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ライブセッション

2007年度(第20期生)入学式

<挨拶>
廣田和子
NIC International College in Japan 代表
米国TOEFL理事会 理事(2001〜2005)

Serendipity(予期せぬ出会いを楽しんで)

おはようございます。
NIC、レイクランドの学生の皆様、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。

NICは今年で20周年になります。NICは20年前ネバダ州立大学の日本校として設立されてから、これまで2200高校、7000名以上の学生が入学しアメリカを始めイギリス、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパなど、英語圏の大学に進学しています。そして、現在日本を始め世界のあらゆる分野でOBたちは活躍しています。NICとレイクランドは96年以来、姉妹校として共に日本においての国際教育を推進して参りました。そして去年は、NICでは、最高年齢の73歳の方が入学し、今年は最年少の16歳の学生たちが入学しています。これは、日本では珍しいことですが、アメリカの大学では普通のことです。全国から、そして様々な年代の方々が今年も新入生としてスタートをすることを大変嬉しく思います。


すべては Serendipityから

NICの起源は20年以上も前、ネバダの人々との出会いから始まりました。”Serendipity“という言葉からNICの旅が始まったのです。

最近、日本でも急にこの言葉が聞かれるようになりましたが、わたしがこの言葉に出会ったのは20年以上も前でした。それは、NICの前身であったNIC青少年教育プログラムを始めた時でした。ネバダ州立大学リノ校のContinuing EducationのDean(学部長)に初めて会った時、「どうしてZukie(私のニックネームですが)は、この仕事を始めたの?」と興味深く聞かれました。そのとき私は、「これまで様々な人との偶然の出会いが重なって、この仕事を始めたのです」とそれまでのいきさつを話ましたら、彼は笑いながら、「それは、”Serendipity“だね」と言いました。私はこの言葉を今まで聞いたことがなかったので、思わず、「それはどう意味ですか?」と聞いてしまいました。そしたら彼が、それは「unexpectedgood things have happenedだよ」と教えてくれたのです。思いがけない予期せぬ良い出来事が身に降りかかった。そしてNICが作りあがったんだということです。

このSerendipityという言葉はゴシック小説の大家ホレス・ウォルポールが、童話”セレンディップの3王子(Three princes of Serendip)“からの言葉に由来して作られた造語だそうです。

インドのそばにあるセイロン島に3人の聡明な王子がいました。王は3人の息子の教育を深く考え、優れた支配者にする為、教育の仕上げとして旅に行かせる事を計画し、王国を守る為の魔法の巻物を探してくることを命じます。王子たちは、目的に向かってインドやペルシャの王国に船出して行きますが、次々と予期せぬ出来事に出会います。そして、王子たちは果敢に立ち向かって、さまざまな貴重な体験と出会いを通して、そのたびに成長して、思いがけない素晴らしい結果を手にするという話なのですが、セレンディプティとは、思わぬものを偶然に発見する能力、幸運を招き寄せる力、とも言われます。この言葉は、英語の単語の中でももっとも幸せな言葉の一つとも言われています。

この言葉にまつわる現実のお話は沢山あるそうです。例えば、ノーベル賞を受賞した人たちは、Serendipity、この偶然の予期せぬ結果で、何かを発見して賞をいただいたと良く言われています。


出会いは向こうからやっては来ない

ここで大切なことはまず、行動を起こさなければ偶然の出会いは起こらない。偶然の幸運には出会えないということです。自分が行動して、偶然の出会いがやってくるということですね。皆さんが積極的に行動するから、様々な出会いや発見があるのです。

私たちも偶然の度重なる出会いから20年前にNICを設立いたしまして、そして、様々な人に出会って、今日のNICに発展してきました。

皆さんは今日、ここにいらっしゃいますが、そして、皆さんがNIC、レイクランドに出会ったのも、まさに、Serendipityです。そして、私達が、皆さんに出会っているのも、Serendipity...とても大切な、かけがえのない出会いです。

きっと皆さんは、パンフレットや、インターネットを偶然に見たとか、友人から、あるいは、先生からなどいろいろな偶然の出来事を通して、NIC、レイクランドと出会ったのだと思います。皆さんが一歩踏み出したから、今日ここにいらっしゃるのだと思います。出会いは偶然のように見えますが、決して偶然ではありません。皆さんが一歩足を踏み出したから、起こっていることなのです。

私も中学の頃、TVドラマの名犬ラッシーを見てアメリカに憧れ、いつかアメリカに行きたいと夢見ていました。その頃はまだ自由化しておらず自由にアメリカに行けない時代だったので、夢のまた夢と思っていたのですが、18歳のとき、アメリカ留学というチケットが自分の手元に降ってきました。これは、偶然の重なりで私が手にしたものなのですが、その時私が何をしていたかというと、アメリカに思い焦がれ、英語を一生懸命に勉強していたのです。

アメリカは自由で豊かで、未知の国でした。アメリカに行ってからも、ワクワクしてまるで夢を見ている気がしました。そして、そこからの私の未知の旅が今の私の人生を作ってきていると思います。言葉も文化も習慣も、家の大きささえも違い、すべてが今までの生活とはまったく違った生活環境に身をおくことで、新たなる自分自身を発見し、本当に新しい出会いが連続して起こりました。

