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同窓生インタビュー

<2004年秋>
望月誠さん NIC第12期生 三重県立津西高校出身
ネバダ州立大学ラスベガス校 経営学部
04年12月卒業 05年より株式会社エイチ・アイ・エス勤務

確固とした「やりたいこと」
 〜大好きな「旅行」をビジネスとして学ぶ


◆むかしから旅行好き


ラスベガスでマーケティングを学ぶ望月さんは、12月の卒業を控え、すでに就職先も日本の大手旅行会社に内定している。「むかしから旅行が大好きだったんです。父親が地理の先生ということもあって、小学生の時にはインドに行きましたし、中学の時にはサクラメントにホームステイ。そしてNIC時代にはタイに一人旅にも行きました。英語が通じて嬉しかったのを覚えていますね。」 海外進学を決めたのも、NICのガイダンスで「英語で専門課程を学ぶ」ということに惹かれたという。
「もともとは日本の大学の外国語学部に行こうと思っていたんですけど、外国語を「目的」とするのではなく「手段」として捉え、何か自分の興味のあることを学ぶ方が自分にプラスになることも多いと思ったので…。」
アメリカに来てからも好きな国立公園巡りをした。
「グランドキャニオン、ヨセミテ、デスバレー、アーチーズ、モニュメントバレー、イエローストーン、マウントラッシュモア、アンテロープ、…」
スラスラと十数か所もの名前が出てきた。よほど好きらしい。

◆観光をビジネス面から見る

そんな望月さんだが、渡米後に専攻を観光学からマーケティングに変更している。なぜなのか?
「短大では観光学を専攻したんです。でもなんとなく面白くなかったというか、先生に恵まれなかったのかもしれませんけど…。それで最終学期にマーケティングに変更しました。」
それでも完全に観光学を捨てたのではなく、観光学とマーケティングをミックスさせたようなデスティネーション・マーケティングを学んできた。「これは旅行目的地を商品として捉えて、旅行客のニーズを満たしながら、その地域のメリットも最大化するように旅行客を誘致するために行うマーケティングのことです。要は観光学をビジネス面から捉える学問ですね。」 UNLVに編入してからは、グループ・プロジェクトも増え、かなり苦労したという。
「この学部には留学生があまりいないんです。最初はなかなか発言できなくて、悔しい思いをしましたよ。でもグループ内で何かの役に立たなきゃと思って、スピーチの授業を履修したり、友人と週に1回集まりデスカッションをすることで、自分の意見を相手に伝える練習に励みました。その他にも、自分の声をテープに録音して発音チェックしたりして…。徐々になれて、貢献できるようになりましたね。」

◆納得するまでやった就職活動

アメリカに来て、「人から言われるのを待つのではなく、自分から自主的に取り組んでいく」ことを肌で学んだという望月さん。それは就職活動のやり方にも表れていた。
「今年の前半の半年間、日本に帰国して就職活動をしました。こっちにいると、なかなか情報が入ってこないですよね。インターネットでいろんな情報は見れるけど、人づての情報があまりない。だから思い切って1学期間大学を休学したんです。」
もちろんターゲットは旅行会社。晴れて内定を得た旅行会社に決めるに当たっては、名古屋にあるその会社の支店を電車を使ってすべて周ったという。
「自分が本当にこの会社で働きたいかどうかを見極めるためには必要だと思ったので、納得するまで見て回りましたね。内定後には2ヶ月半ほど実際に働かせてもらいました。各支店でお客様と接する機会もありましたし、宣伝・広報課での研修にも参加させてもらいました。どのようなメディアを使ってツアー企画を宣伝していくのか、パンフレットやTVコマーシャルはどうやって作られているのか…など色々な経験をすることができました。」同時に、将来自分もこんなふうに成長したいと思える社員の方に出会えたこと、社内競争は激しいけれど自分が成長できる環境がある会社だと思えたこと、そしてアルバイトを通しての最も大きな収穫は、「本当に自分がこの会社で働きたいと強く再確認できたこと」だという。

◆確固とした「やりたいこと」のある人間は強い

でも、そんな徹底した活動の中で出会った日本の大学生の感覚に妙な違和感を覚えた。
「何人かの日本の大学生と話をしたんですけど、彼らの中にはこんなことを言う人がいたんです。『なんでアメリカの大学を出てまで、この会社なの?』って。好きなこと、やりたいことを実現できる会社だから僕は選んだだけ。」
『やりたいこと』を見つけることのできない人は多い。あまり考えずに就職するので、3年以内にやめてしまう新卒の割合が3分の1を超えてしまう。だから『やりたいこと』のある人間は強い。
将来の夢は、「日本人のお客様にも外国人のお客様にも、安心して頼りにしていただけるような、旅のプロフェッショナルになること」だという望月さん。入社後まずは、カウンターで直にお客様と接することで、顧客ニーズを吸収し、その後は、接客経験で培った経験や大学で学んだマーケティングの知識を活かして、仕事をしていきたいと思っている。
「この会社は旅行会社の中でも珍しく、マーケティングのセクションが独立しているので、将来は航空会社やホテルなど値段交渉をしたり、市場で優位にたてるように他の旅行会社の動向調査をしているマーケティング課で仕事をしたいと思っています。とにかく、この会社には、自分が挑戦してみたいと思える仕事が多いので、興味があることにどんどん挑戦できる環境があるという意味では、本当に自分は幸せだと感じています。」
人生という長い旅において、『やりたいこと』というのは『旅の目的地』に他ならない。それを見つけることが出来ずに漂流する学生が多い中、望月さんはしっかりとその目的地に向かっている。

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