挫折から始まった新たな挑戦
「イギリスの大学に行ってみたい」
大学受験に失敗し、部屋に閉じこもっていた井上さん。そんな彼女が突然、NICのパンフレットを手に部屋から出てきて、両親にそう告げたとき、ご両親の驚きは想像に難くありません。しかし、この一歩が、彼女の人生を大きく変える転機となりました。
「NICは、イギリスの大学に行きたいという私の漠然としていて叶いそうにない夢を現実にしてくれそうな場所だと思ったんです。周りにもレベルの高い人たちが集まっていそうなのも魅力的でした」
挫折を経験したからこそ見えた新しい道。井上さんの挑戦は、ここから始まりました。
NICでの日々:下から2番目のクラスから始まった戦い
NICでの生活は、想像以上に厳しいものでした。特にUK Foundation(イギリス大学進学コース)の日々は、井上さんにとって大きな試練でした。
「UK Foundationが本当に辛かった思い出です。でも、あれが無ければ今の私はないと思ってるので、ティム(講師)とマイケル(講師)には本当に感謝しています」
大学受験であれだけ勉強したにもかかわらず、井上さんは下から2番目のクラスからのスタート。紙の上の英語しか知らなかった彼女にとって、英語で英語を学ぶことは大きな壁でした。
「ついていくのに必死でした。周りの友人と高め合いながら、必死に勉強して上がらない成績を見つめながらNICのスタッフの方に泣きついていました」
それでも井上さんは諦めませんでした。
「毎日朝から晩まで勉強した後に同期と残って課題をこなす日々が、今ではとっても楽しかったなと思えます!」
仲間と支え合いながら乗り越えた日々。その経験が、彼女の今を支えています。
イギリスでの学び:演劇制作と成長の日々

University of Winchesterでの学生生活は、新たな挑戦の連続でした。アルバイト、インターン、遊び、勉強…様々なことに挑戦した井上さんですが、最初は辛い経験もありました。
「一年生の時に目の前で『あの子がなんて言ったか分かった?』と友達同士が私の英語を聞き取れずに話しているのを聞いた時は本当に辛かったし、日本に帰ろうかと思っていました」
しかし、そこから井上さんは粘り強く努力を続けました。
「途中からはその子達と遊びに行ったり一緒にルームシェアしたりと、自分の英語力が日に日に伸びていくのを実感している時は最高に嬉しかったです」
そして迎えた卒業制作。演劇制作を専攻した井上さんにとって、それは集大成となる瞬間でした。
「卒業制作は自分の指示で周りが動いてくれたりと、イギリス人と混ざって留学生ではなく、いち生徒としてあの空間にいれたことが幸せです」
辛い時期を支えてくれたのは、NICの同期や両親、そしてイギリスで見つけた信頼できる友人たちでした。
現在の活動:夢の舞台で輝く毎日
2024年4月、井上さんは新卒で大手テーマパーク企業に入社しました。現在は舞浜に住み、ずっと憧れていた仕事に従事しています。
「生のエンターテインメントを使ったお仕事がしたいとずっと思っていました。大学で学ぶうちに、五感を使った体験を子どもたちにさせてあげたいと思ったのがきっかけです」
井上さんのやりがいは、ゲストの笑顔にあります。
「毎日出社する時に見るゲストのワクワクした笑顔や子どもの生き生きとした声を聞くと、今日も1日頑張ろうと思わせてくれます」
留学で培った英語力も、日々の業務で活かされています。
「外国人のゲストも増えているので、英語で対応してほしい時に私の名前を呼ばれると凄く誇らしく思います。NICに感謝しています!」
NICやイギリスで学んだのは、語学力だけではありません。
「周りと比べがちな性格の私ですが、NICやイギリスは私個人を見て評価してくれています。しっかりと自分の今の現状を理解して、自分がどうしたらもっと頑張れるのか良くなれるのかを自分で考えて実践する環境をNICで学びました」
これからの夢:もっと多くの人に幸せな体験を
現在の仕事にやりがいを感じながらも、井上さんの挑戦は続きます。
「もっともっと沢山の人に幸せ溢れる五感を使った体験を提供していきたいです」
大学受験の失敗から始まった彼女の物語は、今、多くの人に幸せを届ける仕事へとつながっています。
高校生・保護者の皆さんへのメッセージ
高校生の皆さんへ
「海外の大学に進学するって本当にイメージが湧かないと思います。私も実際、本当に私がイギリスの大学生になれるんだろうかとフワフワしたイメージのまま入学しました。難易度も高ければ課題も膨大な毎日に挫けそうになりましたが、毎日の積み重ねでみなさんの将来は変わります!
当たり前のことを当たり前にこなすことが何よりも難しいことだと思います。大学受験に失敗して、やさぐれていた私には当たり前のことを当たり前にこなすことが何よりも難しかったです。NICではそこを何よりも学べたと実感しています。
私はNIC入学時、下から2番目のクラスでスタートしました。大学受験であんなに勉強していたのに、ここからスタートなのかと少し不満に思っていたのを今でも覚えています。でも、今まで紙の上の英語しか知らなかった私は英語で英語を学ぶことを知らず、下から2番目のクラスでもついていくのに必死でした。
先ほどの言葉と繰り返しになりますが、当たり前のことを当たり前にこなすことが私の今に繋がっています。みなさんも将来に向かって毎日の努力を積み重ねてみてください。応援しています!!✨」
保護者の皆さまへ
「突然、お子様が海外の大学に行きたいなんて言い出したら驚く方もいると思います。私の両親も絶対にそうだったと思います。大学受験に失敗して閉じこもるように部屋にいた私が突然、NICのパンフレットを手に部屋から出てきてイギリスの大学に行くなんて言い出した時の母の気持ちを察すると、今でも申し訳なく思います(笑)。私の背中を押すわけでもなく、そっと送り出してくれた両親には今でも感謝しています。
NICはサポート体制が十分に備わっています。私が渡英前に大きな壁にぶつかっていた時、スタッフの方が電話をかけてくれてできる限りの選択肢を私に提供してくれました。そのお陰で私は安心して渡英することができました。勉強だけではなく留学してからもずっとNICは応援してくれています。スタッフに限らずNICの卒業生は世界中に沢山います。きっと手を差し伸べてくれる方ばかりです。
実際に海外に行ってみると最初は本当にしんどいです。どんな子でもぶつかる壁だと思います。そんな時に味方になってくれるのは日本にいるご家族だと思っています。私も毎日LINEで母に泣き言を言っていました。
もし何か気になることやリアルな海外生活、卒業後の進路等、私でお答えできることがあれば何でもお話ししますので、ぜひご連絡ください!」
【プロフィール】
井上(いのうえ)さん
NIC第33期生 東京校
University of Winchester 演劇制作学部 2024年卒業
現在:大手テーマパーク企業にて勤務。生のエンターテインメントを通じて、五感を使った体験を多くの人に提供することを目指し、日々奮闘中。NICの後輩からの就職活動や学校生活における相談にも応じている。
挫折は終わりではない。それは新しい始まりの合図かもしれない。井上さんの歩みは、そんなメッセージを私たちに伝えてくれます。
