて外交官になること。もう1つはNGOに入って発展途上国で働くことだ。「カンボジアとか、インドネシアとか、アジアで働きたい。そのためにも今から東・東南アジアの言語も勉強しておきたい。」

読者へのメッセージを求めると、「自分がやりたいと思っていることは、自分が想像する以上に、けっこうできるものだと思います。だから自分を信じて努力してほしい。自分にとって、留学は夢だったけれど、今はもう夢じゃなくて現実そのもの。結局自分の人生のプロデューサーは自分自身で、自分が主導権を握っている。自分の未来を変えるのは自分だし、経験や出会いも自分で選ぶものだと思います。」


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