
平島 舜大さん Shunta Hirashima
栃木県・作新学院高等学校出身
カリフォルニア州立シトラス・カレッジ進学
Citrus College – AS in Engineering (Transfer)
NIC入学前はどんな学生でしたか?
私は高校生活で二つの事、人前で話す事と学業に力を入れて過ごしました。中学生までは苦手意識もあったため人前に立つ機会が少なく、克服したいと考えつつ中々一歩踏み出せずにいました。そこで、高校生になり、環境も周りの人もガラッと変わるこのタイミングに自分も変えてしまおうと思い立ち、自分が後悔しない高校生活を送ることを誓いました。そのおかげで倍率が四倍以上だった生徒会にも入ることができ、二年時には副生徒会長に選んでいただきました。 また、高校では帰国子女入試をしたため、最初は授業についていけず、勉強の仕方も確立できておらず、がむしゃらに勉強する日々を送っていました。そのため入学当初はクラス内で最下位争いをしていましたが、高校二年生からは上位層に食い込むことができるようにまで成長しました。
NICに入学したきっかけ、理由を教えてください。
同じ目標を持った仲間と切磋琢磨できること、そして、渡航後も就職などのサポートが充実していたからです。 私は高校時代、漠然と海外の大学に進学したいという気持ちがありながらも、中々両親や先生に言い出せずにいました。しかし日本の大学をリサーチしたり、オープンキャンパスに足を運んでみても
自分が学びたいものが見つけられず、それを可能にしてくれるアメリカの大学で学ぶことを決心しました。最初は自分で海外大学に進学することも視野に入れてはいたのですが、日本の大学の受験を前提とした高校に通っていた影響もあり、海外大学を目指している人、そして海外大学への進学に精通している先
生もおらず、周りに同じ目標を持った人が一人もいないことに疎外感のようなものまで感じていました。そんな中NICの存在を知り、海外大学への編入に知見のある先生方や先輩方や、進学だけではなく就職までもサポートしてくださる環境に魅了され進学を決めました。
今、NICでどんな風に学んでいますか?
特に楽しい授業内容、やりがいなどあれば教えてください。
NICでは、日本の中学・高校のカリキュラムとは違った能動的な授業が毎日展開されており、授業中に発言する回数も比類なく多いように感じます。記事やエッセイを読んで感じたこと、調べてきたことを共有したり、クラス全員で同じ本を読んで結末を予想したりと、文法に重きを置く日本の授業とは違い、実用的な英語を学べます。最初は慣れない授業展開に困惑していましたが、どんな意見でも拾ってくれる先生やクラスメイトに囲まれてスピーキング力を伸ばせていると感じます。
どのようなキャンパスライフを過ごしていますか?
サークル活動や、アウティング、学生会などのイベントなどあれば教えてください。
全員が違ったバックグラウンドを持っているため、4月から同じクラスの人でも新しい一面が次々に出てきて毎日楽しく過ごせています。 また、NICでは定期的にOB・OGの方がお話をしてくれる機会があります。私自身、専攻したいと考えている学部で実際に学ばれている先輩のお話を聞く機会に恵まれ、今何をするべきか、そして実際に何を勉強するかまで詳しく教えていただきました。
NIC入学後、あなたはどんな風に変わりましたか?
NICの授業を通して自分が一番苦手としていたスピーキング力が身についてきたように感じます。高校時代はいわゆる受験英語に特化した授業を受けており、リスニングや、リーディング、ライティングの力は保持できていましたが、アメリカで過ごした小学生時代以降、英語を使うことが格段に減り、話そうにも単語が全く出てこない状態になっていました。しかし、 授業が全て英語で展開されるNICでの生活を通して英語を喋ることに自信が持てるようになり、渡航前の準備段階としてこれ以上ない経験ができていると考えています。
将来の夢や目標を教えてください
私の夢は、戦時中の航空機を飛行可能な状態にして日本に展示することです。理由は、海外と日本での生活の中で、それぞれの戦争資料館の規模やその内容に大きな差を感じたからです。アメリカには大小さまざまな資料館があり、私が住んでいたサンディエゴにはミッドウェイ博物館や航空宇宙博物館などの日本にはない大規模かつ充実した施設があります。特に衝撃を受けた施設がカリフォルニア州チノにある「Planes of Fame Air Museum」という施設で、ここでは航空機を飛行可能な状態にして展示し、展示飛行も定期的に行われています。そこで、日本で主要な静的展示よりも動的展示の方がよりインパクトもあり、戦争の歴史を後世に語り継ぐという点では優れているのではないかと考えるようになり、そんな展示ができる場所が日本にも必要だと考えるようになりました。NICという環境を最大限に活用し、渡航後もボランティアやインターンを通して多くのことを学びたいと考えています。



読者へのメッセージ
NICは夢や、やりたいことが決まっている人の渡航前の準備として価値のある一年を提供してくれる場所だと考えます。特に、自分の学びたい分野のOB、OGの方々とコネクションを持つことができ、実際の経験を元にお話を聞ける機会というのは中々ない貴重なものだと感じます。