アメリカの大学に行って、初めてクラスで言われたことが”What do you think, Kazuko?“「和子、どう思う?」だったのです。私はそれまで何にも考えていなかったので、その時、面食らって、返答することができませんでした。ですから、すべてが本当に新しくて、ドキドキワクワクの繰り返しでした。


これから皆さんが出会うもの

さて、これからの皆さんの旅もまさに多くの Serendipityが起こることと思います。それは、今まで出会ったことのなかったこととの遭遇です。

まず、皆さんがNIC、レイクランドで初めて出会うのは学習習慣の違いです。日本の教育にはない、クリティカル・シンキングという分析的思考力を通した学びが始まります。皆さんはすべて英語で様々な知識を学ぶと同時にそれを分析して、常に自分の中に落とし込んで消化します。それを意見として取り出して発言する。インプット、アウトプットを学んでいきます。暗記主体の勉強とは異なり、これまでにはない、自分の頭で考えて、Why、何故そうなるのかを問いかけることから始まります。そして、ハンパでない量の課題をこなしていきます。学生が良く使う言葉ですが、Tonsof Homeworkです。私はよく「死ぬほど勉強しなさい」と言いますが、皆さんそのくらい勉強します。受験の面接では皆さんがよく「今まで何もやったことがない」「本気でやったことがない」「NICに入ったら一度、死ぬ気で勉強してみたい」ということを言っています。死ぬほど思考力を使って勉強していくので、皆さんは知的体力が身につきます。


日本人に足りない知的体力

先日、アメリカのコンサルティング会社でマネージャーをしているNICのOBに会ったのですが、「今、英語を話せる日本人は多いけど、でも問題は、ディスカッションしても、思考が足らず途中で息切れしてしまうことだ」と言っていました。彼はアメリカの大学の授業では、Whyと始終聞かれ、それに対して答えていかなくてはならないので、悔しい思いもたくさんして、日々鍛えられ、それが今、実社会で役立っていると言っていました。

今、国内の大学を出た学生は思考が停止していると言われており、その為、海外で学んでいる人を求めて多くの企業が海外の就職フェアに参加して採用活動を行っています。それは何故かというと、まさに知的体力、中身を持っている人を求めているのです。企業は自立、積極性、思考力、そしてコミュニケーション能力を持っている人、指示待ちではなく自分から進んで判断して、行動する人を求めています。それが留学生が修得している力なので、理想的であるとまで言われています。海外で学ぶ意義というのは、ただ単に英語を学ぶというのではなく、英語は当たり前、言語と思考を通して鍛えられるその先にある中身、人間力、知的体力の蓄積にあります。それが社会に出て、意味を持ってくるのです。海外で学ぶ事は、今までと違った体験をして、間違えなく様々な予期せぬ出来事に遭遇します。楽しいこと、ワクワクすることなど色々あります。また、大変なこともありますが、そこで逃げたりあきらめたりすることができません。ですから、その経験がその人の中身、人間性を構築していくのだと思います。まずそこには行動があります。そして熱いパッション、想いがあります。努力、夢があります。だからそこで生活していること、前向きに頑張っている事はやっぱり楽しいのです。運命というのは、努力した人に偶然という橋を掛けてくれると言われます。これからの皆さんの学びの旅にはそのような多くのセレンディプティが訪れると思います。


誰も通ったことのない道へ

この春、NICは新しい小冊子、MY MISSIONを作りました。皆さんもご覧になったと思いますが、その表紙に道という詩が出ています。偶然にもこれはレイクランドのフェスラー先生も触れられたRobert Frost の詩です。

この絵はNICの卒業生のアーティストが描いた絵です。NICのスタッフがこの詩を表紙に使いたいと彼に絵を頼もうとしたら、詩の話をする前に「そのパンフレットのテーマは道ですね」と彼は言ったそうです。こういう偶然があるのですが、想いが同じだったということです。まだ旅していない道を歩むという事は新しい発見です。その道にはセレンディプティ、思いがけない本当に多くの予期せぬ出来事が皆さんを待っていることと思います。

NICは今年20周年を迎えてNICInternational College in Japanと改称しました。NICも、誰も通ったことのない道を選んで歩んでまいりました。学生の皆さんも、あまり人が通っていない道を果敢に選んで今日ここにいらっしゃると思います。でもこの道は皆さんの未来を大きく変えることは間違いありません。皆さんの未来は輝いています。一人一人がこれからの学びと体験を通して、一人一人がchangemakerとなり、さまざまな分野で、国を越え、日本人としてアジア人としての文化を背負いながら、世界のリーダーとして活躍し、国際社会や世界平和に貢献できることを心から祈っています。

