Dream or Never

Message

#7稲垣 実優さん

大阪府・桃山学院高校出身/NIC大阪校第6期生

アムステルダム大学経済学部 在学中

University of AmsterdamBSc Economics

Stay Passionate!

「文化の違い」という壁

アムステルダム大学のファウンデーションコースを修了し、経済学部に進学が決定しました、稲垣実優です。ビジネス、経済、会計、数学の授業を受け、なんとか試験に合格し、今に至ります。

ファウンデーションコースではNICで経験した壁とは違う壁にぶつかりました。
NICで経験した課題は、タイムマネジメントです。アントニオ先生の授業から出される課題は特に膨大で、日本の(かなり宿題の少ないであろう)高校を卒業したばかりの私には厳しく、眠れない、泣く暇すらない、そんな日々でした。そうした日々から、タイムマネジメントをして、時間を”作り出す”ということを学び、どうにかその壁を乗り越えました。

しかし、ファウンデーションコースには違った壁が待ち構えていました。それは”文化の違い”でした。ビジネスと経済の授業ではグループワークが必須だったのですが、それに手こずりました。文化の違う人たちと一緒に勉強するということは学ぶことがたくさんあり楽しい反面、辛いことでもあります。私の場合は、グループで話をしているときに、チームメイトが彼らの母国語を話し始めたり、私や他のチームメイトの意見を無視したり、各々の課題をやってこなかったり、ウェブサイトを正しく引用せずコピーしたり(そのままコピーすると退学する可能性あり)と散々でした。

今考えれば彼らは英語に自信がなかったから私に無茶を言ったり課題ができなかったりしたのかと思いますが、その時の私には怒りしか残りませんでした。しかしいくら怒ってもプラスに働くことは絶対にないんですよね。そこで私は怒りをエネルギーに変え、何が起こっても絶対にやりきると奮起しました。自分のタスクはこなし、どうにかグループワークを形にし、やり遂げました。

Miyu Inagakiさん

オランダの文化が肌に合った

その時、NICに通わずアムステルダムに行っていた場合の自分を想像しました。もし私が英語を話すのに自信がなかったら、エッセイの書き方を知らなかったら、プレゼンの作り方を知らなかったら、私がイライラした相手と同じことをしていたかもしれない。そう気づいた時、自然と私の怒りは無くなっていました。相手のことを文化ごと理解し、共に作業をするという壁を乗り越えられたのはNICで学んだ基礎があるからだ、そう思いました。

いい文化の違いも見つけました。日本人は特にそうなのですが、「和」を大切にしますよね。調和、融和、協和。他者とのハーモニーを大切にする文化です。対してオランダでは自分の意見をダイレクトに言い、お互いにとって快適なところを探します。私にはこのオランダの「うやむやにはしないがお互いに心地良い。嫌なことは嫌と言う、でも相手の話を聞き思いやる。」という文化がとても好きです。日本で人間関係でうまくやっていきにくいと思っている方にとっても、オランダの何事もまっすぐに表現する文化のなかでは過ごしやすいかもしれません。
サンプルは私です。笑

高校生の時、相手にかかわらず他人の顔色ばかり伺って気疲れをしてきた私にとって、自分の意見を言いつつも相手と楽しく過ごせる環境はまさに理想なのです。オランダを選んだ第一の理由はヨーロッパを旅したかったからなのですが、図らずも私にとってベストな場所を見つけたようです。

Miyu Inagakiさん

情熱的であれ!

最後に。私が一番大切にしていることをお話しして終わりとさせていただきます。

“Stay passionate”「情熱的であれ」

留学は楽しいことも辛いこともあります。勉強面だけではなく、生活していく上でも大変なことはたくさんあるでしょう。しかし私が大事にしているのは、情熱を持ち続けることです。そのモチベーションがネガティヴからきていても、です。私は自他共に認める完璧主義者です。自分が出来る限りのことは一生懸命こなします。毎学期テストのあとは熱を出すくらいです。

そんな私のモチベーションは時に「この授業に興味があるから、楽しいから頑張る」などポジティヴなものではなく「授業を休んで周りに遅れをとりたくないから、落第するのが怖いから頑張る」というようなネガティヴなものであることもあります。それでもいいと私は思います。ネガティヴなパワーも勉強をしていく上でポジティヴに変わっていくことがあるからです。最初は落第したくなくて頑張っていた勉強も気づけば楽しくなっていることが多々あります。そこに辿り着くにはいつでも情熱的でないといけないのです。

このMy Missionを読んでいるあなたが何かに一歩踏み出し、情熱的になれるものを見つけられますように。

Miyu Inagakiさん

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