Interview

渡辺 元範

#2渡辺 元範さん

イングランド・ プレミアリーグサッカー Watford Football Clubトレーナー

  • イギリス国立 サルフォード大学 健康社会福祉学部スポーツリハビリテーション学科卒業Universiry of Salford BSc in Sports Rehabilitation

NIC14期生

茨城県私立土浦日本大学高校出身

渡辺 元範さんを
特別にしている
ことは?

“まだ何かあるんじゃないか?” の向上心!

イギリス プレミア リーグでトレーナー

現在、イギリスのロンドンの郊外にあるワトフォードFCというイギリス プレミア リーグのサッカーチームでトレーナーをしています。具体的な仕事の内容としては、選手の健康管理やスポーツ障害・外傷の診断や予防、応急処置、リハビリテーションや体力トレーニングのプランニング、コンディショニングの管理などまざまな面から選手のサポートを行うことです。

日々の仕事で僕が大切にしていることは、選手ととにかく話すこと。意思伝達づくりがとても大切な仕事だと思います。特に、僕は英語が母国語ではないのでチームとしてのコミュニケーションを意識しています。この仕事をしていて、やはり気付くことは一人では何もできないということです。

”Win Win Situation”

とよく表現されますが、選手とトレーナー、チームメイト同士がお互いにプラスになる関係を築いていくためにも人のマネージメントはとても大切です。

渡辺 元範さん
イギリスで、英語が母国語ではない” 外国人” の元範さん。
試合前の緊迫した時など、自分が” バカ” になって、チームを笑いで盛り上げることが大事という。© Motonori Watanabe 2017

ずっと好きだったサッカーを仕事に。

小さい頃から、サッカーをしていることもあり、スポーツが好きで、高校生の頃にはスポーツトレーナーにいつかなりたいと思っていました。サッカーがやはり好きだったので、NIC修了後はイギリスに進学し、イギリスのマンチェスターにあるサルフォード大学で健康社会福祉学部スポーツリハビリテーション学科を卒業しました。学部30人中、外国人は僕だけ1人で、しかも学部の歴史で最初の留学生でもあり、周りからよく可愛がられ、勉強は大変でしたがとても充実していました。授業の内容は、怪我の問診と診断の授業や本番さながらの治療を演習するケース・スタディの授業などがあったと思います。また、最終学年の時に日本代表の中田英寿選手がいたイギリスのボルトンFCでインターン出来たことも僕のトレーナー人生に大きく影響しました。

大学卒業後にすぐイギリスでトレーナーとして働こうと思いましたが、今の自分のままではイギリス人トレーナーに絶対負けると痛感し、トレーナーとしての自分の強みをつけるために、帰国して鍼灸の資格を習得しました。そして2011年再度渡英し、トレーナーとして再挑戦しました。サッカークラブに就職するのは大変でしたが、学生の頃インターン中に知り合うことができたトレーナーの方に紹介をうけてワトフォードFCに加入することになりました。

渡辺 元範さん
学生時代、ボルトンFCでのインターンシップ。
がむしゃらにただ頑張る元範さんの姿を見た知人が、今の仕事に繋げてくれた。© Motonori Watanabe 2017
渡辺 元範さん
© Motonori Watanabe 2017

地球儀で見た日本

もともと海外に興味を持ったきっかけは、テレビのニュースで知らない国の名前を聞いた時、父に場所を聞いたことがきっかけです。父が地球儀を指差し、”ここの国だよ。”といろいろと教えてもらううちに、日本の周りにはたくさんの国があって、世界で見ると日本はなんて小さい国なんだと思ったんですね。その頃から他の国にも行ってみたいと思うようになりました。さらに追い討ちをかけたのがケーブルテレビが視聴可能になり、そこで見たMTVなどのアメリカの映像ではないでしょうか。衝撃を受けました(笑)。これでもう海外にいってみたくてしょうがなくなりました(笑)。そしてトレーナーという仕事を知り、せっかくだからスポーツ大国のアメリカで勉強してみようと思って高校卒業後NICに入学しました。NICは他の学校より歴史があり、しっかり英語を教えてくれる環境があり入学を決めました。そして、在学中にNICからのイギリス留学が本格化し、さらにNICの先輩達が頑張ってくれたおかげでUKP Programme2期生として、少しばかり点数が足りませんでしたがイギリスに進学できたんですね(笑)。NICに通学していなければできなかったことですね。今でも1期生として頑張っていただいた先輩とスタッフの方々、特に舘さんには感謝をしています。NICの在学中は1年という短い時間でしたが、同じ思いや志を持ったNIC時代の仲間は今でも宝物です。

美味しいご飯や家族などが恋しくなると帰国したくなる時もありますが、こちらでの人との出会いや、さまざまな人種と文化や考えを持つ人たちと仕事をすることはとても楽しくやりがいがあります。世界三大リーグのひとつのであるプレミアリーグのクラブでトレーナーとして仕事ができていることに感謝をしています。いつかは、チャンピオンズリーグのクラブでトレーナとして活躍できればと思います。今後どんな出会いが待ち受けているのか、いまから考えるだけでもワクワクしますが、向上心を持って、1つ1つ頑張っていこうと思います。

渡辺 元範さん
様々な国の人と、本場ヨーロッパのサッカーを支える元範さん。© Motonori Watanabe 2017