そして、今日NIC、レイクランドのファミリーになられたことを、心からお祝いいたします。おめでとうございます。





<挨拶>
永井潔
NIC International College in Japan 理事長


「なぜ大学に行くのか」を 見つめ直してください

皆さんおはようございます。今日この場で、皆さんに入学のお祝いを述べる事ができることを大変光栄に思います。

NICは、国際教育の礎を築き上げた20年に渡る長い歴史のなかで、日本と世界の教育に大きな足跡を残してきました。ネバダ州立大学日本校として開校して以来、全米の大学に進学できるコンソーシアム構想を実現し、さらに今では、イギリス、フランス、スイス、オーストラリアの大学とも様々な教育プログラムを開発し、多くの素晴らしい変革がもたらされました。そして今年、より現実的な形態に則した名称をということで、NICInternational College in Japanと改めることになりました。そして、さらに輝かしい未来に向けて進んでいこうとしています。また、レイクランド大学ジャパンキャンパスも、一昨年、文部科学省から大学として認定を受けたことにより、日本で学ぼうとするアメリカ人学生も徐々に増え、また、今年はアジアからの学生も入学しています。両校は、姉妹校として教育プログラムを共有し、日本の大学には無い素晴らしい学びの場を提供していこうとしています。


大学とは

最近の読売新聞に「教育ルネッサンス」という連載があるのをご存知の方もいらっしゃると思います。「大学の再編や再生」、その現状として”合併“や
”新学部学科の設立“”名称の変更“など、様々な手法で取り組んでいると紹介されていましたが、その結びに『全入時代は、大学も学生も「何のための大学なのか」「なぜ大学に行くのか」、それらを見つめ直す良い機会である』と書かれていました。正にこの点が、これからの大学改革を考えていく上で大切なことでしょう。

良い大学というのは、決して教育を提供する側だけが作り上げるものではありません。大学とそこで学ぶ学生との双方の熱意と向学心があって、初めて素晴らしい教育を可能にするのです。大学は、自分達の学生をしっかりと教育して社会に送り出すことを考えるべきであり、学生達は自らが選んだ大学で、目的を見据え自主的に勉強していく姿勢が大切です。

皆さんも是非ここで、なぜNICやレイクランドを選んだのかということをもう一度考えてみてください。きっと新たな意欲を感じ、大学というコミュニティの一員として、素晴らしい教育を作り上げていくことに参加して頂けることと思います。勿論、ここでは、すべての教科を英語で学んでいきます。そして、アメリカ人、イギリス人だけでなく、いろいろな国からの留学生とともに学び、肩を並べて卒業していきます。その間に得られるものは、語学力や勉学の知識だけではなく、いろいろな体験やコミュニケーションに裏打ちされた、血となり肉となった貴重な「人間力」です。


夏目漱石の慧眼

少し古い話になりますが、今から107年前、明治33年、英語教師であった夏目漱石は文部省からの派遣で2年間イギリスに留学しました。その目的は英語教授法の習得でした。明治時代、急速に西欧型の教育が導入されましたが、まず日本語の教科書が整備され、先人たちのように(また、皆さんがこれから体験するように)、英語を学んで、英語で学ぶ必要がなくなりました。「これもある面では教育の成果であるが・・・」と漱石は言っていますが、その結果、既に明治後半から、英語力の低下を嘆く声が聞かれるようになりました。このような状況の中で、英国へ派遣された漱石は、帰国後の論文で、英語教育の改善法として、全ての英語教師に2年に1度、教授法の試験を課し昇給の道を示したらどうかと提言しています。

しかし、残念ながら実現はしませんでした。一方で、今の現状を見ると、中学の英語教師で英語検定準1級(TOEFL500〜550点レベル)以上の英語力がある先生は25%しかいないというデータがあります。現在、日本人の英語力が低いのは、もっと早い時期から英語教育を始めていないからという意見が大勢を占め、なんと96%の公立小学校で英語教育を行っているそうです。小学校での英語の必修化を論議する前に、改善すべき点があることは明らかで、もし英語教授法普及への努力を求める漱石の提言が実現していたら、と思わずにはいられません。


国際的な人間力を身につけてください

皆さんが第一歩としての英語を乗り越えたその先には、本当の意味での大学教育である、優れたアカデミズムへの門戸が開かれています。さらに、皆さんは知識を得るだけでなく、国際的な「人間力」を身につけていくことになります。そこに到達するまでには多くの困難を乗り越え、多大な努力をしなければならないでしょう。しかし、先ほど述べた「なぜ大学に行くのか」を見つめ直してみれば、大きな意欲をもって、目的を達成することができると信じます。この会場にいる学生の皆さん一人一人は、困難を乗り越えていく過程の中で、確実に力を蓄積し、それぞれの成功に向けての物語を作り上げていくことでしょう。

新たなる可能性に向けての旅立ちにあたって、
夢を追い求める勇気ある学生の皆さん、その夢の実現をサポートしてくれる保護者の皆様、そして各国の大学関係ご来賓の方々とともに、入学の喜びを分かち合いたいと思います。

皆様の幸運をお祈りします。




<挨拶>
トニー・フェスラー
レイクランド大学 副学長

皆さん一人ひとりが世界の中で役割を担っています。


本日は、高等教育において、素晴らしい第一歩を踏み出した皆さんにお祝いを申し上げるため、またNICの20周年をお祝いするために、アメリカのレイクランド大学本校より参りました。お祝いを申し上げるにあたり、アメリカ文学の中でもっとも知られた、ピュリッツアー賞を受賞しているアメリカの詩人、ロバート・フロストの詩『The Road Not Taken』を思い出します。この詩は、アメリカの学生であれば、誰もが学ぶ詞です。

