Interview

萩生田愛さん

#2萩生田 愛さん

AFRIKA ROSE(アフリカローズ) 代表

カリフォルニア州立大学チコ校政治科学部国際関係学科、
外国語学部スペイン語学科卒業(ダブルメジャー)
California State University Chico
BA in International Relations and Spanish (Double Major)
都立狛江高校出身
NIC 第13期生

What makes you so special?

ココロの声とカラダの声と
アタマの声を聞くこと。

ワクワク、キラキラ、ズキズキ。

これはココロの声。

お腹すいた。休みたい。

これはカラダの声。

あれもやってない。これもやってない。

これはアタマの声。

全部の自分の声を聞いてあげて、バランスを取ってあげる。

自分の声に、正直に生きていくこと。

”アフリカの花屋さん“を立ち上げた理由

大学を卒業してからは大手の製薬会社で働いていたのですが、29歳の時、アフリカのケニアでのボランティアに参加をしました。半年間小学校の建設に携わるボランティア活動をしながら生活したのですが、想像していたものは違って、その土地で見た光景は援助慣れした現地の人々の姿でした。

現地の人々から”How can I help you?”と聞かれたり、貰えるものはただ貰おうとする姿勢を凄く感じたんですね。自分たちの貧困問題を根本から改善しようなんていう姿は見られなかったんです。これは支援している側にも問題があって、私たち支援する側は、一定期間の援助の後はほったらかし。こういう状況を目の当たりにして、やはりアフリカの人々のためには長期的で定期的なサポートが必要なのだと痛感しました。

そんな時に力強く咲くエネルギッシュなケニアのバラに出会いました。ケニア産のバラはあまり日本では知られていませんが、バラの輸出量が世界一で世界的にはすごく有名。日照時間が長く寒暖の差が激しい環境がバラの成長にぴったりなんです。私は、生け花の師範でもあるので、色々なお花を見てきたのですが、どの国のバラと比べても茎が太く花も大輪なんです。そしてバラの鮮やかでパワフルな色。その色にケニアの人々の笑顔や温かい人柄をいつの間にか照らし合わせていました。

アフリカローズのために働く従業員の笑顔。© naoko sakuragi

お金では買えないものをビジネスに

ケニア人に”Are you happy?”と聞くと”もちろん!” と返ってきます。”元気な家族がいてくれてるし。” ”家には屋根があるし。””学校に行けるし。”とみんな即答するんです。その光景を見ながら、経済的に豊かな日本で、”Are you happy?”と聞くと何人の人が迷わず”I am happy”と即答するのかな?と疑問に思ったんです。それで、このアフリカのバラを日本に広めることで、感謝や愛情を伝えるという「お金では買えない心の豊かさ」をメッセンジャーのバラを通じて日本人に伝えて、日本からはアフリカ人に雇用の安定、働く喜び、安心して学校に通える環境を広めることができたら素敵だなと思ったんです。バラが日本とアフリカのお互いの幸せをより良いものにする、まさにWinーWinのビジネスです!

そして、アフリカのバラを日本に持ち帰ると決めて2012年に帰国しました。実際に輸入を開始するまでの6ヶ月は、JETROを始め色々な機関から紹介してもらった農園にコンタクトをとってみましたが、”10万本からしか無理”と断られたり、メールが全く返ってこなくなったりなど門前払い状態。そんな絶望的な時に救ってくれたのがケニア滞在中に出会った友人でした。その方は有機肥料を広める活動をしている方で、肥料の卸先であるあるバラ園を紹介してくれたんです。500本からの小さい単位での輸入を快く受け入れてくれ、また知人の紹介先ということもありすぐに契約を交わすことを決断しました。その時に、契約条件にしたことが3つありまして、チャイルドレーバー(児童労働)がないこと、過酷な労働環境で従業員が働いていないこと、環境に配慮された栽培を行っていること、です。どんなに輸入量を増やしても、この条件が満たされていなければ、意味がありませんから!そして2012年の6月にやっとアフリカのバラの輸入に成功したんです。

アフリカのボランテイアにて。現地の人々と。© Megumi Hagiuda 2016

一つの大学で、「世界」を実感できるアメリカの大学

高校生のとき、たまたま現役のNIC生と出会う機会があり、そこでNICのことを初めて知りました。”海外進学。そんなことができるんだ。”と思い大学の学位取得をサポートするNICの体制に共感して入学しました。そして1年後、カリフォルニア州立大学チコ校の国際関係学科に進学しました。多様な文化で溢れた人種のルツボであるアメリカのパワーに感銘を受けましたね。大学のキャンパスにはメキシコ人や、クロアチア人、インド人や、ブラジル人、いろいろな国の人がいて、一つの大学で世界中の人や文化に出会える環境がありました。”インドではどんな勉強をするの?”とか”中国の一人っ子制度は本当に存在するの?”とか周りのクラスメイトに対する質問が次から次へと思いつきました。また、どんな質問をクラス中に教授にしても”That is a good question!”となんでも受け入れてくれる。私がどんどん自分らしくなっていく感じがとても心地よかったです。

大学ではスペインの国際関係に絞って研究しました。1年スペインの大学に交換留学をして、歴史、文化、経済、芸術についてどっぷり学ぶ体験も出来ました。また、モデル国連の全米大会に参加できる学生50人にも選ばれました。モデル国連では、3日〜4日間、世界中から参加した学生と外交スキルについて競い合うのですが、担当の国の”外交官役”になりきってその国についてとことん研究をして大会の準備をします。大会で論文を発表して大会最後にグループで話し合い纏めた提案書を発表します。大会中には国の政策に沿った発言や行動が常に求められますが、大会直前にたまたまスペインで大きなテロがあって、スペイン代表役の学生が、大会中にスペイン国民への追悼を願い出たりして。その国の代表としてふさわしい行為、発言、外交ポジションを見られるんですね。私はロシアを担当でしたので、ロシアの外交官と実際に話ができる機会があったり、とても貴重な体験でした。

カリフォルニア州立大学チコ校の卒業式にて。クラスメイトと。© Megumi Hagiuda 2016

起業家としての思い、そして次のミッション

会社という大きな組織に所属していると企業のミッションをクリアしていくことが中心になるので、どうしても自分の想いを実現するという使命感みたいなものは失われやすいと思います。僕も、「組織の中ではなく、自分の力で何かしたい。"オピニオンリーダー"として中小企業の地位を上げたい。」と思えたから起業しました。

起業家として、情報をアウトプットをしたり、アイデアを出し続けるためには、インプットの天才でないとダメだと思うんです。僕は毎日、小さいメモ帳とペンを持ち歩いていて、何かアイデアが浮かべば書きなぐっています。テレビを見ながらでも、映画を見ながらでも。どんな時も。僕の携帯にはプリクラとか自分の写真なんてのはほぼ入っていなくて、面白いなと思った駅の広告や看板、ポスターなどビジネスアイデアのもとになる情報を記録しています。"人が100m歩くのと僕が100m歩くのは全く違う"といつもスタッフには言っています。息を吸って吐くように仕事に絡めながら、知識を吸収する。やっぱり勉強好きじゃないと起業家にはなれないと思います。

将来の夢は、政治家になること。大学では政治学を学んでいたので、政治という分野で世界を熱狂させることにやはり興味があります。自治体に対しての今のブランディングの仕事も、この僕の夢のためのステップと考えています。

女性起業家として、世界中のテレビや雑誌にも頻繁に登場している。CNN放送画面より