【在校生の声】新しい出会い、刺激ある日々。

塩島 麻穂蕗 Mahoro Shiojima

静岡県立浜松北高等学校出身
イギリス国立エクセター大学進学
University of Exeter – BA in International Relations with Modern Languages

高校を卒業して、NICへ来る前は、ロシア、モスクワにあるバレエ学校へ約2年間留学していました。将来はプロのバレエダンサーになることを目標にして、毎日練習に励み、充実した日々を送っていました。ロシア語でのコミュニケーションが取れるようになり、今まで自分が知らなかった文化に触れることで、留学の素晴らしさに気づくことができました。

ところが、2022年2月に起きた、ロシアによるウクライナ侵攻のため、私はモスクワを離れることになり、日本へ帰国しました。帰国後、国際政治の影響により、自分の人生が大きく左右されてしまったことにショックを受けました。バレエ学校で卒業資格を得ることができなかったこともあり、もう一度海外へ留学して大学の学位を取得したいという気持ちが強くなりました。

現在は、イギリスの大学に進学するために、NICのUK Foundation コースを受講しています。毎日の授業を英語で受けるのはもちろん、クラスメイトとのディスカッションの時間が私の1番の楽しみです。これまでに、脳科学、天文学、歴史、経済や金融など様々なトピックについて、英語で学び、自分の意見を共有し合いました。同じように海外大学を目指す仲間とともに、日々学びを深められることを嬉しく思います。

NIC入学当初は、バレエダンサーになるという道を選ばないと決めたことに、後悔を感じたこともありました。この先に進む道をなかなか決められず、将来に対する不安を募らせてていたからです。しかし、NICで出会えた友達や、事務局の方々と新たに出会い、刺激ある日々を過ごしていく中で、学びたい学問を見つけることができました。

今後はイギリスの大学へ進学し、国際関係学を学びます。国家間や国際機関の複雑な関係性を知るとともに、異なる地域の文化について理解を深めていきたいです。日本から来た留学生として、また、ロシアへ留学した経験のある学生として、自分の知識や経験を共有していきます。また、大学での生活を通して、より良い社会を創造するために自分には何ができるのかを見つけたいです。

読者へのメッセージ

どんなに小さな一歩でも、踏み出してみないとわからない道があると思います。私は、1年前、勇気を出してNICへ入学するという決断をして本当に良かったです。いま、自分の手元にあるものを手放したり、新しいことを始めたりすることは、決して簡単ではありません。しかし、自分が懸命に悩み、下した決断なら、その先には明るい未来があると思います。どんなに苦しいことがあっても、自分の決めた道なら、きっと自信を持って歩んでいけると私は信じています。これから新しい一歩を踏み出す皆さんを、心から応援しています。

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