この詩は、旅人が静かな森の一本道を進んでいる時、2つの違う方向に分かれた道にでた時の詩です。一人旅をしていた人が分かれ道に出くわし、しばらく考えた後に人があまり通っていなさそうな道を選んで進んで行きます。この詩は、フロストが私達の人生の中で誰もが経験する事を、またその時にこの詩人は、人が通らない道を選んだのが、どれだけ大きな意義があったかを描いています。今日、多くの学生が日本の大学に進む中あえて国際教育という道を選んだ皆さんは、まさにフロストが人の通らない道を選んだのと同じなのです。

皆さんは、選んだ人が少ない道を進む事を決めましたが、そこは誰も通った事が無いのではありません。1950年代初頭、アメリカの大学では約4万人の留学生が学んでいました。この頃の留学生は、ごく限られた北アメリカやヨーロッパの西側社会からに限られていましたが60年経った今では、50万人を越える学生達がアメリカで学位を取得するために学んでいるのです。

アメリカで留学生の数が増えた以上に注目すべき点は、いろいろな国から学生が集まっているという点です。国際教育を望んで発展途上国やアジアの国々など、西洋以外の国から学生が集まるようになったからです。インド、中国、韓国、そして日本から多くの学生が学んでいます。

アメリカにもっとも多くの学生が集まって学んでいる時に、世界では国境を越えて学ぶ学生の数が急増しています。現在では、100万を越える学生達が国境を越え高等教育の場を探しているのです。皆さんは、今はまだ人があまり通っていない道を選んだかのように見えますが、この道は世界の流れをリードしていて、今後数十年の間に数百万人が海外の大学で学ぶようになるでしょう。皆さんは決して孤独ではないのです。

また、国際教育とは特別なチャレンジでもあります。これから皆さんは、母国語とは異なる言語を学ぶ事になり、さらに全く新しい方法で大学において他の学生とともに皆さんの心の変化が求められていきます。教室の中でも、外でも、新しい方法で問題解決に取り組み、全く新しい視点で世界を見直すようになる…日本で教育を受ける学生達とは全く違った視点で、です。

このような勉強をする事は皆さんにとってチャレンジではありますが、それは努力をする価値のある偉大な結果をもたらします。国際教育の道を歩む事により、皆さんは新しい地球規模で経済、社会、そして政治問題を抱える社会に出る準備を整え、力をつけ、そして理解力を得る事でしょう。

皆さんが教育において歩みだした道は、国を支え、また世界のなかでの役割を果たすために、最良の選択なのです。国境を越え、疑問を解決し、そして世界中の人々がともに調和して生きていくためにお互いの利益を理解しあえる能力と知識を身につけることでしょう。

私達は成功するのだろうか、という不安はまだ皆さんの心の中にあるかもしれません。しかし、レイクランド大学のコミュニティーに携わる全ての人々が皆さんには充分な力があることを判っているのです。皆さんがこれからあまり人の通っていない道を歩むにあたり、私達は皆さんとともに道を切り開き、そして道案内としてともに歩みたいと願っています。私達がこれまで歩んできた経験と、皆さんが本当に全力を尽くして頑張る気持ちが一つになり、新しい考え方や問題解決に対して心を開いていくならば、間違いなく成功する事でしょう。

人があまり行かない方の道は、私達を未知の場所へと導く事でしょう。しかし、最後に到達する場所は、私達自身の中にあるのです。『The Road Not Taken』の最後には、こう書かれています。

 森の中で道が分かれていた
 そして私は人が通ってない方の道を選んだ
 それが全てを変えたのだ

レイクランド大学のコミュニティー全てを代表して、皆さんの新しい、変化への旅立ちに対して成功をお祈り申し上げます。




<来賓挨拶>
ジョン・モラン
アメリカ大使館文化担当官

単なる知識ではなく、「学ぶ力・考える力」を養って下さい。

レイクランド大学及びNICの新入生の皆様、そしてご来賓の皆様。レイクランド大学、およびNICと、その関係者の皆さんにとって大切な日に、私が一緒に参加できる事を大変光栄に思います。我々自身、又は子供達の人生の中で、教育ほど大切な投資は他にありません。ここにいる学生の将来の為に、賢明に努力をする全ての人つまり、保護者、学生、そして大学関係者の皆さんに拍手を送りたいと思います。

世界は、ここ25年ほどの間で大きく変革を遂げました。1980年代の前半の頃までは東京やシカゴ、フランクフルトのような大都市でさえ、大学を卒業する学生に国際的な問題意識を持つ事は求められておらず、自分の国の産業や社会環境のもとで働き、生活をすれば良かったのです。しかし今日の社会ではそのような意識や考えだけで生活をするのは非常に難しく、そのうち消えてしまうかもしれません。

現在、世界中はインターネットで結ばれ、何が起こっているかすぐに伝わり、トレーダーがリアルタイムで取引を動かしているような、国際的に密接な関係を持つ社会で我々は暮らしているのです。世界の市場や経済は、これまでに無いほど絡み合っており、トム・フリードマンの言葉でいう『essentially flat=本質的平坦』という社会になっています。

この新しい社会では、必然的に新しい能力が求められますが、その一つが英語力です。先週のヘラルド・トリビューン紙の記事によると、フランスにある多くの財界人を輩出してきた、もっともレベルの高いビジネススクールでさえ今ではほとんどの授業が英語で行われており、フランスを始め他のヨーロッパの国々でも同じ傾向にあることが掲載されていました。

