日本語で世界をつなぐ ―トルコから帰国、大阪大学で輝く日本語教師・藤本憲志さんの挑戦―

目次

世界を舞台に、日本語を教える喜び

「現在は大阪大学で非常勤講師として、日々、めっちゃ楽しく留学生さんたちに日本語を教えています!」

トルコのネヴィシェヒル大学で3年間勤務した後、2024年4月に帰国した藤本憲志さん。現在は大阪大学で、世界中から集まる留学生たちに日本語を教えています。

「1年経って、すこしづつ慣れてきました。これからも、留学生さんに日本語を楽しんでもらえるように日々精進します!!」

わずか1億数千万人しか話さない日本語を、あえて選んでくれる外国の学生たち。その学生たちにどうやって楽しく日本語を学んでもらうかを日々考えることが、藤本さんの生きがいとなっています。

心理学から日本語教育へ:自分の強みを活かす

当初、藤本さんは心理学を学ぶ予定でした。しかし、イギリス留学中に方向転換を決意します。

「最初は心理学を学ぶ予定でしたが、自分の得意の日本語?を活かすべく、日本語教師の道を選びました」

日本人にとって当たり前の日本語。しかし、それを外国人に教えることは、想像以上に奥が深いものです。

「日本語は奥が深いですが、わずか1億数千万人しか話さない言語を選んでまんでくださる外国のみなさんに、どうやって楽しく日本語を学んでいただくかを日々考えることは自身の生涯にわたっての生きがいに繋がっています」

自分の強みを活かし、生涯をかけて取り組める仕事。それが、日本語教育でした。

NIC入学の決断:年齢を超えた挑戦

「とにかく英語を上達させたかったということに尽きます」

英語力向上という明確な目標を持ってNICに入学した藤本さん。しかし、周りの学生とは年齢が離れていたといいます。

「年齢がかなり離れたわたしを受け入れてくださったNICや同級生のみなさんにこころから感謝申し上げます」

年齢差というハンディキャップ。それでも、NICの環境と仲間たちが藤本さんを温かく受け入れてくれました。

NICでの日々:周りに支えられて

NICでの生活は、想像以上にハードなものでした。

「ほぼ毎日徹夜のような日々を送っていましたが、まわりももっと頑張っているので、自然と頑張れたのはほんとうによかったです」

年齢が離れていても、同じ目標に向かって努力する仲間たち。その存在が、藤本さんを支え続けました。

そして、NICで得たものは英語力だけではありませんでした。

「学生さんがほぼ全員海外志向という環境に身を置くことはとても重要だったと考えています。あとはプレゼンテーションの方法は、とても実践的で、英語よりもプレゼンテーションを褒められたほどです」

高いモチベーションを持つ仲間に囲まれた環境。そして実践的なプレゼンテーション能力。それらが、今の藤本さんの教育活動を支えています。

イギリスでの学び:卒論との格闘

York St John Universityでの学生生活。特に印象に残っているのが、卒業論文でした。

「とにかく卒論がほんとうにいぎりぎりまで、できなくて泣きそうでした」

しかし、日々の授業や市民講座での日本語レクチャーなど、積極的に様々な活動に参加したことが、今の仕事に大きく役立っています。

「参加できることは貪欲に経験しておいてよかったと今では思っています」

辛い時期を乗り越えられたのは、周りの支えがあったからこそ。

「周りの同級生や先輩、後輩に話して、聞いていただくことがほんとうに大切やなぁと感じます」

トルコでの経験、そして大阪大学へ

卒業後、藤本さんはトルコのネヴィシェヒル大学で3年間勤務。異国の地で日本語教育に携わり、多くの学生たちに日本語の魅力を伝えてきました。

そして2024年4月、日本に帰国。現在は大阪大学で非常勤講師として、世界中から集まる留学生たちに日本語を教えています。トルコでの経験を活かし、より充実した授業を展開しています。

これからの夢:流しの日本語教師として世界へ

藤本さんの夢は、さらなる高みを目指すものです。

「もう少し、日本語教育の経験を積んで、アメリカの大学で奨学金をもらいながらPhdを取得し、アメリカから世界中で日本語を発信し、流しの日本語教師になることが夢です」

博士号を取得し、世界を舞台に日本語を教える。まさに「流しの日本語教師」として、国境を越えて活躍する未来を描いています。

高校生・保護者の皆さんへのメッセージ

最後に、これから進路を考える高校生や保護者の方々へ、藤本さんからメッセージをいただきました。

「みんなが、モチベーション高く学習する、留学する環境に身を置くことは本当に大事だと思います。あと、ドリームキラーのいない、逆にみんなに応援してもらえる環境はほんとうにその後の進路を左右するといいきれます。

ぼくも最初は英語が上達すればそれでいい。留学なんてとんでもないと思っていましたが、みんながモチベーション高く海外の大学を普通に目指している姿を見て、自分にもできるかも!と感じ始めました」

環境が人を変える。夢を応援してくれる仲間がいることの大切さ。藤本さん自身の経験から生まれた、力強いメッセージです。

【プロフィール】
藤本憲志(ふじもと のりじ)
NIC第25期生(大阪校)
York St John University 日本語教育学部 2018年卒業

現在:大阪大学 非常勤講師として、留学生に日本語を教える日々を送る。卒業後、トルコのネヴィシェヒル大学で3年間勤務し、2024年4月に帰国。今後はアメリカでPhDを取得し、世界を舞台に日本語教育を展開する「流しの日本語教師」を目指している。

年齢を超えて、新しい挑戦を始めることができる。そして、高いモチベーションを持つ仲間に囲まれることで、自分も成長できる。藤本さんの歩みは、環境の大切さと、夢を追い続けることの素晴らしさを教えてくれます。

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