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保護者・高校教員・本学OBOGからのメッセージ
「夢をかなえる進路とは」
國學院高等学校(東京都) 幸松 世剛 先生

世界は、ずっと近くにある
高校生にとって、世界は、大人が考えているよりも、ずっと近くにある。彼らを見ていると、そういうことを感じることがあります。
例えば、日本のサッカー選手が、記者会見などで英語やイタリア語を使ってインタビューに応えているのをテレビなどで見たりして、世界で活躍することのイメージが、我々の世代よりも、はっきりとしているように思えるのです。
ある日、3年生になったばかりの生徒が、「先生、ぼく、オーストラリアで働きたいと思ってるんです」と相談に来ました。
私は、テレビ番組の影響かな、ぐらいに思ったのですが、話を聞いてみると、しっかりとビジョンを持っていて、人生設計を語り始めたのです。
そうか、そこまで考えているんだと思い、実現に向けて準備をするための具体的なアドバイスをしたのです。
どこで、英語が使えるようになるか
一方で、答えに困るような進路相談もあります。
「将来、英語が使えるようになりたいんです。どこの大学を目指せばいいですか」という質問です。どういう進路を薦めるべきか、案外悩まされます。
私が悩む第一の理由は、その生徒が何をしようとしているのか見えないからです。生徒自信が漠然としか、わかっていないのです。
英語を志望する生徒の動機は、たいてい英語が好きだから、もっと学びたい。あるいは、好きな英語で仕事がしたい。さらには、英語を駆使して世界で活躍したい。というのですが、単純に、英文科や英米文学科、あるいは外国語学部英語学科を薦めても、英文学を耽読したり、英語の言語学的アプローチをめざしたり、というのならともかく、おそらくそうではない生徒にとって、英米文学科に進んで、シェークスピアやヘミングウェーがとれほど彼らの期待に応えるのだろう、という躊躇があります。
これが、私が答えに困る第二の理由です。
日本の大学で英語といえば、当然かもしれませんが圧倒的に英文科が多い。私自身も英文科卒です。英語を学びたいという多様なニーズに、果たして応えられているのだろうか。学ぶ側と教える側が、ミスマッチになっているのではないか、ということです。
ならば、留学という道はどうか。もちろん、可能性として検討すべきです。しかし、これには、大人の方が、気持ちの上での垣根を取り払っていません。一般的には保護者の方も、教員も、できれば、日本の学校に行ってくれたほうが安心という気持ちを、漠然と持っているのではないでしょうか。
そう考えると、高校生にとって世界は近いのに、大人が遠くしてしまっていることに気づきます。このギャップを埋めるような機関に出会えれば、それは、とても幸いなことだと思います。
- 前のメッセージ: 福岡雙葉高等学校(福岡市) 進路指導主任 白土 祥一 先生
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