私は若い頃、フランスで勉強した事がありますが、フランスの人々は、言語や文化をもっとも誇りに思う国民であると思います。18世紀以降、国際的な貿易や政治の舞台においてフランス語は公用語として認識されていたため、私がフランスに居た頃に出合った教養のある人でもフランス語以外の言葉を喋れる人は殆どいませんでした。

では、なぜフランスやヨーロッパのビジネススクールが英語を使うようになったのでしょうか?それは、現代社会において、フランス語ではなく英語が国際的な言語になったからです。これは、国のプライドの問題ではありません。実用性の問題なのです。英語は、国際会議においてアメリカ人や英語を母国語とする人が会議場にいなくても使用される言葉です。ヨーロッパや諸外国のエリート学校ではこの事実を認識し、学生が将来成功するために、英語を学ぶようになっていったのです。事実として、皆さんが、ヨーロッパや諸外国のエリート達と同じく世界中の人々とコミュニケーションが取れるための言語を身に付ける国際教育の道を選んだのが何よりの証です。

世界中の働く人々が求めているもう一つの大切な力が分析的な思考力です。伝統的に、高等教育の目的は知識の吸収である、と考えられていました。それは先人や賢人達からの経験や知識を学び実践し、教育を通じて引き継がれています。この場合、知識に対する記憶力が重要視され、記憶力の高い学生が良い成績を修めます。しかし、その方法はもう古いのです。科学、テクノロジー、ビジネス環境や組織構成は驚くほど早く変革しており、知識は数年で古いものになってしまいます。

この新しい環境、すなわち新しいシステムや状況、組織の要求の中、人々に求められているのは、変化に対応できる力であり、分析的思考能力や柔軟性を用いて同僚と問題解決の糸口を見つけ出す力なのです。一例として、私は、アメリカ国務省で何人かの若い人々を雇った事があります。その際に私が注目したのはどこで学んだのか、何を学んだのかではありません。そのような事は面接の導入部分でしか無いのです。私や他の管理職の人々が注目するのは、分析的に思考出来るのか、課題や問題が何であるかをはっきりと見つけ出す事が出来るのか、そして同僚とコミュニケーションを取り、問題解決が出来るのか、という事なのです。そのような力こそ、私達がチャレンジに直面した時に生かされる力であり、またそのような人材を見つけるのは大変難しくもあります。

考えてみて下さい。組織や企業が新しく入った人材から新たに知識を求める事はあまりありません。何故なら既にそこで働いている人々が知識や経験を充分に備えているからです。求められるのは、考え方、学び方を知っていて、他の人をリードできるような人材なのです。そういった力を備える人は常に不足していますが、今までと異なる方法で物事を考え、コミュニケーションを取り、働く事が学べる国際教育を通じて以外、そのような人材を育てる方法は無いのです。

そのような力を身につければ、どこに行っても、どのような時でも、どんな経済環境でもやり抜くことができるのです。

皆さんがこの素晴らしい道を選んだ事を賞賛したいと思います。ありがとうございました。





<来賓挨拶>
シャノン・エリス
ネバダ州立大学リノ校 副学長


困難な旅に出ることは、何ものにも代えられない経験が得られます。

保護者の皆様、学生の皆様、おはようございます。

20年前の今日、皆さんと同じようにNICの栄えある第1期生が誇りを持った保護者の皆様に囲まれていました。

20年前。ここに居る何人かはまだ若く幼く、多くの学生の皆さんは未だ生まれてもいなかった事でしょう。


当時、中曽根総理大臣が旧国鉄の民営化に力を注いでおり、その後竹下総理大臣が彼の後を継ぎました。アメリカではレーガン大統領が任期を勤めていました。当時のアメリカでの流行歌はバングルスの”WALK LIKE AN EGYPTIAN“であり、日本で最も流行っていた曲は光GENJIの”ガラスの十代“でした。日産自動車のBE|1が大流行し、そのキーホルダーや時計、おもちゃまでが販売されました。

20年前、日本的なビジネス・センス、燃費の優れた日本車や斬新な電化製品に我々アメリカ人は夢中になっていました。

その頃、ある日本の教育者もアメリカ文化や教育に価値を見出し学べる事があるのではと考えました。この考えが異なった文化的背景を持ったNICと私達の出会いであり、皆様の人生と私共の人生に大きな影響を与える事となったのです。

廣田代表と永井理事長は日本の優秀な学生に国際教育への扉を開くため、アメリカ合衆国西部の大学と協定を結ぶ事を考えたのです。その大学がネバダ州立大学リノ校でした。1980年代に我々の大学のキャンパスにNIC生が到着した時の興奮と喜びを想像してみてください。

この20年間に渡りNICは成長し変革して参りました。ネバダ・カリフォルニア大学国際教育機構JAPANは、NIC International College in Japanに発展を遂げ、それまでの間に、何千もの学生がネバダ州、カリフォルニア州、米国全土の大学は勿論、イギリスやオーストラリアの大学にまで学びの場を求めて渡航しました。成長と共に変革を遂げたNICですが、学生の皆さんが我々のキャンパスに到着する時の興奮や喜びは何ら変わる事なく、この20年間、続いています。

