【在校生の声】自由に夢を語れる環境

五十嵐 明生 Ai Igarashi

東京都立国際高等学校からNIC高校部へ3年次転入
イギリス国立サセックス大学進学
University of Sussex – Sociology and International Development

NIC高校部に入学する前に在籍していた高校では、入学当初から日本の国内難関大学進学を目指していたため、毎日塾に通いながら学校の課題にも追われ、週末はボランティアなどの課外活動と部活をこなす日々を過ごしていました。その一方で、中学生の時からずっと夢見ていた高校留学をどうしても叶えたかったため、毎日30分のオンライン英会話を続けたり、洋書を読んだりと自分なりに英語に触れる時間を大切にしていました。

毎日ひたすら頑張ってはいたけれど、自分の夢を誰かに話すことは苦手な性格だったため、留学したいと前向きに誰かに話したことはほとんどなく、自分の夢をオープンに語る人に対して憧れとちょっとした妬みをいつも持っていました。

NICに転入することになった一番大きなきっかけは、ずっと夢見ていた高校留学を自分で叶えられなかったことです。日本国内での大学進学制度の改革に伴い、高校留学をしてから日本の大学進学をするのはリスクがあるというアドバイスを受け、そのリスクを超えるほどの自信が当時なかった私は、高校時代に高校留学をするというずっと目標にしてきたことを簡単に諦めてしまいました。だからこそ自分自身の弱みである決断力と自分の行動に責任を持つ能力を強くしたいと思い、自分を変える機会がほしかったし、日本の国内大学進学というレールに縛られることなく自分がしたいことに挑戦しようと思えため、NICの進学を決めました。

前に通っていた高校は大好きだったため、高校を卒業をしてからNICに入学するかどうかは正直とても悩みました。しかし、在籍していた高校が進学校かつほとんどの生徒が国内難関大学を目指す環境だったため、高校3年生のいわゆる受験生としての1年を自分にとってより意義のある年にしようと思った結果、留学に向けて準備する時間にしようと考え、編入を決めました。

前の高校でそれなりに忙しい日々を過ごしていたため、NICでも自分らしく頑張れば何とかやっていけるだろうと思っていました。しかし、入学当初は今までと違った授業スタイルと課題に慣れず、ただでさえ量の多い課題をハイクオリティで仕上げたかったため、入学からゴールデンウイークまでの期間はほとんど寝れずに課題に向き合っていました。それと同時に、NICでの学生会メンバーとしての活動、ボランティア活動、週末のバイトと勉強以外にやることがたくさんあるけれど、全部自分がやりたくて始めたことなので楽しくやっています!

今まで勉強は自分一人で静かにやるものというイメージが強かった私にとって、授業中にディスカッションの時間があったり、テスト前も一緒に勉強できる仲間がいるのがとても嬉しいしいいモチベになっています。

また、自分の夢を語る人が多く、将来これやってみたいんだよね!と前向きな仲間がたくさんいるおかげで、いつも将来に漠然とした不安をもっていた自分がだいぶポジティブになれたような気がします。自分自身も自分が将来やってみたいことを周りの友達や先生にも話せるようになりました。

今までも英語は好きだったけれど、実際に対面で英語を使って誰かと話すことに抵抗がありました。しかし、今では先生とも友達とも英語で楽しく会話ができるようになり、より明るい性格になった気がします。

イギリスの大学では、Global Developmentを専攻し、グローバル社会の問題に向き合い、世界の不平等なくすために自分ができることを考えていきたいです。その中でも特に、世界の教育分野に焦点を当て、子供たちがみんな平等に教育を楽しく受けられる環境を作るのが夢です。

自分が中学生の時にコロナによる学校の休校期間を経験し、この期間に学校で友達・先生と一緒に勉強できること、毎日人と関わる環境があることが当たり前ではないことを実感しました。人と関わることが大好きで、毎日たくさんの仲間に支えてもらっていたからこそ、学校がない期間に精神的にとても病んでしまいました。そんな時、世界には子ども兵士として毎日戦争に巻き込まれ、自分の身近に教育・安心して人と関わる機会、コミュニティすら持てずに日々を過ごしている同じ年代の人達がいることをふと思い出し、自分が今まで経験してきた”仲間とともに楽しく学ぶ環境”、”家でも塾でもない、自分にとって安心できる大切な場所”を世界中の子供たちにも共有したいと強く思うようになりました。

国際協力、途上国の開発・支援というと一方的に技術や物理的な何か与えたり、経済的な支援が思い浮かぶことも多いと思うけれど、私は人との関わりをすごく大切にしているしこれからも大切にし続けたいと思うからこそ、現地の人に寄り添いあってその地域の歴史や文化をしっかり理解できる人でありたい。そのために海外留学を通していろんな価値観に触れてたくさんの人とのコミュニティを広げていきたいです。

また、日本社会においても深刻な社会問題がたくさんあるからこそ、そういった問題を客観的に見て自国を考える留学生活を過ごしていきたいと考えています。

読者へのメッセージ

私のように、自分がずっと考えていた夢を一度諦めてしまった人でも、いつでもやり直せる機会はあると思います!自分の人生だし、お金が足りなかったら何かを諦めて叶えたいことのために貯金する。時間がないなら本当は無理して参加している活動やコミュニティから距離を置いて自分と向き合う時間を作る。自分で自分の人生を作るために遅すぎることも早すぎることもないと思えたら、今自分がやるべきことも見えてくると思います。私もこれからのイギリス生活の中で思うようにできないこともあるかもしれないけれど、自分の軸でやりたいことを考えて、挑戦していきます!

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