Interview

村尾隆介さん

#1村尾 隆介さん

スターブランド株式会社 代表

ネバダ州立大学ラスベガス校政治学部卒業
University of Nevada Las Vegas BA in Political Science
NIC 第6期生

What makes you so special?

凡事徹底。

朝起きて学校に行く。

お世話になった人に礼を尽くす。

当たり前のことを
当たり前にする。

夢の実現の前に
当たり前をカンペキに。

そうすると周りが
助けてくれるように
なるんです。

小さな会社をブランド戦略で輝かせる仕事

経営コンサルティングの会社であるスターブランドを経営しています。”small, but BRAND”というメッセージを基に、主に中小企業向けの”小さな会社のブランド戦略”を仕事にしています。日本では、北は北海道から南は沖縄まで。企業の種類でいくと墓石の会社から保育園や自治体まで。本当に日々いろいろな職業と関わって仕事をし、ブランド化を実現してきました。月にだいたい300社のお客さまにアイデアを提供し、さまざまなプロジェクトを進行している状態です。それ以外に僕が力を入れているのはブランディング戦略の勉強会、講演やセミナーと、後は執筆です。日本では11冊、海外では台湾、韓国、中国、カンボジアなどで5冊出版しています。

NICの在学中から”オピニオンリーダーになりたい”と言い続けてきました。笑われたこともありましたが、自分の中にははっきりとオピニオンリーダーとして活躍するビジョンが見えていました。レクチャーに行く側ではなくレクチャーをする側。メデイアから意見を聞く側ではなく言う側。こういう風にやっていこうと人々を導く側。将来、社会や世代のリーダーとなる自分の姿をそのときからイメージしていたからこそ、今それを実現できているのだと思います。

日本にとどまらず世界中で活躍。写真「acer社 社長」と共に。© Ryu Murao 2016

HONDAで始まったブランディング戦略

アメリカの大学に在学中は、学校外の活動に力をいれていました。例えば、日本人の学生会のリーダーとして領事館も巻き込んで”祭り”をテーマにしたイベントを開催。そういう活動を通して、その当時、アメリカの西側に住む日本人のコミュニティで”目立っていた”のでたくさんの人脈があり、HONDAの方からお誘いを受けました。グローバルに強いHONDAで働いてみようと思い、入社しました。

HONDAでは北アフリカや中近東などのHONDAというブランドがあまり知られてていない地域でロゴや会社を浸透させていく仕事を任されたんです。それが僕のブランド戦略との出会いでした。ブランディングにはマーケティング、デザインやプロモーションなど様々な知識が必要になります。このとき経験したブランディングの仕事は、将来独立するにしろ企業で働くにしろ絶対に今後の人生に役立つ力になると確信しました。要するに”ブランド戦略最強!”と思ったんです。

僕がブランド戦略という仕事を通して大事にしていることを一言で表すと”Fun=(イコール)Fan”です。つまり、仕事をする自分自身が楽しんでいることが自分のファンをつくっていくことにつながっているんです。”自分が楽しんでいること”これは営業の仕事にしろ、内勤の仕事にしろ、独立するにしろ、どんな仕事をするにも社会で成功する上で大切なこと。この日本の世の中には仕事を苦しいもの、つらいものと思い込んでいる人が9割だと思うんです。でも1割の人は自分のファンと一緒にめっちゃ仕事を楽しんでいる。僕も「こんな楽しそうに仕事をしている人を初めてみました」と言っていただくことがよくあります。そう言われるのが一番うれしいです。僕は生きていく上で仕事を楽しむと決めているから、ここまでできたんだと思います。僕のロールモデルにホスピタルクラウンでもあるパッチアダムズという人がいます。病院という堅い世界にピエロの姿で笑いをもたらした人。どんなことをするにも笑いは大事です。辛いこと。しんどいこと。真面目なことに笑いを。人生や仕事を楽しむ考え方を育んだのが僕の留学時代だと思います。楽しい人生を突き詰めていったら実業家にたどり着いたんです。

村尾さんのアイデアの秘密はメモ帳。実業家は常に勉強が大切。© Ryu Murao 2016

メール1つで助けてくれる仲間が世界中にいる。

高校もアメリカの高校に通ったんですが、両親には僕があまりにもアメリカナイズされ過ぎたように見えたようで、高校卒業後は日本に1回帰国して、同年齢の日本人がどのようなものか見てはどうかと提案がありました。それもいいかと思い、日本に居ながらアメリカの大学単位を履修できるところを探して、NICを見つけました。NICの1年間はJ・CREWとディズニーランドでアルバイトをしながら勉強をしていました。

NICを卒業していつも思うことは”メール1つで世界中に助けてくれる仲間がいる”ことの素晴らしさ。あと、1期だろうが15期だろうが卒業した時期が関係なく一緒にお仕事ができる戦友感。これはやはりNIC生だからでしょうね。NICは、助けてくれる先輩がいつも世界中にいるという”人生のプラットフォーム”を築ける場です。最近も岩手県の遠野市というところで講演をしたんですが、講演後に”実はNIC生なんです。”と話しかけに来てくださった方がいたんです。すごいですよね、NIC生の繋がりは。

海外のマラソン大会にて。日本だけでなく世界中のマラソン大会で活躍。
自分を律することも自分ブランド確立には不可欠。© Ryu Murao 2016

起業家としての思い、そして次のミッション

会社という大きな組織に所属していると企業のミッションをクリアしていくことが中心になるので、どうしても自分の想いを実現するという使命感みたいなものは失われやすいと思います。僕も、「組織の中ではなく、自分の力で何かしたい。"オピニオンリーダー"として中小企業の地位を上げたい。」と思えたから起業しました。

起業家として、情報をアウトプットをしたり、アイデアを出し続けるためには、インプットの天才でないとダメだと思うんです。僕は毎日、小さいメモ帳とペンを持ち歩いていて、何かアイデアが浮かべば書きなぐっています。テレビを見ながらでも、映画を見ながらでも。どんな時も。僕の携帯にはプリクラとか自分の写真なんてのはほぼ入っていなくて、面白いなと思った駅の広告や看板、ポスターなどビジネスアイデアのもとになる情報を記録しています。"人が100m歩くのと僕が100m歩くのは全く違う"といつもスタッフには言っています。息を吸って吐くように仕事に絡めながら、知識を吸収する。やっぱり勉強好きじゃないと起業家にはなれないと思います。

将来の夢は、政治家になること。大学では政治学を学んでいたので、政治という分野で世界を熱狂させることにやはり興味があります。自治体に対しての今のブランディングの仕事も、この僕の夢のためのステップと考えています。

全国各地での講演は年100回を超える。© Ryu Murao 2016