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#10米澤 寿季さん

カリフォルニア州立ビュートカレッジ

工学部機械工学科(2017年8月よりカリフォルニア州立大学チコ校工学部機械電子工学科へ編入)

Butte College
Transfer Degree in Engineering
函館ラ・サール高校出身
NIC東京校 第25期生

YonezawaToshiki

Toshikiさんの原動力は?

人生「崖っぷち」だから頑張れる。

いつでも追い込まれているから
強く夢を追いかけられるのかもしれません。

留学を志したきっかけは語学研修

現在はButte CollegeでMechanical Engineering(機械工学)を専攻し、応用的な分野の知識を深める為に基礎的な部分を学んでいる段階です。4年制の大学に編入するには90単位以上の履修が必要で大変ですが、今年の秋学期からCalifornia State University, ChicoへMechatronic Engineering (機械電子工学)専攻で編入予定です。私が履修している授業の状況は、主に数学や物理など理系のクラスが殆どで、LABという実験などを行う時間が1教科につき週3時間程あります。勉強以外では、大学のカフェテリアでアルバイトをしています。ゴミの処理や掃除、在庫管理など裏方の仕事から売り場や調理場など様々な仕事を担当しました。勉強が忙しい中でも、週4~6時間は働いています。

昔からモノを作ることに強い興味があり、それがエンジニアを目指す理由になりました。中学生の時には国語や数学等の主要教科より補助教科であった技術の授業のほうにやりがいを感じ、自分で計画してモノを作り出していく為の過程が本当に好きでした。Butte Collegeは留学生に対してのサポートが特に手厚く、経済的理由から卒業しても4年制には行かない方が良いのではないかと悩んだ時期もありましたが、その時も学費が安い4年制の大学や奨学金について親身になって沢山考えて頂きました。毎学期4~5回はカウンセリングを受けています。

中学3年生の時にカナダへ10日間ほど語学研修に行った際、School Buddyという私の世話をしてくれる現地の高校1年生の学生達と一緒にクラスを受けてカナダの学校生活を体験しました。その時、生徒達が先生の授業を止めてまで質問する光景を見て、日本ではあまり考えられない光景で新鮮であるなと思いました。そのように生徒達の疑問をその場で解決する事を大切にしている先生方や教育環境に感動しました。それ以来、お金に余裕があればいつか海外に行きたいと思っていました。その後、たまたま両親がNICというところがあるらしいと紹介してくれて、説明会に行きました。説明会では海外進学やNICでの勉強についてお話を聞き、「NICに行こう!」 と決意し入学する為に一直線に努力しました。

新聞奨学生になり、学費を賄う

NIC在学中は新聞奨学生としてNICへ通いながら新聞配達にも従事していました。朝は2:30に起きて新聞を配り、配達後はすぐにNICへ登校し、授業が終わるとすぐに私の所属していた専売所へ戻り、夕刊の配達後は夜遅くまで勉強する。このサイクルの繰り返しでした。留学するにも、勉強するにもお金が必要なことは分かっていたので「お金が無いのだからやるしかない」と思い、ただひたすら新聞配達と勉強を両立させて頑張りました。よく「自分で学費を支払っているのは凄い」と言ってくださる方が多いのですが、私自身は新聞奨学生が特別他の学生よりも偉いとは思っていません。私にはその道しか無かったので、ただ一直線に生きていましたと答えています。そのような中で新聞奨学生の経験を通して冷静に判断する力、自分が今何をすれば現実的に自分の夢を掴めるのか、次のステップに進めるのか、ということを冷静に考えられるようになりました。

NICではHBという一番下のクラスから始まりました。新聞奨学生ということもあり、勉強する時間の余裕があまり無かったので求められている以上の事をするのは難しかったのですが、たとえ疲れていても先生から言われたことだけは絶対に守るように努力していました。すると自然と英語の基礎力がついていったように思います。NICの思い出の中では、お世話になった素晴らしい先生方は大勢いますが、やはりドナルド先生の授業が一番強く印象に残っています。日頃の勉強と新聞配達の疲労から毎日のように授業中睡魔に襲われていました。本当はよくない事かもしれません、しかし怒らずに私にそっとホットコーヒーを差し入れてくれました。

また、ドナルド先生からは基本的なCritical Thinkingという考えを学びました。ドナルド先生がよく仰っていたのは「例え私が先生として言った事であっても、その言葉を鵜呑みにせずに疑い自分が納得出来るまで裏取りしなさい」という言葉です。例えばエッセイを書くときは、1つの資料だけを鵜呑みにして使うのではなく、同じトピックでも色々な資料を見比べることによって多様な面からそのことについて分析することができる。1つの考えだけを信じるのではなく、相対的に物事を考えることの大切さをドナルド先生から学びました。授業の事に限らず、色々と心配をして声をかけてくださいました。現在、私の机の上には私を激励する両親からの手紙、祖母との写真と共にドナルド先生とのツーショットの写真が飾られています。基本的に私は机の上に写真を飾ることがあまり好きではなく、必要なスケジュール表ぐらいしか置いていないのですが渡米前に両親から頂いた手紙と祖母との写真、ドナルド先生との写真は私の留学生活を支える上で本当に大切な物でいつでも私の目に入るように飾ってあります。

私は「崖っぷち大学生」

私は、自分のことを「崖っぷち」の大学生だと考えています。今までのNICと留学人生を振り返ると、やはり苦しいからこそ強く生きることができるのだと思いました。追い込まれているからこそ、自分の夢を追うことができるのだと思います。また新聞奨学生時代の話に戻りますが、雪の日の配達は本当に辛かったのを覚えています。新聞は原付を使用し配っていましたが、雪と新聞の重みで何度もスリップし、新聞をばら撒きながら倒れてしまった事があります。早朝で且つ雪の日だったので周りには車どころか人もいない無音の状態で、助けを請いたくても泣こうが喚こうがその場には私しかいませんでした。そうなると自分の力で与えられた課題(私の場合は新聞配達でしたが)を逃げずに苦しみながらでもやり遂げなければならないのだと強く思いました。私はその時に初めてはっきりと人生は苦しいからこそ生きている実感がもてるのだと感じたのです。現在はやりたい事に向けて留学し、人生はとても充実していると思います。その反面、財政的な心配の種も尽きないのが本音ですが、このような心配の種を冷静に受け止めて、未来に向かって突き進んでいく事が出来る、それがNICや新聞奨学生を通じて培われた私の強みだと思います。

新聞奨学生を経験したことにより、留学費用をできる限り自分のお金でやりくりしてきました。お金に余裕がなくても、私のように自力で留学への道が開けるという事をみなさんにお伝えしたいです。恐らく財政面を理由に留学への第一歩を踏み出せない方は少なからずいると思います。このMy Missionを通して少しでもそのような学生が次のステップを踏み出す勇気を持つことが出来れば幸いです。

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