廣田代表、永井理事長の夢は現実となったのです。

節目となる記念日を認識するのは大切な事であり、このご両名の功績と、本日この場にいる皆様に祝福を捧げたいと思います。何故なら、これは月並みな功績ではなく、根気、誠実さ、適応、力強さといった様々な能力が兼ね備なわなければ達成出来ない功績だからです。これらの全てが変革に繋がり、我々はNICの20年の歴史から多くの事を学ぶ事が出来るのです。

学生の皆さんの旅とNICの旅は非常に似ている事にお気づきでしょうか。全ては日本の学生が国境を越えて学びたいという純粋な心と希望から始まったのです。それは時に楽しく、困難で、勇気を必要とします。そして、対価として何物にも代えられない貴重な経験と知性が手に入るのです。この知性が自分自身が何人であるか、どのように在るべきか、そして世界市民としてどう在りたいかと問いかけ、大きな影響を与える事でしょう。我々はこの20年間常に影響を受けて来ました。そして、ここにいる皆さんにとっても必ずや大きな影響を受ける出来事となるでしょう。

NIC International College in Japanの一員として本日ここに集まった学生と保護者の皆さんを誇りに思います。私たちは、学生の皆さんに困難な挑戦、サポート、知識と自覚を提供するために存在しています。一年後日本を離れる前に旅の目的と本質を是非もう一度問い掛けてみて下さい。17世紀の俳人、松尾芭蕉は巡礼者が見た事、考えた事を自らの目で確かめようとし、自ら巡礼の旅に出ました。古人の足跡をなぞるのではなく、古人が何を求めたかを理解して、それを求めよ=A松尾芭蕉のこの言葉を私から皆さんへの祝辞の言葉とさせて頂きます。

本日は本当にご入学おめでとうございます。皆さんの幸運をお祈り致します。





<代表スピーチ>
新入生代表(LCJ)
寺門直子
神奈川県横浜英和女学院高等学校出身

自ら行動を起こさなければ何も始まらない。


おはようございます。本日はお忙しい中、私達新入生のためにお集まりいただきありがとうございます。2007年度レイクランド大学ジャパン・キャンパス新入生を代表してご挨拶させていただきます、寺門直子と申します。

皆さんは何故このレイクランド大学への入学を決意したのでしょうか?その理由は様々でも、全員がきっと高い志や強い意志を持っていることと思います。本日は私がレイクランド大学を選んだ理由、そしてこれからの抱負についてお話させていただきたいと思います。


私は小さい頃から音楽が大好きで、常に音楽に囲まれた生活を送ってきました。高校時代、軽音部に所属したことがきっかけで音響の仕事をしたいと思うようになります。加えて、予てから将来は世界で働きたいと思っていた私は母や先生の勧めで留学の道を選択肢に入れました。しかし、私の乏しい英語力と海外についての少ない知識が大きな不安となり壁となって私の前に立ちはだかっていました。そんな時、レイクランド大学の存在を知ったのです。周りの友人達とは大きく異なる進路を選ぶことに抵抗感はありましたが、パンフレットに掲載されていたスティーブン・A・グールド学長の言葉が私の決意を固める大きな助けとなりました。学長、そして先程のフェスラー副学長のスピーチにもありましたように、アメリカの詩人ロバート・フロストの詩を引用し次のように記しています。

人のあまり通らない道を進むことは未知の世界を進むこと。しかし、たどり着く場所は自分自身にあるのです。%鮪桙フ私は、あまりにも漠然とした夢のために先が全く見えない不安から、失敗や挫折ばかり恐れていました。しかし、夢までの道程がどれほど人と異なるものであっても、遠回りでも私は私であって、それは生涯変わることはないのです。人と比較することはない。自分を信じて歩んでみよう。そう思えるようになりました。そして今、私はここに立っています。
私達新入生にとって、この入学式は新たなスタートラインです。その記念すべき日にこのような場を与えられたことに感謝し、最後に私がこれからの学生生活において心がけたいことを3つ挙げたいと思います。まず1つ目は、チャレンジ精神を大切にすること。自ら行動を起こさなければ何も始まりません。失敗や経験を通して多くのことを学びたいと思います。2つ目は自分の信念を貫くこと。何があってもあきらめない。これは夢を叶えるために絶対に必要なことだと思います。どんなに苦しくても、どんなに悲しくても逃げてはいけません。それらを乗り越えたとき、私達はきっと様々なものを得ることができるでしょう。友人であったり、希望であったり、自信であったり、勇気であったり。それぞれが自分だけの宝物を見つけられるよう願っています。そして3つ目は、何事においても自分の最善を尽くすこと。努力は必ず実を結びます。常に一生懸命取り組んでいれば、自然と道が拓けていくのではないでしょうか。

私達はそれぞれの夢は異なりますが、“国際教育を受ける”という同じ目的を持ってこのレイクランド大学に入学しました。だからこそ、仲間同士支え合い、お互いに影響を受けて成長していくことができると思います。手に手を取り合って、一日一歩ずつ夢への階段を上って行きましょう。


寺門 直子さん 英語によるスピーチ(全文)
Good morning. I'd like to thank you all for coming to our opening ceremony today. I'm Naoko Terakado. On behalf of the Lakeland College freshman class of 2007, I'm honored to speak on this occasion.

First of all, I want to ask a question of new students. Why did you decide to enter Lakeland College? Each of us has our own reason, but I have no doubt that all of us have high aspirations, goals, and strong wills. Today, I'd like to tell you the reason why I chose Lakeland College and my resolutions for the future.

I have liked music very much all of my life and music has always been an important part of my life.  Therefore, I began to think that I want to be a sound engineer in the future. In addition, I have always been interested in working abroad, so my mother and my teacher suggested that I try to study sound engineering in the U.S. Fortunately, I soon found out about Lakeland College. When I went to an open house at Lakeland College, I liked the style of teaching that I experienced and I was attracted to the style of the classes. In the classes students said their opinions and other students commented on them. Unlike the Japanese style of classes, teachers and students could communicate more closely, so I think it's an ideal educational system. On the other hand, most of my friends were going to go to university in Japan, so I was reluctant to choose a course which is very different from theirs. But the words of Lakeland College President Stephen.A.Gould, printed on the brochure, were a great help for making my firm decision. President Gould and Vice President Fessler refered to the words from a famous American poet, Robert Frost. "I know that wherever the road less traveled takes you, there you will be." They added. "And many years of teaching and learning have taught me that the most important things we learn are the things we discover in our hearts." I took this to mean that, whichever road you take, it's not what you study or read in books that is important; it's what you experience along the way. Therefore, though my course of study is different from that of my high school classmates, I shouldnユt compare myself with them. When we start classes next week, I'll try to believe in myself and work towards my own plans for the future. And now, I'm standing here.

This opening ceremony is a new starting line for us. I'm thankful to be given a rare opportunity on such an important day, and I'd like to tell you three decisions I've made for this school year which is about to start. First, I'll do my best to rise to the challenges that I will face. If you don't start action yourself, nothing will start. I want to learn as much as possible through experience and sometimes, even through failure. Second, I'm going to maintain my convictions to the end. Never giving up is one of the most important things to realize our dreams. When you are pursuing a goal, no matter how hard it is, no matter how sad you might become, you should keep going forward. And when you overcome such hardships, you'll certainly gain valuable gifts like friends, hope, confidence and courage. I hope you'll be able to find your own treasures this way. Third, I want to do my best in all things. If we try 100%, I'm sure our efforts will pay off. If we always take a positive attitude toward everything, fortune will smile on us, don't you think?

While each of our dreams are different, we have all made the decision to study in English and at an American style college. Therefore, all of us can grow together by supporting each other. Hand in hand, let's walk up the stairs which lead to our dreams. 




新入生代表(NIC)
金 チュウ善
神奈川県立外語短期大学付属高等学校出身

努力の中から得られる、何にも代えがたい価値のあるもの


皆さん、こんにちは。この記念すべきNICの20周年に、私たち20期生は今、夢への第一歩を踏み出そうとしています。その一歩は、時に不安やためらいが伴うでしょう。しかし、私たちの先輩方が証明してくれたように、それは常に価値のあるものです。この記念すべき瞬間の幕開けに参加できたことをこの上なく光栄に思います。


私を変えた友達の一言

私の祖母は戦争のとき韓国から中国に移住しました。祖母は常に私にこう言っていました。「あなたはとても幸運よ。なぜなら生まれた時から二つの文化に囲まれ、人より2倍も視野を広げるチャンスを持っているのだから。」当時は、あまりよく理解できなかったのですが、日本に来て祖母の言わんとすることがようやく分かりました。確かに、この二つの文化背景は言葉においても、日常生活においても大いに私を助けてくれました。しかし、すべてが最初からうまくいったわけではありませんでした。文化の違いがもたらした「考え方の違い」という壁が私の前に立ちはだかったのです。中国語と日本語は「漢字」という共通点はありますが、人々の考え方や表現方法は大いに違います。中国では自分の思ったことをはっきりと伝えます。私も例外ではありませんでした。しかし、この率直さが友達との不和を招き、仲間外れにされたこともありました。その衝撃はあまりにも強いもので、二度と経験したくないと思ったのと同時に、私は自分の意見をあまり言わないようになってしまいました。しかし、友達の一言が私を変えてくれたのです。「チュウゼン、なんでいつも他の人に合わせてばかりいるの?」そのとき、私は長い間自分の意見を抑えていたあまり、他の誰かが教えてくれるまで、そのことに気づけなかったのです。私は自分を見失っていたのです。「異色」というレッテルを貼られるのを恐れるあまり。

高校卒業後、最初は日本の大学に進学するつもりでしたが、入学する前から文系か理系かを選択しなければなりませんでした。この時、「これは私が本当に進みたい道ではない。これでは最初から生徒の可能性を制限しているのと変わらない。」と思ったのです。留学をしようと決意したのはその時でした。


NICにある「本気の学び」

多くの留学機関を調べていく中、私の心を掴んで離さないものがありました。それはNICのモットーの一つである「本気の学び」という言葉でした。この言葉は直に私の心に響き、NICこそが他のどの場所でも成し遂げることのできない何か特別なものをもっているのだと気づいたのです。迷わずに私はヘッドスタートプログラムに参加し、その2ヶ月間は、毎日が「なぜ?」の連続でした。というのも、私は今まで自分の意見は持っていたにせよ、「なぜそのように思ったのか。」については考えたことがなかったのです。一見ごく小さいことのように見えますが、私にとっては今までの考え方すべてを変えるほど大きなものでした。自分の意見がクラスメイトや先生に受け入れられた時の喜びは言葉に表すことができませんでした。そしてその喜びは、やがて自信に繋がり、次へと挑戦する力となりました。このような機会に巡り合うことができ、本当にNICに感謝しています。


夢をあきらめず努力していきましょう

将来の夢は未だに模索中ですが、常に国際社会を舞台に活躍したいとは思っていました。そこには、私のような経験をした人にしかできないことがあると思うのです。何故なら、祖母が言ったように、私は幸運にも異なった文化を学ぶ上で体験したほろ苦い思い出から自分自身でいる大切さを学んだからです。そして、アメリカという様々な文化の坩堝で学ぶことで、限りない未来への可能性を見つけることができると信じています。

ここにいる皆さんは、私のように、それぞれ自分の追い求めている夢や目標があることでしょう。それが何であれ、私たちは決してその夢を掴むために努力を惜しんではなりません。また、その努力の中から得られるものは、何事にもかえがたい価値のあるものとなるでしょう。加えて、私たちは決して一人ではありません。愛する家族、すばらしいNICのスタッフ、知識豊富な先生方、そして今、見渡す限り、この一年間苦楽を共にするであろう何百人もの仲間に支えられているのです。

この一年間、私たちは人生を左右する様々な決断を下さなければならないでしょう。ゆえに、常に今日という日がどのように明日に繋がっていくのかを考えていなければなりません。それはつまり、一つ一つの機会を逃さず、その機会が自分の目標に繋がるよう、最大限に努力し、決して夢を諦めてはならず努力を続けていくことなのです。皆さん、共にがんばっていきましょう。

ご静聴ありがとうございました。


金 チュウ善さん 英語によるスピーチ(全文)
Good morning. Today marks the 20th anniversary of NIC, a very special year in the history of our institution. Over the years thousands of students like us here today have taken their first step towards their dream. Therefore, I feel a special honor being chosen to represent my fellow classmates at NIC to mark what will be a memorable year for this school.

Let me begin by telling you a little about myself. Unlike most of my new classmates, I am Korean-Chinese. My grandmother moved to China from Korea during the war time. She always told me, "Be proud that you are Korean-Chinese because it allows you to be surrounded by two cultures from the beginning, giving you twice the chance to broaden your horizons. You are so lucky." She was right. Indeed, these two cultural backgrounds helped me a lot when I moved to Japan with my family at the age of 10. At first, I suffered from the cultural differences, especially concerning the way people speak and think. Though our languages share kanji, the characteristics of how we express ourselves are very different. I felt, and still feel, that people in China often say directly what they think. I was no exception. However, this directness brought me trouble with my friends, and I was sometimes excluded as a result. Fearing it happening again, I tried not to express myself openly. But some words from my friend changed me. "Chuuzen," she said, "why are you always following someone else痴 opinion?" I was shocked to hear it and at the same time, I realized how accurate she was. I had suppressed my opinions so much that I couldn稚 even realize this until someone else told me. All of this to simply fit in and not stand out from others. At that point, I realized that I was not being me.

After graduation, I planned to enroll at a Japanese university. However, I had to choose between the liberal arts and science course before entering the university. Then I thought, 禅his is not what I want. It's limiting possibilities of students from the beginning.・It was from then that I started to think about studying abroad. Through searching many institutions, there was one brochure that appealed to me. It was that of NIC. I recall the words: "Serious learning", which I discovered to be a strong concept of this school. These words spoke directly to my heart and made me realize that NIC held something special that could never be fulfilled elsewhere. I soon enrolled in NIC Head Start program. Everyday in Head Start was full of "why?" and this was the first time that I questioned why I felt a certain way about something. This marked a change in my way of thinking about everything around me. When my opinion was accepted by my classmates and teachers, the pleasure from this experience was・unexplainable". As a result, I gained confidence along with the power to challenge the next thing. I really appreciate NIC in helping me to take the lead for this opportunity.

At this point, I'm not sure exactly what I want to do in the future, but I am sure that I will work in a field promoting our international society. I believe that there are some things that only someone like myself can do well because like my grandmother said, I am lucky to have benefited from the bittersweet experiences of learning different cultures. And I feel that by studying in America, a mosaic of various cultures and nationalities, I can find limitless possibilities for my future.

Well, you know a little about me and what I would like to do, but I ask you, what is your dream?/ Whatever it is, we must be willing to make sacrifices to get it and realize the pleasure we gain from these sacrifices will be more worthy than any other thing we experience in life. To help us along the way we have our loving families, a great NIC staff, very knowledgeable teachers, and now, as you look around, hundreds of friends who will share the joys and sorrows together this school year.

We will make a lot of decisions this year that will have a tremendous impact on the rest of our lives. Therefore, we must consider how today will influence tomorrow. In other words, choose your moments carefully, make them meaningful for your goals, and never abandon your dreams. Thank you.




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